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マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

アメリカ,家族のいる風景

2007-08-15 09:06:32 | 映画ーTV
ーアメリカ,家族のいる風景 ー
2005年 ヴィム・ヴェンダース監督 サム・シェパード 、ジェシカ・ラング 、ティム・ロス 、ガブリエル・マン 、サラ・ポーリー 、フェアルーザ・バーク

【解説】
『パリ、テキサス』のヴィム・ヴェンダース監督とサム・シェパードが20年ぶりに組んだロードムービー。主人公を演じるのは脚本も担当したサム・シェパード。彼のかつての恋人役に『ブルースカイ』のジェシカ・ラング。その息子役には『ハイ・アート』のガブリエル・マン、異母兄弟役に『死ぬまでにしたい10のこと』のサラ・ポーリーら実力派俳優が集結。身勝手な男にも家族や愛を取り戻すチャンスがあると教えてくれる逸品。

【あらすじ】
落ち目の西部劇スター、ハワード(サム・シェパード)は映画の撮影現場から逃亡。30年近く音信不通の母(エヴァ・マリー・セイント)の所へ向かう。そこで彼は初めて自分に子どもがいるかもしれないと聞く。 (シネマトゥデイ)

【感想】
男は人生に疲れ果てていた。
男は西部劇専門の映画俳優、ハワード(サム・シェパード)。
スキャンダルまみれ、黒い噂。
人気は落ち目、仕事が虚しい。
彼は職場放棄し、ロケ現場から姿を消した。

向かった先は、もう30年も音信不通の母親(エヴァ・マリー・セイント)の元。
いくら親子の情と言っても、30年の空白を埋めるものはない。

飲んでは暴れ、らんちき騒ぎ、自分ながらあきれ果てる。

母から聞かされた若き日の過ち。
かつての恋人に会いにいく決心をする。

30年の歳月をものともせず、生き抜いていた女(ジェシカ・ラング)。
息子(ガブリエル・マン)と引き合わされるが、息子からは手厳しく拒否される。

そこに母親の遺灰を抱いた謎めいた若い女性(サラ・ポーリー)も現れて…。

ハワードをロケ現場に連れ戻そうと、後を追う男にティム・ロス。
この存在かがこの作品のスパイス的な役割を果たしていました。

なにも深く考えずに生きてきたバカな男のバカげた逃避行だけど、なにか心に残るものがある作品でした。
ただ年だけ食って、なんにも悟らない男でも、許して受け入れてくれそうな人がいて、生きていけそうな場所もある、という希望。
確かなものなんて、ひとつもないけど、人生って悪いことばかりでもないよ、って感じかなあ?

いろんな風景が挿入されていて、ついいろんなことを考えさせられます。
主人公とほぼ同じ年くらいの私。
そういう時間が、退屈とは思わず、自分の人生を振り返るための時間にも思えました。

永遠(とわ)の愛に生きて

2007-08-06 20:36:53 | 映画ーTV
ー永遠の愛に生きてー
1993年 原題=SHADOWLANDS 監督=リチャード・アッテンボロー アンソニー・ホプキンス 、デブラ・ウィンガー 、ジョセフ・マッゼロ 、エドワード・ハードウィック 、ジョン・ウッド 、ピーター・ファース 、マイケル・デニソン

【解説】
『ナルニア国ものがたり』などで知られる童話作家C・S・ルイスの物語。彼はオックスフォードで文学を講じ、また、キリスト教研究でも名高い、現代の賢者とも呼べる高潔な人物。象牙の塔に篭もり、退役軍人の兄と二人暮らしの彼は、女性とはほとんど没交渉の生活を送っていた。ある日、彼のファンだというアメリカの女性詩人ジョイ・グレシャムの訪問を受け、彼はその大らかで自立した意識に戸惑いつつも次第に彼女に惹かれていく……。

