ラナリット氏の訃報

ラナリット氏の訃報

 

新聞の片隅に、ラナリット元首相の死亡記事が載っていた。フランスで死亡とのこと。

1999年にカンボジアに行った時にお会いしたことがある。一度は飛行機の中で前の席に座っており、挨拶をした。77歳であったと言うから、私より若かったのだ。

 

アンタック後の選挙で第一首相に就任したが、当時はフンセンも第2首相として在籍しており、なかなか複雑な状況であった。支援に行った文部省も、第一派と第二派があり、両方に挨拶に行かなければならなかった。各派に大臣や長官が居て、挨拶の順番も問題になった。

 

最初は、フンシンペック党を率いて元気であったが、次第にフンセンの力が強くなり、弱体化していった。10年ぐらい前であったと思うが、若い女性に熱を上げ、党から追い出されて、ほとんど政治活動はできなくなっていた。もっともそのころフンセン首相も若い歌手に熱を上げ、側近が歌手を消してしまったと言う事件もあった。

 

ラナリットさんは、現国王のシアモニさんの異母兄弟で、ラナリットさんは次男であったように思う。国民から信頼の厚かったシアヌーク前国王は沢山の子どもがいて、カンボジア人からどうして日本の天皇の子どもの数が分かるのかと不思議がられたことがある。

 

ラナリット殿下は、首都のプノンペンに広い屋敷があり、現在は娘さんがフランス料理のレストランを開いている。かなりの高級レストランなので、あまり行ったことは無いが、シェフは日本人で、夜遅くによく一緒に飲んだことがある。

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