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マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

26世紀青年

2011-01-11 09:05:28 | 映画ーTV

26世紀青年ーIDIOCRACY

2006年 アメリカ

マイク・ジャッジ監督 ルーク・ウィルソン(ジョー・バウアーズ)マーヤ・ルドルフ(リタ)

 

【解説】

極秘実験で一時的な冬眠状態にされるも手違いで500年後に覚醒した男が、国全体がおバカになっている有様に驚愕しながらその改善へ奔走する姿を描いたSFコメディ。(allcinema ONLINE

 

【感想】

おバカ映画で、レイによって下ネタ満載のアメリカ映画なんだけど、結構面楽しめました。

 

ジョー(ルーク・ウィルソン)はアメリカ軍に勤務しているけど、事なかれ主義で出世欲もない男。

そんな平凡さを買われて冬眠実験の被験者に選ばれた。

もう一人は軍に候補者がなく、お金で借りれたという理由で売春婦のリタ(マーヤ・ルドルフ)。

1年後に冬眠から醒める予定が、軍も国家も崩壊して忘れ去られた状態に。

 

時は過ぎて、500年後。

ゴミの山が崩壊して、その中からジョーとリタの入った冬眠装置が転げ出し、破壊されて目覚めた。

 

ジョーの目覚めたところは弁護士(ダックス・シェバード)の家。

 

この500年後の未来設定がなかなか面白い。

 

この世界、想像するのは簡単かも…。

インテリ夫婦は、なかなか子供を作ることに踏み切れない。

仕事も忙しいし、将来にも夢が持てないし、個性が強くて折り合えない。

そうこうするうちに、子供を産む年齢が過ぎたり、パートナーが亡くなったりして、ついに子供が持てない。

 

一方、何も考えないお気楽な人たちは、簡単に仲良くなって簡単に子供を作ってしまう。

そんな家はついつい子だくさん。

結局、賢いDNAは残らず、あまり物事をよく考えない人たちの子孫が繁栄して、500年後には人類の存続自体が危うい状態になっていると言う訳です。

町は、ゴミで溢れ、農作物の作り方も忘れ、男も女もセックスの事や下ネタのことしか考えない世界。

そんな世界にジョーとリタは送り込まれたのでした。

 

21世紀では平凡なジョーも、この世界ではインテリです。

いろんな騒動に巻き込まれながらも、リタと協力してもう少しまともな世界を作る努力をするという作品でした。

 

ほんとにほんとのおバカ映画ですが、現代人が陥りがちな一面を端的に表している気がして、リアル感もありました。

 

ジャスティン・ロングやトーマス・ヘイデン・チャーチも出演しています。

 


悲しみが乾くまで

2010-07-13 10:19:39 | 映画ーTV

ー悲しみが乾くまでーTHINGS WE LOST IN THE FIRE

2008年 アメリカ/イギリス

スサンネ・ビア監督 ハル・ベリー(オードリー・バーク)ベニチオ・デル・トロ(ジェリー・サンボーン)デヴィッド・ドゥカヴニー(ブライアン・バーク)アリソン・ローマン(ケリー)オマー・ベンソン・ミラー(ニール)ジョン・キャロル・リンチ(ハワード・グラスマン)アレクシス・リュウェリン(ハーパー・バーク)マイカ・ベリー(ドーリー・バーク)

 

【解説】

愛する夫の突然の死に直面した妻が、夫の親友との暮らしの中で徐々に運命を受け入れ、やがて前を向いて歩き始めるまでを描く感動ドラマ。監督は『アフター・ウェディング』などで評価の高いデンマークの俊英スザンネ・ビア。夫に先立たれる妻を『チョコレート』のハル・ベリー、ドラッグにおぼれる夫の親友を『シン・シティ』のベニチオ・デル・トロが演じる。2大アカデミー賞受賞スターの熱演と、美しくリアリティーのある画面作りが感動を呼ぶ。

 

【あらすじ】

夫のブライアン(デヴィッド・ドゥカヴニー)と2人の子どもに囲まれ、幸せな日々を送っていたオードリー(ハル・ベリー)。しかし、ブライアンが事件に巻き込まれ死亡。その葬儀の日、オードリーは夫の親友ジェリー(ベニチオ・デル・トロ)と再会する。ジェリーはかつて弁護士だったが、今はヘロインにおぼれ、堕落していた。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

