レストラン事情 5 クメール飯屋3今日の昼飯2

レストラン事情 5 クメール飯屋3今日の昼飯2  金森正臣(2006.10.03.)

写真:魚のスープと空揚げの魚の昼食。前回に続いて、同じ食堂で次の日(8月2日)のメニュー。奥の丼は淡水産の魚の切り身が入ったクメール風スープ。その右手は、やはり淡水産の魚の筒切りの空揚げ。味はついていないので、左手の皿の白い細長いのをつけて食べる。これは青マンゴーの細切りで、魚醤で味がついている。結構塩は効いている。

 カンボジアでは、淡水の魚が好まれることは以前に書いたが、クメール食堂には、必ずと言って良いほど淡水の魚の料理がある。今日は魚が重複しているが、年寄りとしては肉より魚が食べ易い。小さい時の味が出来上がる頃に、諏訪湖や石巻で育ったので、以前から肉より魚が好きだった。年を取って益々その傾向は強くなってきているように思う。諏訪湖が基になっているので、淡水の魚が馴染み深い。

 左手奥の丼の魚のスープは、スイレンの花の茎とパイナップル、青めのトマトが入っている。結構酸味があり、ココナッツミルクも入っているが、軽い味に仕上がっていて、暑いときにも食欲が出る。野菜は火が通っている程度であまり煮込まれていない。酸味は消化と食欲に良く、あまり煮込まれていない繊維は便通に良いだろう。熱帯の食事の典型の様な気がする。

 右手のレタスの上に載っている魚の筒切りのフライは、雷魚。結構しっかり揚げられて、寄生虫は大丈夫そう。しかししっかり硬い。以前にコロンビアで調査をしたときに、歯を傷めていて、硬い肉は遠慮したかった。何しろ、ろくな草を食っていないコブウシは硬くて歯が立たない。そこで魚のフライを注文したのだが、左手の手前の皿ほどもある筒切りのフライが、二切れも出てきた。大きくて分厚い上に、寄生虫予防だろうか、しっかり揚げてあって、ナイフとフォークで格闘するほど硬かった。何の魚だろうと裏に回ってみたら、1メートルは優に超す大きなナマズの仲間が転がっていた。それに比べるとこの魚は優しい。カンボジアの食べ方としては、焼き魚や揚げ魚には必ず、この青マンゴーのソースをつけて食べる。卓上には、赤唐辛子の刻んだのが置いてあるから、これを入れると美味い。昨日も今日も、これで6500リエル(1ドル4000リエル)だから、200円弱。栄養満点、但しやや塩分が多い。


 ここのところ勤め先では、インターネットが止まると水道が出て、水道が止まるとインターネットが繋がっていた。ここ数日、両方が止まっていたが、今日の午後突然両方が使えるようになった。トイレから水があふれて、掃除のおばさんが御機嫌ナナメ。誰かが水が出ない間に、蛇口を開け放しにしたらしい。何時もあることなのだが。
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