【感想】
いい映画でした。
同じアンソニー・ホプキンス主演の「日の名残り」にも似ていたし、ジョニー・デップ主演の「ネバーランド」にも通じるところがありました。

作家が子持ちの女性に恋をするお話です。
しかも、彼女はガンに冒され死んでしまう運命にありました。

主人公は「ナルニア国ものがたり」を書いたC・S・ルイス(アンソニー・ホプキンス)。
彼は、オックスフォード大学の教授で、ほとんど象牙の塔にこもり、独身のまま初老を迎え、兄(エドワード・ハードウィック)と暮らしていました。

エドワード・ハードウィックはご存知、ホームズの友人ワトスン君でおなじみです。

兄弟の暮らしは、イギリス紳士らしい、プライドと知性に満ちた毎日。
そこに現れたのが、夫の暴力と浮気で傷ついたアメリカ人の女性詩人ジョイ(デブラ・ウィンガー)でした。
自分の思ったことをずけずけ言うジョイにルイスは興味を持ちます。
けれど、深入りしようとはしません。

彼女が離婚してロンドンに引っ越しして、永住権を得るために結婚をして欲しいと申し入れ、ルイスは快く受け入れました。
二人は惹かれあっているのに、ルイスは決して一線を越えようとはしませんでした。
愛して傷つくのを怖れていたからです。

しかし、ジョイがガンに冒され余命幾ばくもないとわかった時に、ようやく自分に素直になる決心をし、神の前で永遠の愛を誓うのでした。

ジョイは一時奇跡的に回復し、二人は同居をし、新婚旅行にも行きました。
ルイスが幼い時に憧れたゴールデンバレイ。
二人だけの約束の場所。
これは原題のシャドウランドと対になっていると思う。
だから、邦題はいただけません。
シャドウランド、もしくは「陰の国」でよかったと思うなあ。
自分は長い間「陰の国」にいたと気づくシーンは、ルイスが覚醒する一番大事なポイントです。

「今の悲しみはあのときの幸福の一部」と言って、ジョイは死んでいきます。
ルイスは苦しみながらも受け入れ、ジョイの息子ダグラスと暮らすのでした。

別れは確かに耐えられないほど辛い。
でも、それは幸せなときがあったからなのよね。

脚本もいいのでしょうが、アンソニーの演技が素晴らしいです。
デブラも無邪気なアメリカ女性をうまく表現していたと思いました。

ダグラスがルイスの家の屋根裏部屋であの箪笥を見つけるシーンは、見ている私もわくわくしました。
ほんとうにナルニア国へいく入り口だと思いました。

こんなに感激したのに、この映画DVDがないみたいなの。
私は、BSで見ました。
だから、写真もご紹介できませんでした。

マシニスト

2007-08-05 10:55:59 | 映画ーTV
ーマシニストー
2004年 スペイン/アメリカ ブラッド・アンダーソン監督 クリスチャン・ベイル 、ジェニファー・ジェイソン・リー 、アイタナ・サンチェス=ギヨン 、ジョン・シャリアン 、マイケル・アイアンサイド 、ラリー・ギリアード・Jr 、レグ・E・キャシー 、アンナ・マッセイ

【解説】
1年間眠っていない男が体験する悪夢のような世界を描き、2004年のサンダンス映画祭やベルリン国際映画祭など多方面で絶賛されたサイコ・サスペンス。暗号めいた数字や記号を随所に散りばめ、衝撃的な物語を作りあげたのは、『ワンダーランド駅で』『セッション9』の鬼才ブラッド・アンダーソン。主演は、『バットマン・ビギンズ』に抜擢された若手実力派クリスチャン・ベイル。約30キロ減量して挑んだ鬼気迫る演技にオスカー候補の呼び声も上がっている。

【あらすじ】
極度の不眠症で1年も眠れず、病的に痩せ衰えた機械工のトレヴァー(クリスチャン・ベイル)。自宅で不気味な貼り紙を見つけ、新しい同僚に出会って以来、彼の周囲で奇妙な出来事が頻発する。誰かが自分を陥れようとしていると感じたトレヴァーは、疑心暗鬼になっていく。 (シネマトゥデイ)

【感想】
クリスチャン・ベイルの激やせのポスターやチラシに怖じ気づいて、敬遠していた作品でした。
ようやく、みる元気が出たので。

がりがりに痩せたトレバー(クリスチャン・ベイル)とともに、出口のない悪夢を彷徨っているような、怖い102分でした。
久しぶりに目を覆うような怖いシーンもありました。

でも、最後の15分で、ちゃんとわかりやすい出口に導いてくれて、ほっとしました。
だから言うのではないけど、面白かった!!

