スタデーツアー1

スタデーツアー1            2009.6.17.  金森正臣

 新しく始まった「カンボジア国際教育支援基金」で、8月末ぐらいからカンボジアに派遣する先生向けに、スタデーツアーを行った。自己負担であるが、カンボジアの状況を、事前に少しでも理解していただいて、不安を少なくして頂きたいのが狙いである。案内人は添乗員1年生の私。当然上手にはできない。

 写真は、プノンペンでメコン川とトンレサップ川の合流点を見学しているところ。既にトンレサップ川は、逆流を始めており、皆さん理解しがたい感じ。半年も逆流していると説明すると、ますます変。

 アジア一大きいトンレサップ湖は、少ない水の時期(約3000平方キロ)と増水期では面積が3倍ほどになる。メコンの合流点から、湖の一番奥までは250km以上あるが、高低差はわずかに1メートルぐらい。トンレサップは浅い湖で、乾期になると水深が1メートル以下になり、船がスタックすることもしばしば。メコン川は、アジア一の大河でチベットから始まる、上流で雪が解け始めると増水するので、カンボジアの雨期よりも早く増水が始まる。そもそも、メコン自身はカンボジアに降る雨よりは、上流6カ国の影響が大きい。合流点の水位は少ない時と多い時では、6メートルほど異なる。年平均ではさらにプラスマイナス2メートルぐらいまで変化。従ってメコンが増水を始めると、半年ほどはメコンからトンレサップに水が逆流する。日本の川の常識では、計り知れない。

 実は、川を見たのはおまけで、市場の見学の前にちょっと。生活状況を見て頂くために、あちこちの市場をうろうろ。私はいつも新しい場所では、市場を見てその場所の生活状況を把握しているので、ついその癖が出る。
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