“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「野球の科学」(川村 卓著/SBクリエイティブ)

2021-04-29 09:52:36 |    物理

 

<新刊情報>

 

書名:野球の科学~解剖学、力学、統計学でプレーを分析!~

著者:川村 卓

発行:SBクリエイティブ

 野球の試合を観ていると、「球はそんなに速くないのになぜ打ち取られてしまうのだろう?」「ホームランを打つためには?」「先攻と後攻はどちらが有利なんだろう?」など、素朴な疑問がたくさん出てくる。同書では、こんな疑問を科学的に解説。野球の試合を観たことがない人はあまりいないであろう。野球は少年少女野球から始まり、高校野球、大学野球、そしてプロ野球まで、幅広い層に愛されるスポーツ。野球の試合を観ていると、「速い球を投げるには?」「速い球を投げやすい『投げ方』はある?」「球はそんなに速くないのになぜ打ち取られてしまうのだろう?」「ホームランを打つためには?」「スイート・スポットってなんだろう?」「先攻と後攻はどちらが有利なんだろう?」「送りバントは有効な戦術か?」「日米の野球のレベル差はデータから見るとどれくらい?」など、さまざまな疑問をもったことがあるかもしれない。同書では、甲子園出場経験もあり、現在、筑波大学硬式野球部監督の川村 卓准教授が、こんな野球の素朴な疑問を科学的に解説。

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●科学技術ニュース●双日、米国UH2社への出資し航空機用水素燃料事業へ参画

2021-04-29 09:52:09 |    ★水素ニュース★

 双日は、米国・カリフォルニア州を拠点に水素燃料搭載航空機および、航空機用水素供給網の開発・実用化を進めているユニバーサル・ハイドロジェン・カンパニー(UH2社)へ出資し、UH2社との協業により航空機用水素燃料事業へ参画する。

 世界的な気候変動対策の重要性が高まる中、世界のCO2排出量の約3%を占める航空業界においても2050年ネットゼロエミッション化に向け動いている。ICAO(国際民間航空機関)やIATA(国際航空運送協会)、および国内外の大手航空会社といった業界全体で世界的な技術開発や各種取組が加速度的に進められている。

 双日は、60年以上にわたる民間航空機代理店事業での豊富な実績に加え、長年の航空機ビジネスで培ってきた機体メーカー、航空会社、空港事業者との強固な信頼関係を有しており、UH2社の戦略的パートナーとして本事業へ進出する。

 同社グループのノウハウとUH2社が誇る高い技術力とネットワークを掛け合わせることで、水素燃料機の導入・普及をおこない、更に水素サプライチェーンの構築に向けた新たなソリューションを市場へ提供することにより、航空分野の環境負荷低減に貢献する。(双日)

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●科学技術ニュース●理研など、新型コロナウイルスの超高感度・世界最速検出技術を開発

2021-04-29 09:51:25 |    生物・医学

 理化学研究所(理研) 開拓研究本部 渡邉分子生理学研究室の渡邉 力也 主任研究員、篠田 肇 研究員、東京大学 先端科学技術研究センターの西増 弘志 教授、同大学 大学院理学系研究科の濡木 理 教授、京都大学 ウイルス・再生医科学研究所の野田 岳志 教授らの共同研究グループは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)由来のウイルスRNAを「1分子」レベルで識別して5分以内に検出する革新的技術の開発に成功した。

 同研究成果は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)などの超高感度、迅速診断装置の開発を含む、次世代の感染症診断法の核心技術としての応用展開が期待できる。

 現在、新型コロナウイルスの確定診断には、ウイルスRNAを精製した後PCR法などで増幅して検出するPCR検査が主に行われている。しかしPCR検査は、検出に最短で1時間程度かかり、検出エラーも発生することから、大量の検体を短時間かつ高精度に解析することが困難。

 今回、同共同研究グループでは、世界最先端のマイクロチップ技術と核酸検出技術CRISPR-Cas13aを融合させることで、世界最速の新型コロナウイルスの検出法「CRISPR-based amplification-free digital RNA detection;SATORI)法」を開発した。

 SATORI法を用いると、5分以内でウイルスRNAを1個ずつ識別して検出できる。検出感度は5フェムトモーラー(fM、fMは1000兆分の1モーラー)であり、新型コロナウイルス感染者の検体中のウイルスRNA量を検出する感度を満たしている。また、ランニングコストは9ドル程度と安価であるという利点もある。(科学技術振興機構<JST>)

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「なぜ、DXは失敗するのか?」(トニー・サルダナ著/東洋経済新報社)

2021-04-29 09:50:41 |    企業経営

 

<新刊情報>

 

書名:なぜ、DXは失敗するのか?~「破壊的な変革」を成功に導く5段階モデル~

監修:EYストラテジー・アンド・コンサルティング

著者:トニー・サルダナ

訳者:小林啓倫

発行:東洋経済新報社

 DX(デジタルトランスフォーメーション)の70%は失敗している!P&G、ネットフリックス、スペースXなど豊富な事例に学ぶ。DXを「DNA化」させるまでの実践的アプローチ。規律あるイノベーター、進化し続ける究極のマーケットリーダーになる【DXの5段階モデル】ステージ1 基礎:販売、製造、財務など内部プロセスの自動化、ステージ2 個別対応:個々の業務、事業部が変革プログラムを実施、ステージ3 部分連携:部門間で連携されたプログラムを実施、ステージ4 全体連携:組織全体でデジタルプラットフォームを構築、ステージ5 DNA化:変革が永続的な組織文化として定着。

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