 この映画のために30キロ減量した、クリスチャンの役者魂と演技力にも驚きです。

☆ネタバレ注意!!
人間の罪の意識とはかくいうものだということを、具体性をもって見せてくれました。
私はかなり気に入りました。

誰にでもお薦めというわけにはいかないでしょうが、興味のある人は見て損はないと思います。

愛に迷った時

2007-08-05 10:49:59 | 映画ーTV
ー愛に迷った時ー
1995年 アメリカ ラッセ・ハルストレム監督 ジュリア・ロバーツ 、デニス・クエイド 、ロバート・デュヴァル 、ジーナ・ローランズ 、キラ・セジウィック 、ブレット・カレン 、ヘーリー・オール

【解説】
 夫のエディが浮気しているところを見つけてしまったグレイス。彼に詰問してもごまかすばかりで、彼女は娘キャロラインを連れて姉エマの家に転がり込む。やがてエディは謝りに来たものの、やはり浮気を認めようとはしなかった。やがて二人は、今までの結婚生活の不満をぶつけ合うことに。グレイスは彼に“私は獣医になりたかった”と、結婚のせいで夢が果たせなかったことを打ち明ける……。(yahoo映画)

【感想】
この作品はラッセ・ハルストレム監督の「ギルバート・グレイプ」(1993)「サイダーハウスルール」(1999)にの間に作られたものです。

それなのに、ラッセ監督の個性があまり出ていない、平凡な作品だと思いました。

ストーリーも、平凡な主婦が、夫の浮気を見つけてしまったことから、自分の人生について深く考え、変わっていくというお話で、目新しいものではありません。

主人公のグレイスにジュリア・ロバーツ、その夫にデニス・クエイド、両親にロバート・デュバル、ジーナ・ローランズ、姉にキラ・セジウィックとすごく豪華です。

そのわりには、それぞれの個性が生きているというわけでもないし、日本のドラマを見ているみたいな感じでした。

一番面白かったのは、グレイスの母(ジーナ)が、波風が立たないようにと、見て見ぬ振りをして過ごしてきたことをグレイスに指摘されて、夫(デュバル)に過去の罪状を突きつけて家を追い出してしまうところ。
夫もその理不尽さに腹を立てながらも、我慢するところが、微笑ましかったです。
夫婦は仲良くと言っても、言いたいことはお腹に貯めてないで、言った方がいいでしょうね。
まして、人生の残りが少なくなったら、わだかまりなく、気持ちよく過ごしたいものですね。

ジュリアとキラがすごく似ていて、姉妹役にぴったりでした。

ナイト・ウォッチ

2007-07-24 16:07:34 | 映画ーTV
ーナイト・ウォッチー
2004年 ロシア ティムール・ベクマンベトフ監督 コンスタンチン・ハベンスキー 、ウラジーミル・メニショフ 、マリア・ポロシナ 、ガリーナ・チューニナ 、ヴィクトル・ヴェルズビツキー 、マリア・ミロノーワ 、イリア・ラグテンコ 、ジャンナ・フリスケ 、ディマ・マルティノフ 、ワレーリー・ゾルツキン 、ユーリ・クッシェンコ

【解説】
セルゲイ・ルキヤネンコのベストセラー小説の3部作の内の第1章を映画化し、ロシアで興行収入ナンバーワンの大ヒットを記録した、過去から連綿と続く“光”と“闇”の戦いを描いた壮絶なファンタジー。ロシアの人気俳優、コンスタンチン・ハベンスキーが自らの内なる悪と戦う主人公を演じ、彼のボス役に『モスクワは涙を信じない』の監督でもあるウラジミール・メニショフがふんする。世界共通の善悪の反目というテーマを、スタイリッシュかつ重厚に描く。

