金森正臣先生のカンボジアの文化・教育・食べ歩き体験記
金森先生のカンボジア日記
スーダンの内戦
スーダンの内戦
スーダンの内戦が激化し、日本政府が自衛隊機をジブチに派遣することになった。
スーダンは内戦が続く国で、いつも何らかの紛争がある。
以前からウガンダでチンパンジーの保護のために、京都大の霊研の橋本さんが中心になって「カリンズの森プロジェクト」が行われていた。1990年の終わりごろだと思うが、スーダンの敗残兵数人がウガンダに逃げ込み、プロジェクトのキャンプが襲われた。新聞報道で知り、皆心配していた。当時は、通信事情も悪く、ウガンダの奥地の情報は把握できない。報道によると全てが略奪されたと言うので、取りあえずの生活資金が必要だろうと考えた。
ところが後になって分かったが、大学院生のタッシー女子が、自室にいくつかに分けて隠していた現金を、全て思い出さずにいくつか忘れたので、いくらか残っていたと言う。飲んべーの面目躍如で、皆大笑いをした。
2年ほどしてから行って見たが、周囲は森の中で自動小銃を使われても、誰も来ないようなところである。確かに近くまでチンパンジーはいて、観察には向いている。今も日本人研究者がいるときには、世界の若者たちがチンパンジーの観察訓練のために来ている。ウガンダ政府からも認められ、今もカリンズの森は残されている。
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