「ある愛の風景」のデンマークの監督スサンネ・ビアの、初めての英語の作品です。

 

夫のブライアン(デヴィッド・ドゥカヴニー)と2人の子どもに囲まれ、幸せな日々を送っていたオードリー(ハル・ベリー)。

夫が、突然事件に巻き込まれて亡くなってしまう。

子煩悩で愛妻家で、事業にも成功した最愛の夫を、突然亡くした妻の心情をきめ細かく描いています。

 

夫には幼なじみの親友がいました。

ジェリー(ベニチオ・デル・トロ)。

優秀な弁護士だったが、麻薬に手を出し、溺れていました。

それを陰ながら見守っていたのがブライアンだったのです。

 

ブライアンを夫のお葬式に招いたオードリー。

ブライアンは自分にとっても、ジェリーにとってもかけがえのない人間だったからです。

 

ジェリーは、このことをきっかけに、薬との生活を断ち切ろうと努力をします。

オードリーは、家事で焼けた納屋を改造して、行き場のないジェリーを迎え、更正を助けようとしますが、自分自身もまだ夫を亡くした悲しみから立ち直れないでいます。

 

この弱い二人が、補い合い、ブライアンがいないという喪失感を埋めていくところが見所です。

誰かを失ったから、誰かで穴埋めができる、という簡単なことではありません。

同じ人を失ったから、悲しみを共有できるものでもないのです。

人の心理の複雑さ。

女性監督の目線らしい、細やかさとシビアさがいいバランスだなあと思いました。

 

ビア監督は、「ある愛の風景」でも感じましたが、喪失感や心に開いた穴などという、極めて個人的で繊細なことを、ストーリー化して映像化していくのがとてもうまい監督です。

また、どちらの作品も、子供たちが大きな役割を占め、心の傷を癒すための大きな支えとなっています。

 

最愛の人を失うなんて、まったく想像もしたくないことですが、その喪失感のすごさは、想像に難くありません。

だれもが、経験するかもしれない身近なテーマを、ただ悲しい、ただ可哀想だけで終わらせず、再生のきっかけまで見せてくれるこの作品は、心の奥にしみてきます。

 


バロン

2010-02-01 10:02:51 | 映画ーTV
ーバロンーTHE ADVENTURES OF BARON MUNCHAUSEN
1989年 アメリカ
テリー・ギリアム監督 ジョン・ネヴィル(バロン・ミュンヒハウゼン)サラ・ポーリー(サリー)エリック・アイドル(バート・ホールド)オリヴァー・リード(ヴァルカン)ジョナサン・プライス(お役人)スティング ロビン・ウィリアムズ(月の王)ユマ・サーマン(ヴィーナス)ヴァレンティナ・コルテーゼ(女王アリアドネ)アリソン・ステッドマン(デイジー)ウィンストン・デニス(アルブレヒト)チャールズ・マッケオン(アドルファス)ジャック・パーヴィス(グスタヴァス)ビル・パターソン(ヘンリー・ソルト)ピーター・ジェフリー(サルタン)

【解説】
『ほら男爵の冒険』として知られる、ミュンヒハウゼン男爵の奇想天外な活躍を描いたファンタジー。T・ギリアム、E・アイドルといった“モンティ・パイソン”シリーズの面々が、シュールなギャグに乗せておくる。中世のドイツ、少女にせがまれた男爵が、襲い来るトルコ軍を撃退するために、昔の仲間を探しに旅立つ……。(allcinema ONLINE)

【感想】
「Dr.パルナサスの鏡」を見たので、テリー・ギリアム監督の昔の映画も見てみることにしました。

ほら吹き男爵、ミュンヒハウゼン男爵の冒険物語ですが、ここまでホラだと感心して、呆気にとられてしまいます。

時は、18世紀のドイツのある都市。
「ヘンリー・ソルトとその息子の一座」が「ほら吹き男爵」を上演している。
そこへ、男(ジョン・ネヴィル)が乗り込んできて、「この話は嘘っぱちだ」と舞台をぶち壊す。
自分こそがバロン(男爵)だというのだ。

しかも、トルコの王様といざこざがあって、トルコ軍が自分を追いかけてきたという。

町の人たちは信じないが、本当に爆撃された。

女たちは自分のしたばきを差し出し、それを縫い合わせた気球で、バロンは町を脱出。
町を救うために、自分の手下を捜す旅に出た。
韋駄天のバート・ホールド、怪力のアルブレヒト、どんな遠くの音でも聞き分け、吐く息で敵をも吹き飛ばすグスタヴァス、どこまでも見渡せる目と、どんなものにでも1発で当ててしまう腕を持つアドルファスの4人。