【あらすじ】
1992年、モスクワ。妻(マリア・ミロノーワ)に逃げられたアントン(コンスタンチン・ハベンスキー)は呪術使いの元へ行き、そこで彼は自分が特殊能力を持つ“異種”だと知る。光の戦士である“ナイト・ウォッチ”か、闇の戦士の“デイ・ウォッチ”かの選択を迫られる。12年後、彼は光の側で活動しており、ある事件に関わる。 (シネマトゥデイ)

【感想】
珍しいロシアの作品。
かなりハリウッドを意識して作られていると思いました。
でも、その水準に達するにはまだだなあ。
これを見たら、「X-メン」がいかに洗練されているか、よくわかりました。

さて、発想は面白いと思いました。
「光の世界」と「闇の世界」の争い。
その勢力が均衡しているので、闘い続けると双方が滅びると考えた両陣営が、協定を結んだ。
その協定が守られているかどうかを見張る役が「デイ・ウォッチ」と「ナイト・ウォッチ」。
異形の人間が勤める。
彼らが、光に属するか闇に属するかを決めるのは本人次第。

私の理解が正しければ、ですが、でも、光と闇、何を根拠に選べばいいのかしら。
ただの好き嫌いや、人間関係で選んで良さそうでしたが。
なんか、そのへんがいい加減だなあと思いました。

でも、ハリウッド映画みたいに光=善=西洋民主主義社会ーみたいな方程式ではないところは、新鮮かもしれません。
光と闇は世界の話であって、善悪とは関係ないようなのです。

これは第1作でシリーズ化されるようです。
ここから父と子が光と闇に別れて、対立していくみたいなのですが、どうでしょう?
スターウォーズみたいに、うまく続けていくことができるのでしょうか?

白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々

2007-07-23 18:42:14 | 映画ーTV
ー白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々ー
2005年 ドイツ マルク・ローテムント監督 ユリア・イェンチ 、アレクサンダー・ヘルト 、ファビアン・ヒンリヒス 、ヨハンナ・ガストドロフ 、アンドレ・ヘンニック 、フロリアン・シュテッター 、ヨハネス・シューム 、マキシミリアン・ブリュックナー 、リリー・ユング 、ユーグ・フーベ 、ペトラ・ケリング 、フランツ・シュターバー

【解説】
第55回 ベルリン国際映画祭で最優秀監督賞と最優秀女優賞を受賞した、史実に基づく人間ドラマ。近年新たに発見された尋問記録や関係者の証言を基に、反ナチス運動を展開した「白バラ」メンバーのゾフィー・ショルが逮捕され、5日間という短い尋問の末の判決、処刑に至るまでを描く。監督はドイツの新鋭マルク・ローテムント。主演のユリア・イェンチと、尋問官を演じた『ヒトラー~最後の12日間~』のアレクサンダー・ヘルトの迫真の演技が光る。

【あらすじ】
1943年、反政府組織「白バラ」のメンバーであるゾフィー(ユリア・イェンチ)は、兄とともに大学構内で反戦ビラを配っていたところを逮捕される。厳しい尋問に屈せず信念を貫く彼女に、尋問官モーア(アレクサンダー・ヘルト)はある取引を提案するが……。 (シネマトゥデイ)

【感想】
この映画は「ヒトラー~最後の12日間」と並べて見ていただきたい作品です。

たった21歳の女子大生ゾフィー(ユリア・イェンチ)にもわかるヒトラーの狂気を、なぜ当時の人々は見抜けなかったのか?

