“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「天気予報活用ハンドブック」(オフィス気象キャスター編/丸善出版)

2021-04-12 09:37:11 |    宇宙・地球

 

<新刊情報>

 

書名:天気予報活用ハンドブック~四季から読み解く気象災害~

編者:オフィス気象キャスター

発行:丸善出版

 天気にまつわる情報は常に進化している。それは近年メディアでも取りざたされている気象災害の「極端化」や「激甚化」への備えを徹底してほしいという思いから来ているもの。同書では、基本的な天気図の見方から季節ごとに起こりうる気象災害への備えのヒントについて解説。さらに、近年の気象災害事例を取り上げ、実際に当時の天気図を用いながら災害を引き起こす現象がどのように発生したのかという観点から解説し、今後起こりうる災害に備えるための予備知識を提供。そのほか、防災に活用してもらいたい情報を体系的にまとめ、気象キャスター経験者の視点から活用のコツとともに紹介する。

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●科学技術ニュース●日揮、海外の小型モジュール原子炉(SMR)へ進出   

2021-04-12 09:36:33 |    エネルギー

 日揮ホールディングスは、このたび、海外における小型モジュール原子炉(SMR)プラントのEPC(設計・調達・建設)事業への進出を目指し、小型モジュール原子炉(SMR)の開発を行っている米国ニュースケール(NuScale Power)への出資を決定した。

 同社は、米国子会社を通じて特別目的会社を設立、同特別目的会社を経由してニュースケール社に対し40百万米ドルの出資を行う。

 同社は、SMRの将来的な市場拡大に加えて、SMRが水素や再生可能エネルギーと並び、脱炭素社会の実現への貢献が期待できること、さらにニュースケール社の技術が他のSMR技術に先駆けて、2020年8月に米国初の設計認証を取得し、米国原子力規制委員会によりその安全面が認められ、商業化に最も近いSMR技術であることから、今般、SMRプラントのEPC事業への進出を目指し、ニュースケールに出資を決定したもの。

 同出資により、同社は、海外EPC事業会社である日揮グローバルを通じて、ニュースケールの親会社であり、これまでエネルギー及びインフラストラクチャー分野の大型EPCプロジェクトで協業してきた米国大手エンジニアリング会社フルア(Fluor Corporation)と協業し、ニュースケールの最初のSMRプラント建設プロジェクトに参画する予定。

 さらに、中長期的には海外市場を中心にSMRの EPCプロジェクトを受注・遂行していくことを視野に入れ活動していくほか、SMRと再生可能エネルギー設備、水素製造設備、海水淡水化設備とのインテグレーションも検討していく。(日揮ホールディングス)

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●科学技術ニュース●日仏共同研究チーム、太陽系最古の火山岩を発見

2021-04-12 09:35:54 |    宇宙・地球

 国立極地研究所の山口亮准教授を含むフランスと日本の国際共同研究チームは、アルジェリアで発見された安山岩質隕石「Erg Chech 002」(EC 002)が、年代既知の隕石や岩石の中で最も古い火山岩であることを明らかにした。

 同研究チームがこの隕石の化学組成を分析したところ、火山岩の一種の安山岩であることが分かった。さらに、年代測定によって、EC 002は今から45億6500万年前、つまり、太陽系誕生の直後(誕生の225.5万年後)にできたことが明らかとなり、EC 002がこれまでに年代が知られている隕石や岩石の中で最も古い火山岩であることが判明した。

 同成果により、EC 002のような安山岩質溶岩が、太陽系のごく初期に微惑星や原始惑星の表面に普遍的に存在していた可能性が示された。

 しかし、安山岩質の隕石はこれまで稀にしか回収されておらず、また、EC 002の分光学的特徴を持つ小惑星は現在のところ見つかっていないことから、現在の太陽系には安山岩は非常に少ないと考えられる。これは、太陽系初期の惑星に存在した溶岩が衝突により破砕され、ほかの天体の原材料になったためであると考えられる。

 EC 002のような太陽系誕生直後の火山活動の状態を残す隕石を研究することで、今後、さらに太陽系の進化について理解が深まることが期待される。また、このような希少な隕石は、太陽系初期のプロセスを解明するための鍵になることが多く、隕石探査によって隕石を広く採取し、多様性を確保することは太陽系進化の研究において非常に重要。(国立極地研究所)

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「IoT技術テキスト<第3版>」(MCPC監修/リックテレコム)

2021-04-12 09:35:09 |    通信工学

 

<新刊情報>

 

書名:IoT技術テキスト<第3版>~MCPC IoTシステム技術検定 中級対応~  
 
監修:MCPC 

発行:リックテレコム 

 IoTの基礎から、システム、通信、デバイス等のインフラ知識、さらにデータ活用、プロトタイピング、セキュリティなど、実務の課題に直結した知識が体系的にまとめられている。同書1冊で、IoTに関連する技術の全容を概括でき、まとまった知識が得られる。「MCPC IoTシステム技術検定(中級)」の公式テキスト。 
 

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