一座の息子ではなく娘のサリー(サラ・ポーリー)は、こっそりとその気球に乗り込んで、バロンの冒険についていく。

この冒険の行き先が、月、海の怪物の腹の中、火の山の底など、奇想天外の物語。

しかも、ありえないどんでん返しがー。

まばたきするのも忘れるほど、次から次へといろんな事件が勃発して疲れるほどでした。
そう思うと、Dr.パルナサス~は落ち着いています。

子役のサラ・ポーリーのミソッ歯がかわいい。

月の王様がロビン・ウィリアムスだったり、デビュー直後のユマ・サーマンがヴィーナス役で出てきます。
びっくりするくらいきれいです。

リボルバー

2010-02-01 09:58:50 | 映画ーTV
ーリボルバーーREVOLVER
2005年 イギリス/フランス
ガイ・リッチー監督 ガイ・リッチー 、リュック・ベッソン脚本 ジェイソン・ステイサム(ジェイク・グリーン)レイ・リオッタ(ドロシー・マカ)ヴィンセント・パストーレ(ザック)アンドレ・ベンジャミン(アヴィ)マーク・ストロング(ソーター)テレンス・メイナード(ポール)フランチェスカ・アニス(リリー・ウォーカー)アンドリュー・ハワード(ビリー)アンジェラ・ローレン・スミス(ドリーン)トム・ウー(ジョン卿)

【解説】
出所したすご腕ギャンブラーを中心に、暴力的なカジノ王、2人組の詐欺師、情緒不安定なヒットマンらの運命が交錯するスタイリッシュ・アクション。監督は『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』のガイ・リッチー。主人公のギャンブラーを『トランスポーター』シリーズのジェイソン・ステイサムが演じている。製作はヒットメーカー、リュック・ベッソン。いくつものエピソードが絡み合う複雑な構成と、大胆不敵で独創的なラストに驚かされる。

【あらすじ】
冷酷卑劣なカジノ王マカ(レイ・リオッタ)のわなにはまり、7年間の刑務所暮らしを余儀なくされたすご腕のギャンブラー、ジェイク(ジェイソン・ステイサム)。出所した彼はマカのカジノに乗り込み、見事大金を巻き上げるが、逆上したマカは百発百中の殺し屋ソーター(マーク・ストロング)にジェイクの殺害を命じる。(シネマトゥデイ)

【感想】
やっぱり主人公はジェイソン・ステイサムだったんだ!
髪があったので、似てるなあと思いながらも、信じられませんでした。

スタイリッシュなギャングものなのでしょうが、スピード感がなく、とても退屈な映画でした。
このジャンルで退屈なんて、あり得ない!!
だって、独り言が多い、格言が多い。
チェスのシーンが多い。
そのうちに、結局意味が分からなくなってしまいました。
エンドロールがなく、音楽だけで終わる。
これも、ガイ・リッチー風なのかな?

ガイ・リッチー監督の次回作品、「シャーロックホームズ」心配になってきたけど、大丈夫だよね?

容疑者Xの献身

2010-01-08 09:43:08 | 映画ーTV
ー容疑者Xの献身ー
2008年 日本
西谷弘監督 福山雅治(湯川学)柴咲コウ(内海薫)北村一輝(草薙俊平)松雪泰子(花岡靖子)堤真一(石神哲哉)ダンカン(工藤邦明)長塚圭史(富樫慎二)金澤美穂(花岡美里)益岡徹(葛城修二郎)林泰文(柿本純一)渡辺いっけい(栗林宏美)品川祐(弓削志郎)真矢みき(城ノ内桜子)

【解説】
テレビドラマ化されるや大人気を博したミステリー作家・東野圭吾の「探偵ガリレオ」シリーズ初の長編で、第134回直木賞に輝いた同名小説を映画化。主人公のガリレオこと湯川を演じた福山雅治、彼とコンビを組む新人刑事役の柴咲コウをはじめ、テレビドラマ版のスタッフ・キャストが集結。湯川と壮絶な頭脳戦を繰り広げる天才数学者に『クライマーズ・ハイ』の堤真一、物語の鍵を握る容疑者役を『フラガール』の松雪泰子が演じ、一筋縄ではいかないドラマを盛り上げる。