「この戦争は無駄だから早く止めよう」というビラを作って撒いたという、ただそれだけの罪。
当時のナチスがいかに焦ってヒステリックになっていたかということが証明されただけのような事件です。

しかし、ゾフィーは死の恐怖に立ち向かい、自らの運命を潔く受け入れます。
魂の「自由」のために。
父も母も兄も、立派な行いでした。

尋問官モーア(アレクサンダー・ヘルト)とゾフィーの尋問室でのやり取りは、ほんとうにすごい。
ゾフィーの考えは、どんなに誘導されようと、脅されようとぶれることはありません。
なぜなら、彼女が正しいからです。
そして、それは歴史が証明していることを、私たちは知っているから、余計腹立たしい思いで見ていました。

2月21日に起訴をして、その夜に国選弁護人の接見、次の日には裁判、即判決でした。
裁判は史実を忠実に表したというこですが、最初に有罪ありきのひどいものでした。

刑が確定して、両親と別れを告げた後のゾフィーの涙を見ていたモーアの表情。
彼の心も動揺していたに違いないと思いました。

映画は、ゾフィーの揺れる思いも見逃していません。
家族を想って泣いて、恋人を想って泣いて…。
それだけに、あのギロチン台は酷いものでした。

戦争は人間の良心をダメにしてしまいます。

ロンゲスト・ヤード

2007-07-17 11:24:23 | 映画ーTV
ーロンゲスト・ヤードー
2005年 アメリカ ピーター・シーガル監督 アダム・サンドラー 、クリス・ロック 、バート・レイノルズ 、ジェームズ・クロムウェル 、ネリー 、ボブ・サップ 、ウィリアム・フィクトナー 、マイケル・アーヴィン 、デヴィッド・パトリック・ケリー 、ビル・ロマノウスキー 、ビル・ゴールドバーグ 、ブライアン・ボズワース 、ケヴィン・ナッシュ 、スティーヴ・オースティン[プロレスラー] 、ダリップ・シン 、クロリス・リーチマン 、ニコラス・タートゥーロ 、トレイシー・モーガン 、テリー・クルーズ 、ロボ・セバスチャン 、エド・ローター 、ジョーイ・“ココ”・ディアス 、スティーヴ・リーヴィス 、エドワード・バンカー 、アレン・コヴァート 、マイケル・パパジョン 、コートニー・コックス 、ロブ・シュナイダー

【解説】
刑務所を舞台に、看守対囚人のアメフト・バトルを描いた74年の大ヒット作をリメイク。権力を盾に嫌がらせをエスカレートさせる看守たちと、元NFLプレイヤーのポールをはじめとする囚人たちが手に汗握る対決を繰り広げる。主人公ポールを演じるのは『50回目のファースト・キス』のアダム・サンドラー。コメディタッチのストーリー展開と、興奮のクライマックスに注目だ。オリジナルの主演俳優バート・レイノルズも出演している。

【あらすじ】
八百長疑惑でNFLを追われた元人気プレイヤーのポール(アダム・サンドラー)は、酔って警官とカーチェイスを繰り広げ、懲役3年の刑で刑務所へ。そこではアメフト好きの所長ヘイズン(ジェームズ・クロムウェル)が権力を握っており、ポールはヘイズン所長から囚人たちで構成されたアメフト・チームを作るよう命令される。 (シネマトゥデイ)

【感想】
オリジナルの方も見ました。
あちらも気骨のある面白い映画でしたが、こっちはさらにパワーァップじゃないでしょうか。
すごく面白かったです。

クレイを演じるアダム・サンドラーの力量を感じました。
相方のクリス・ロック。
口先ばかりではなく、キャラクターに陰影をつけて頼もしかった。
そして、オリジナルで主役のバート・レイノルズ。
よかったですねえ。
最後に見せ場。
いうことなしじゃないでしょうか。

プロレスにもアメリカンフットボールにも疎い私ですが、十分楽しめました。

CCRの「雨をみたかい」が流れるシーン、感動しました。

フライトプラン

2007-07-12 11:45:31 | 映画ーTV
ーフライトプランー
2005年 アメリカ ロベルト・シュヴェンケ監督 ジョディ・フォスター 、ピーター・サースガード 、ショーン・ビーン 、マーリーン・ローストン 、エリカ・クリステンセン 、ケイト・ビーハン 、グレタ・スカッキ 、マイケル・アービー 、クリスチャン・ベルケル 、カーク・B・R・ウォーラー 、ブレント・セクストン 、マシュー・ボーマー

