オリンピックのごたごた 前委員長の問題

オリンピックのごたごた 前委員長の問題

 

オリンピックの前委員長の問題は、女性蔑視で終わっている。しかしながら内容から見ると、他の側面からも検討をしておく必要がある。

理事長を女性に変えることで、一件落着としているが、問題はそれほど単純ではない。

 

歳をとると認知症の現象が加わってくる。元委員長も、映像から見ても明らかに活性が落ちており、言動も認知症の傾向がみられた。認知症の傾向が出てくると、様々なことがスローになって、若い時より指導力は落ちてくる。そのことは自分の無意識が良く自覚しており、その補償作用が出てくる。手っ取り早いのが、他のものを低く評価して、自分の価値を高めようとする現象であろう。特に長いことトップにいて、自分の内面を振り返る時間の無かった人に顕著な傾向である。

 

このような面からみると、女性蔑視の発言は、女性の欠点を挙げているようだが、実際には見下げる対象は女性でなくとも良い。また委員長が女性になったから問題が解決したわけではない。アスリートは、意外に自分の内面を見つめることが少ない。オリンピックに出場者でも、意外に自殺者が多い。このことは自分の内面への向き合い方が、あまり進んでいないことの一端であろう。だから委員長が女性になったからと言って、全体像が改善されたわけではない。

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