【あらすじ】
惨殺死体が発見され、新人女性刑事・内海(柴咲コウ)は先輩と事件の捜査に乗り出す。捜査を進めていくうちに、被害者の元妻の隣人である石神(堤真一)が、ガリレオこと物理学者・湯川(福山雅治)の大学時代の友人であることが判明。内海から事件の相談を受けた湯川は、石神が事件の裏にいるのではないかと推理するが……。

【感想】
フジテレビ月9の映画化と言えば、「HERO」。
これには、本当にがっかりさせられたので、ちょっと怪しみながら見た私ですが、この映画は面白かった。

主人公の湯川(福山雅治)はじめ石神(堤真一)、内海(柴咲コウ)、花岡靖子(松雪泰子)など、キャストもはまっていました。

セリフも、くすりとさせるところが多くて、なかなか良かったと思いました。
ラストも、石神が人間性を取り戻せたことがはっきりとわかって、本当に良かったと思いました。

雪山のシーンだけが、ちょっと不自然な感じでしたが、やったらできるやん!!
フジテレビのみなさん、これからも映画作りをがんばってください。

ミスター・ロンリー

2009-12-15 13:49:32 | 映画ーTV
ーミスター・ロンリーーMISTER LONELY
2007年 イギリス/フランス
ハーモニー・コリン監督 ディエゴ・ルナ(マイケル)サマンサ・モートン(マリリン)ドニ・ラヴァン(チャップリン)ヴェルナー・ヘルツォーク(神父)レオス・カラックス(レナード)

【解説】
マイケル・ジャクソンのものまねパフォーマンスで生計を立てている青年が、マリリン・モンローとして生きる美女に恋をするラブストーリー。監督は『ガンモ』などが大絶賛された若き鬼才ハーモニー・コリン。主人公の“マイケル・ジャクソン”を『天国の口、終りの楽園。』のディエゴ・ルナが、“マリリン・モンロー”を『CODE46』のサマンサ・モートンが演じている。コリンならではの独特の世界観と衝撃の結末に注目だ。

【あらすじ】
“マイケル・ジャクソン”としてしか生きられない男“マイケル”(ディエゴ・ルナ)。ある日、老人ホームでパフォーマンスをすることになった彼は、会場で“マリリン・モンロー”(サマンサ・モートン)に遭遇。“マリリン”は意気投合した“マイケル”をものまねアーティストたちが集うスコットランドのコミューンへと誘う。(シネマトゥデイ)

【感想】
不思議な映画でした。

マイケル・ジャクソンになりきることで自分を保ち、生計を立てている若者(ディエルゴ・ルナ)が、老人ホームの慰問でマリリン・モンローのそっくりさん(サマンサ・モートン)と出会い、モノマネ芸人たちが共同生活ししている古いお城に入り込む。
でも、ここでの生活はパラダイスとはほど遠い、エゴや孤独と背中合わせの生活でした。
見たくない、残酷な出来事もあります。

また、一方で、南米の村で布教活動をしている尼僧たちのお話。
あるとき、一人の尼僧が生活物資を空から投下する作業の最中、誤って飛行機から落ちてしまうが、奇跡的に無傷で助かる。
これは、日頃の信仰の賜物と、同僚の尼僧にもパラシュートなしのスカイダイビングを提案し、それも成功させる。

喜んだ尼僧と神父はヴァチカンに報告するために小さな飛行機で飛び立つのですがー。

このふたつのストーリーが、どちらも悲劇的な結果で終わります。
ファンタジーみたいなんだけど、暗い結末です。
現代人の心の風景を著しているようですが、悲惨です。

マイケルを演じていた青年は、普通に、自分として生きていく決心をしますが、前途に希望のない映画でした。

今の時勢に合っていると言えば、そうだけど、悲しい!