【解説】
高度一万メートルの密室で繰り広げられる、恐怖のサスペンス・アクション。映画主演は3年ぶりとなるオスカー女優ジョディ・フォスターが、突然娘を奪われた母親にふんし正体不明の敵に立ち向かう。監督のロベルト・シュヴェンケは、本作でハリウッドデビューを飾るドイツ期待の新星だ。あまりに臨場感のあるリアルな設定に、客室乗務員協会(AFA)が映画のボイコットを呼びかけたほど。ジョディ・フォスターの鬼気迫る演技は必見。

【あらすじ】
事故死した夫の亡骸を乗せた飛行機に、娘のジュリアとともに乗り込んだカイル(ジョディ・フォスター)。その機内で、突如として娘の姿が見えなくなる。必死で探すカイルだが、誰一人として娘の行方を知る者はいなかった。 (シネマトゥデイ)

【感想】かなりネタバレ☆
すごい母親。
これは、ジョディ・フォスター以外には考えられないキャストです。
ジョディだからできた、ジョディだから説得力がある。

高度10000メートルの上空で娘がいなくなった。
普通なら、どこかに潜り込んで眠っているのでしょうから、着陸してから探しましょうということで、納得させられてしまう話ではないかな?
彼女が政府の要人とか、公人とかではないんだから。
まず、犯罪が考えられないもの。

でも待って、母親がそれで納得して、着陸するまでおとなしくしていたら?
犯罪として成立しなかったんじゃない?
犯人(ピーター・サースガード)はどうやって、棺の爆弾を取りに行き、どうやって機長(ショーン・ビーン)を脅かすつもりだったんだろう。

それが犯人の意図通り、飛行機中をパニックに陥れて、結局緊急着陸させてしまった。
おまけに、関係ないアラブ人に疑いをかけ、乗客が彼に殴りかかるシーンまでお膳立てしてしまった。
これは行き過ぎよね。

ストーリーとしては納得いかない人も多いでしょう。
でも、母は強し、ジョディの演技力を見るという意味で、まあまあかなあ。

イノセント・ボイス 12歳の戦場

2007-06-26 10:01:00 | 映画ーTV
ーイノセント・ボイス 12歳の戦場 ー
2004年 メキシコ ルイス・マンドーキ監督 カルロス・パディジャ 、レオノア・バレラ 、ホセ・マリア・ヤスピク 、ダニエル・ヒメネス・カチョ 、グスタボ・ムニョス 、オフェリア・メディナ

【解説】
激しい内戦で多数の犠牲者や亡命者を出した、1980年代の中南米エルサルバドルの内情を描いた戦争ドラマ。無名の俳優オスカー・トレスが少年時代の体験をつづった脚本を、メキシコ出身のルイス・マンドーキ監督が映像化。むごたらしい戦争の悲惨さや無意味さを母子のきずなを絡めて語り明かす。主人公の少年に3000人の中から選ばれたメキシコの少年カルロス・パディジャ。軍隊徴収直前の微妙な少年の心理を自然体の無垢な演技で表現している。

【あらすじ】
1980年代、中南米エルサルバドル。政府軍と反政府ゲリラ組織が血で血を洗う内戦を繰り広げている中、11歳の少年チャバ(カルロス・パディジャ)は、父親が家を出たため、母親と妹弟を守らなければならなかった……。 (シネマトゥデイ)

【感想】
チャコが病気で苦しんでいる間は、なかなかしんどそうな映画は見られなかったので、そろそろちゃんと見ていかなくては。
ということで、この作品。

この子役たち、いったいどういう子たちなのかしら。
あの悲しそうな目、どういう演技指導をしたらできるのか?
しかも、主人公チャバを演じたカルロス・パディジャ、ただものじゃない、すごいわあ。

内戦激しいエルサルバドルの市街。
チャバはお母さんとお姉さんと弟と暮らしている11歳の男の子。
お父さんは、家を出て海外へ行ってしまった。
チャバは長男として、家を守る自覚がある。

