ミミズ

カンボジアから   金森正臣(2005.12.28.)

ミミズ

写真:公園の芝生から這い出したミミズ。周囲一面にこの状態である。ムクドリの仲間は食べ過ぎて付近の木の上で、胸の粗嚢を一杯に膨らませてウトウト。少しずつ長く出てくれると良いのにと思ったかどうか? 

 カンボジアも12月になると、雨期も終わり雨の降る回数も量も著しく少なくなる。北の風に変化し、気温も下がって快適な季節になる。カンボジアの人達にとっては寒いらしく、長袖のジャンパーや中にはキルティングの上着を着ている人もある。昨日は涼しく最低気温が、20.4度になったが、今朝の最低気温は、21.4度である。私は朝の散歩にTシャツで出かけるが、散歩の人は結構長袖やジャンパーだ。そんなに寒いのだろうか。

 12月6日にまとまった雨があって以来降らなかった雨が、20日の夜に僅か3mm位であったが降った。次の朝の公園の芝生の周囲は、這い出したミミズの大群。まだ生きて動いているもの、乾燥が始まって死んでいるもの、アリに食べられているものなど様々。
 ミミズの種類も分からない、這い出した理由も分からない。でも日本でも時々見かける状況。移動のためか繁殖のためかであろう。
 
 他の生物でも、この様な状況は時々目にする。例えばザリガニは、卵を抱えたメスが秋に移動している。だいたい雨の降った後など、同じ日に多量に移動が見られる。これなどは1個体が移動に成功すれば、沢山の卵が同行するから分布の拡大に意味がある。カエルの仲間は、雨上がりの道路で多量に轢死しているのが見られる。何のための移動かはあまり分かっていない。ミミズはどうなのだろう。

 ミミズは、中国では薬として使われており、解熱剤として良く効く。消化管の中の泥をしごきだして(かわいそう)、そのままか開いて乾燥してある。煎じだして飲むと熱が下がる。「地竜」と言う。いかにも効きそう。
 また、子どもの肺炎などの折りに、生きたものを開いて胸部に張る。かなり沢山必要。張った上にサラシなどでカバーし、布団を掛ける。変色して黒くなったら張り替える。2回ぐらいで熱が下がる。

 世の中にはまだまだ不明なこと・面白いことがいっぱいあるね。
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