将軍の娘/エリザベス・キャンベル

2009-11-28 09:36:41 | 映画ーTV
ー将軍の娘/エリザベス・キャンベルーTHE GENERAL'S DAUGHTER
1999年 アメリカ
サイモン・ウェストン監督 ジョン・トラヴォルタ マデリーン・ストー ジェームズ・クロムウェル ティモシー・ハットン ジェームズ・ウッズ

【解説】
ネルソン・デミルのベストセラー『将軍の娘』をジョン・トラヴォボルタ主演で映画化したサスペンス・ミステリー。ジョージア州陸軍基地で、女性士官の全裸絞殺死体が見つかる。被害者は、次期大統領候補とも言われているキャンベル将軍の娘エリザベスだった。CID(軍犯罪捜査部)の捜査官ブレナーとサラのふたりは捜査を開始、内部犯行と思われる犯人を追うのだが……。(allcinema ONLINE)

【感想】
☆いきなりのネタバレ
この作品は、軍事訓練中に起こったレイプ事件に蓋をしたしたことで、さらにスキャンダラスな事件が起きるという展開です。

それを調査するのが、軍内部の捜査組織に所属しているポール・ブレナー(ジョン・トラボルタ)とかつての恋人でレイプ専門の捜査員のサラ(マデリン・ストー)。

つまり、軍の犯罪を軍の関係者がどこまで暴けるか、自浄能力が試される、なかなか難しいテーマです。

どこへ調べに行っても、関係者の口は重い。
最終的には、「独り言」という形で真実がもたらされる。

父と娘の愛憎劇でもあって、すごく個人的なところに収斂されちゃうところが、ちょっと弱みかなあ。

はやばやと死体になってしまうレスリー・ステファンソンの体当たり演技が、どうしても印象が残ってしまいました。

北京の二人

2009-11-28 09:34:46 | 映画ーTV
ー北京のふたりーRED CORNER
1997年 アメリカ
ジョン・アヴネット監督 リチャード・ギア(ジャック・ムーア)バイ・リン(シェン・ユイリン)ブラッドリー・ウィットフォード

【解説】
北京を舞台に、殺人犯に仕立て上げられたアメリカ人と中国人の女性弁護士の国境を超えた絆を描くサスペンス・ドラマ。国際企業の法律顧問のジャックは、交渉のために北京にやってくる。仕事を順調に終えた彼は、ある中国人女性と一夜をともにする。だが、翌朝彼女は部屋で死んでいた。ジャックは警察に連行され、裁判にかけられる。異国の地で頼る相手もいない彼の前に、法廷弁護人のユイリンが現われる。(allcinema ONLINE)

【感想】
この映画、なかなか面白かったです。
問題作ですね。
内容がリアルなので、中国では上映禁止になったそうです。
舞台がアメリカなら、普通の映画ですが、舞台を北京に持って来たところが、スリリングでした。

商談で北京に来たジャック(リチャード・ギア)は、一人のモデルと知り合い、その日のうちに自分の部屋へ招き入れて愛し合う。
しかし、一夜明けて、自分は血だらけ、彼女は無惨にも殺されていた。
事態を把握する暇もないうちに、逮捕され、留置場に。

異国で、しかも人権意識の薄い中国で、アメリカ大使館もあまり力になってくれない中、ジャックは法廷に引きずり出される。

法学部卒のジャックであったが、法廷の様子はアメリカとはかなり違っていた。
しかも、証拠はジャックに不利なものばかり。

国選ではあるがユイリン(バイ・リン)が弁護士としてジャックの弁護に当たる。
ユイリンは、殺人を認め、情状を得る作戦に出ようとするが、ジャックは受け入れない。

ラストは、カサブランカを彷彿とさせる美しいシーンで締めくくられていました。

リチャード・ギアがタフすぎるのがちょっと違和感があるけど、バイ・リンは強い中にも可憐さがあって、素敵でした。

トワイライト~初恋~

2009-11-28 09:27:47 | 映画ーTV
ートワイライト~初恋~ーTWILIGHT
2008年 アメリカ
キャサリン・ハードウィック監督 ステファニー・メイヤー原作クリステン・スチュワート(ベラ・スワン)ロバート・パティンソン(エドワード・カレン)ビリー・バーク(チャーリー・スワン)ピーター・ファシネリ(ドクター・カーライル・カレン)エリザベス・リーサー(エズミ・カレン)ニッキー・リード(ロザリー・ヘイル)アシュリー・グリーン(アリス・カレン)ジャクソン・ラスボーン(ジャスパー・ヘイル)ケラン・ラッツ(エメット・カレン)キャム・ギガンデット(ジェームズ)エディ・ガテギ(ローラン)レイチェル・レフィブレ(ヴィクトリア)アナ・ケンドリック(ジェシカ・スタンリー)テイラー・ロートナー(ジェイコブ・ブラック)ジル・バーミンガム(ビリー・ブラック)

