<新刊情報>
書名:計算する生命
著者:森田真生
発行:新潮社
「人間が機械を模倣する」計算が加速し続ける現代にあっても、人は、記号を操って結果を生み出すだけの機械ではない。思考し、意味を考え、現実を新たに編み直し続ける「計算する生命」なのだ。小林秀雄賞受賞作「数学する身体」から5年。若き独立研究者が迫る、機械と生命の対立を越え、計算との新たな関係が形作る未来とは。壮大な計算史に吹き込まれた生命の本質に迫る、若き独立研究者の画期的論考!
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書名:計算する生命
著者:森田真生
発行:新潮社
「人間が機械を模倣する」計算が加速し続ける現代にあっても、人は、記号を操って結果を生み出すだけの機械ではない。思考し、意味を考え、現実を新たに編み直し続ける「計算する生命」なのだ。小林秀雄賞受賞作「数学する身体」から5年。若き独立研究者が迫る、機械と生命の対立を越え、計算との新たな関係が形作る未来とは。壮大な計算史に吹き込まれた生命の本質に迫る、若き独立研究者の画期的論考!
NTTと富士通は、「持続可能な未来型デジタル社会の実現」を目的とした戦略的業務提携に合意いたした。この提携を通じて創出されるイノベーションにより、IOWN構想に賛同する幅広いパートナーとグローバルかつオープンに連携し、低エネルギーで高効率な新しいデジタル社会の実現をめざす。
今回の業務提携では、世界有数の特許数を誇る光技術をはじめとした通信技術や運用ノウハウと世界一のコンピューティング技術など、両社の強みが活かせる分野において共同研究を進め、その成果を活用したグローバルなオープン・イノベーションを通じて、低エネルギーで高効率、かつ持続可能なデジタル社会を実現することで、両社で共有するビジョンの具現化をめざす。具体的な取り組みは以下の通り。
(1)光電融合製造技術の確立
(2)通信技術(光通信およびモバイル)のオープン化の推進
(3)低消費電力型・高性能コンピューティング(ディスアグリゲーテッドコンピューティング基盤)実現に向けた共同研究開発
NTTと富士通は、今後もIOWN構想のビジョンに資する持続可能な未来型デジタル社会を実現するため、グローバルに様々なパートナーとオープンに共同研究を推進していく。
NTTでは、同提携を通じて培った知見・技術を活用した、革新的なスマートソリューションとICTプラットフォームを創造し、インクルーシブで、安全かつ柔軟性の高い、持続可能なコミュニティを実現していく。
富士通では、IOWN構想や6G時代の技術開発を目的として、「IOWN/6Gプラットフォーム開発室」を2021年4月1日に新設し、研究開発を本格化しており、同提携を通して得られた成果を人々の暮らしや社会に役立つソリューション・サービスやプラットフォームに活用し、製造業や流通・小売、医療などの幅広いお客様に向けて新たな価値の提供をめざす。(富士通)
東京大学大学院新領域創成科学研究科、同連携研究機構マテリアルイノベーション研究センター、物質・材料研究機構 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点(WPI-MANA)、科学技術振興機構(JST)さきがけ、産業技術総合研究所(産総研) 産総研・東大 先端オペランド計測技術オープンイノベーションラボラトリの共同研究グループは、独自に開発した強力な酸化力を有するラジカル塩ドーパントを、高分子半導体に作用させると、両者からなる共結晶構造が自発的に形成されることを発見し、従来よりも高い結晶性と伝導特性を有する導電性高分子の開発に成功した。
同研究グループは、高分子半導体の結晶性構造を壊さずにドーパント分子を導入する手法を開発してきた。ところが、導入されたドーパント分子の立体的な配置は不明瞭であり、ランダム性を有するドーパント分子の配置が電気伝導特性を制限している可能性があった。
今回新たに、これまでより強い酸化力を有するラジカル塩ドーパントを開発した。その溶液に高分子半導体の薄膜を浸漬するドーピング操作を行ったところ、高分子の繰り返し単位当たり1個のドーパント分子が導入される非常に高いドーピング量が実現されたと共に、X線回折像に特徴的な強度パターンの消失が観測された。
この強度パターンをシミュレーションしたところ、高分子半導体とドーパント分子が1対1の共結晶構造を形成していることが明らかになり、高分子の結晶中に存在するドーパント分子の位置を0.5ナノメートル程度の精度で決定することができた。
今回の研究によって、強力な酸化反応により導電性高分子膜に高密度で充填されるドーパント分子が自発的に配列する新奇な現象が薄膜スケールで実証された。
また、今回開発された共結晶を有する導電性高分子は高い電気伝導度や白金などの貴金属に匹敵する高い仕事関数を示すことがわかった。さらに、ドーパント分子種を最適化することで大気安定性を向上させることもできた。
このような薄膜の電気伝導特性は共結晶性の領域に由来する金属的な伝導が支配的であることが知られているが、今回の研究によって、ミクロな共結晶構造の設計により、マクロな電気伝導度の制御が可能であることが示唆された。
さまざまな分子性イオンが充填・配列化された高分子半導体薄膜は、大面積で容易に形成できるために、今後さまざまな機能性電子・イオン材料としての研究が進展すると期待される。(産業総合研究所<産総研>)
<新刊情報>
書名:60分でわかる! MaaS モビリティ革命
著者:楠田悦子
発行:技術評論社(60分でわかる!IT知識シリーズ)
話題のIT技術のしくみを解説する「60分でわかる!」シリーズの一冊。MaaSとは,すべてのモビリティ(移動)を 1つのサービスとしてとらえ、モーダルな交通手段を提供する新たな「移動」の概念。公共交通を軸に、環境にやさしく、文化的で持続可能な暮らしと地域づくりの実現というビジョンとともに、交通関係各社だけではなく、自治体、エネルギー、保険サービス、医療、金融、不動産、観光、エンターテインメントなど多くのビジネスを包含していく可能性を秘めたビジネスプラットフォームとして注目されている。同書では、MaaSの基本的知識からしくみや技術、現在の自治体や企業の取り組みまで、今後MaaS市場に関わっていくための知識が手軽に身につく。