でも、そこは子供、遊びに夢中になって帰りが遅れ、お母さんに叱られることもたびたび。
お母さんは、生活の疲れと内戦で神経の休まる暇がない。

それなのに、内戦は激化するばかり。
子供たちは12歳になると、まるで拉致されるように学校へ軍隊が来て徴兵されてしまう。
これでは、市民から支持されるわけはない。

お母さんの弟はゲリラ軍に身を投じている。
チャバもゲリラ軍に誘うが、お母さんはきっぱり断る。
チャバはなんとしても守りたいと思う。
でも、どうやって…。

学校も銃撃戦に巻き込まれ、それに加担したと言って、神父さんまでリンチにあう。
もはや、どこにも安全な場所はない。
田舎のおばあさんの住む村に身を寄せるが、そこにも徴兵のための兵隊が現れる。

屋根の上にぺたんと寝て、隠れる子供たち。
夜通し星を数えて過ごす。

一番辛かったのは、チャバのお誕生日のシーン。
みんながサプライズパーティーを開いてくれるのですが、ろうそくは11本しか立てていない。

内戦のなかでも、子供たちは無邪気に逞しく生きているところが悲しい映画です。
どんな状況でも遊びを考えだすし、あわい初恋もある。
子供にはここしか生きるところがない。

生き残ったチャバは国外へ脱出し、オスカー・トレスとなって脚本を書き、この作品を世に送ったわけですが、まだ世界にはチャバのような子がたくさんいるかと思うだけで、胸が痛くなります。

子供たちが無邪気に笑っていられる世の中が、一日でも早く来ますように。

ファイヤーウォール

2007-05-22 08:38:38 | 映画ーTV
ーファイヤーウォールー
2006年 アメリカ リチャード・ロンクレイン監督 ハリソン・フォード 、ポール・ベタニー 、ヴァージニア・マドセン 、メアリー・リン・ライスカブ 、ロバート・パトリック 、ロバート・フォスター 、アラン・アーキン 、カーリー・シュローダー 、ジミー・ベネット 、マシュー・カリー・ホームズ 、デヴィッド・ルイス 、ケット・タートン 、ヴィンス・ヴィーラフ 、ヴィンセント・ゲイル 、ケン・トレンブレット

【解説】
銀行のセキュリティシステムの専門家と、彼を脅迫する冷酷な強盗の攻防を描いた緊迫のサスペンス。3年ぶりの映画出演となるハリソン・フォードがセキュリティシステムの専門家を、『ウィンブルドン』のポール・ベタニーが強盗を演じる。監督は『ウィンブルドン』でもベタニーと組んでいるリチャード・ロンクレイン。愛する家族を守るため、単身で強盗に立ち向かう頭脳派ヒーローの奮闘に注目。

【あらすじ】
業界最高の盗難防止用コンピュータシステムをデザインし、キャリアと名声を築いてきた銀行のセキュリティシステム専門家ジャック(ハリソン・フォード)。しかし、冷酷な強盗コックス(ポール・ベタニー)に愛する家族を人質にとられ、自分の作り出したシステムを自ら破り、1億ドルを強奪するよう脅迫される。 (シネマトゥデイ)

【感想】
FIREWALLー社内ネットワークを不法侵入から保護するシステム。

ありそうな設定で、なかなか面白く見ました。
あんなに瞬時に大金が動くなんて、びっくりです。
それも金持ち順に並んだ顧客の口座からいくらづつ、なんて芸が細かいなあ。
しかも、脅かされ方が、古くさいー家族を人質なんて。
濡衣の着せ方も、銀行のお金を横領、妻と親友の浮気、なんてわかりやすい。

用意周到な冷徹な犯罪者にポール・ベタニー。
「ダヴィンチ・コード」より、彼らしくて良かった。
新しい悪役登場でした。

ヴァージニア・マドセンもお色気を押さえて、いいお母さんという雰囲気を出していました。

ハリソン・フォードも、往年のアクションに翳りが見えるとはいえ、エリート銀行マン役なんだから、こんなもんじゃないかな、と思いました。