【解説】
ステファニー・メイヤーの世界的ベストセラー小説を映画化したラブストーリー。人間の女子高生ベラと美しきバンパイア、エドワードの禁断の恋の物語が展開する。監督は『ロード・オブ・ドッグタウン』のキャサリン・ハードウィック。主人公ベラを『イントゥ・ザ・ワイルド』のクリステン・スチュワート、エドワードを『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』のロバート・パティンソンが演じる。全米で公開されるやいなや大ヒットを記録し、シリーズ第2作の製作も決定した話題の作品だ。

【あらすじ】
今どきの女子高生とは違う、内気で風変わりなベラ(クリステン・スチュワート)。母親の再婚を機に父と暮らすことにしたベラは、転入先で美少年のエドワード(ロバート・パティンソン)と出会う。知的で謎めいたエドワードに惹(ひ)かれていくベラだったが、彼は1918年から年を取っていない不死のバンパイアだった……。(シネマトゥデイ)

【感想】
この映画、若い人に人気がありますね。
ハーレクインロマンスみたいだと思いました。
女の子のあこがれですね。

美しく、ミステリアスな男に子に惹かれ、彼に愛される喜び。

エドワード・カレン(ロバート・パティンソン)との出会いから、孤独な女の子ベラ(スチュワート)は興味を持ちます。
初めは、自分は避けられているんじゃないか、という不安。
超能力で救ってくれたエドワード。
彼の美しい家族に紹介され、彼の正体を知る。

そこから始まるめくるめく冒険。
もう、愛され感にとろけそうです。

ちょっと、粗い作りですが、今度の作品は制作費が付いたようなので、かなり期待できそうです。

ヴァンパイアものというより、思いっきり女性目線の恋愛ものとして、楽しめる作品だと思います。

左きゝの拳銃

2009-11-05 16:38:13 | 映画ーTV
ー左きゝの拳銃ーTHE LEFT-HANDED GUN
1958年 アメリカ
アーサー・ペン監督 ポール・ニューマン リタ・ミラン ジョン・デナー ハード・ハットフィールド 

【解説】
西部史に名高い“ビリー・ザ・キッド”の内面に迫った異色のウェスタン。恩人を殺されたビリーは、牧童の仕事を捨て、復讐のために拳銃を手にする。やがて彼は仇を討つが、拳銃を手放すことはしなかった。そしてそれは、彼を破滅の道へと導いていく……。史実を大胆に脚色し、P・ニューマンがビリーをニューロティックに演じる。(allcinema ONLINE)

【感想】
これこれ!
中学生のときに、日曜洋画劇場で見て、すごく感動して、その夜、すごーい長文の日記を書いたんです。
ビリー・ザ・キッドが、拳銃を持っていない左手を上げて死んでいくラストシーンが、強烈に印象に残っていました。
長い間もう一度見たかったんですが、なかなかレンタルでも手に入らなくて、友達がBSで録画したのを貸してくれて、ようやく見ることができました。
ありがと!!

ビリー・ザ・キッドは、実在の人物で、お墓もあるようです。
そして、そのお墓には「真実と経歴。21人を殺した。少年悪漢王 彼は彼らしく生きて死んだ ウィリアム・H・ボニー 『ビリー・ザ・キッド』」と書かれてあるそうです。

この作品は、アメリカンニューシネマの旗手、アーサー・ペンのデビュー作で、ならず者をヒーローにするなど、新しい形が見えます。

主人公のビリーを演じているのは若き日のポール・ニューマン。
中学生の私は、彼ににすっかり魅せられてしまったのですね。

今見終わっても、やはり感性は同じでした。
よかったー!!

ちゃらんぽらんに、自分勝手な理屈をこねて生きてきたビリーが、かくまってくれた人の奥さんに思いを寄せて、それを恩人に知られて自分を恥じたのでしょう。
丸腰で隠れ家を出て行くと、これも、元々ビリーに情けをかけてくれていたパット・ギャレットが、保安官として彼を非情に撃つのです。

このとき、ビリーは人生の何たるかを悟ったのでしょうが、ときはすでに遅し。
ビリーの命はこのとき尽きてしまったのでした。
たった21歳で、ろくな教育も受けずに、ならず者としての人生を生きなければならなかったビリー、哀れを感じずにはいられない作品でした。

あらためて墓碑銘を読むと、そんな彼に人々が同情した気持ちがこもっているように思いました。


ビリーのお墓