“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「ソニー半導体の奇跡」(斎藤 端著/東洋経済新報社)

2021-04-28 09:37:29 |    企業経営

 

<新刊情報>

 

書名:ソニー半導体の奇跡~お荷物集団の逆転劇~

著者:斎藤 端

発行:東洋経済新報社

 スマートフォンカメラなどに搭載される「電子の目」、イメージセンサー。ソニーのイメージセンサー事業は現在シェアナンバーワンで、ソニーの収益面をがっちりと支えている。しかしこの事業、実はソニー社内では「問題事業本部」「負け組」「お荷物集団」と言われ、事業所の中心も神奈川県厚木市の「辺境」にある。そして、会社のトップはひそかに事業売却を検討していた――。一体どのようにしてソニー半導体は幾多のピンチを乗り切り、ついには会社の基幹事業といわれるまでになったのか? 素人本部長とプロの技術者集団による痛快逆転ストーリー!

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●科学技術ニュース●丸紅、サウジアラビアのラービグ太陽光発電プロジェクト着工

2021-04-28 09:37:02 |    エネルギー

 丸紅は、サウジアラビア王国 Al Jomaih Energy & Water Company Limited(Al Jomaih)と共に出資参画する特別目的会社を通じ、サウジアラビア王国のラービグ太陽光発電プロジェクトに関わる長期売電契約を、2021年1月にSaudi Power Procurement Company(サウジアラビア電力公社子会社SPPC)との間で締結し、同プロジェクト向けの融資銀行団との間で、2021年3月に融資契約を結び、2021年4月に着工した。

 同プロジェクトは、サウジアラビア政府工業都市公団が進める工業化都市建設計画の内、メッカ州ラービグ工業都市内でリースされた土地に、最大出力300MWの太陽光発電所を建設、保守・運転し、SPPCに対して25年間にわたり売電を行うもので、丸紅にとって、サウジアラビア王国における初の太陽光発電プロジェクトとなる。

 丸紅は、日本を含む世界19カ国で持分容量約12GWの発電資産を保有・運営しており、同プロジェクトへの出資は、中東地域において、アラブ首長国連邦・スワイハン太陽光発電プロジェクト(1,177MW)、オマーン国・アミン太陽光発電プロジェクト(105MW)、およびカタール国・アル・カルサ太陽光発電プロジェクト(800MW)に続く4件目の大型太陽光発電プロジェクトへの参画となり、4件の総発電容量は約2GWに上る。(丸紅)

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●科学技術ニュース●宇宙における固体材料の燃焼性試験方法に関するJAXAなどの日本発国際標準が正式に発行

2021-04-28 09:36:32 |    宇宙・地球

 国際宇宙ステーション(ISS)日本実験棟「きぼう」で行われる宇宙実験FLAREテーマにおけるこれまでの地上研究成果を基に、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、日本プラスチック工業連盟、北海道大学、岐阜大学等と協力して開発を進めてきた固体材料の燃焼性試験方法に関する国際規格が、国際標準化機構(ISO)の国際標準規格ISO4589-4として正式に発行された。

 ISO4589-4は、プラスチックなどの固体材料の燃焼特性を示す定量的指標の一つとして国内外で広く利用されている酸素指数(OI)を、高流速の酸素/窒素混合ガス中での値(HOI)として得るための試験方法として、世界で初めて国際標準化したもの。

 HOIを得るための試験方法のISO標準化は、FLAREテーマで開発を進めている、「微小重力環境における固体材料の燃焼性評価手法」において、今後、国際的に活用するために必要な基盤整備を実現したという点で、大きな意義を持つ。

 現在、ISSプログラムにおける有人宇宙船では、船内火災に対する安全性確保のため、使用する材料について、米国航空宇宙局(NASA)の材料燃焼試験基準(NASA-STD-6001)が適用されている。しかし、これは1998年に制定された基準であり、今後の月面等への有人宇宙探査や、民間ベースでの有人宇宙船開発の拡大を見据えると、宇宙船内環境の多様化、新規材料の採用、低コスト化、開発効率化などへの対応が課題となっている。

 FLAREテーマでは、これらの課題への対処を図り、新たな評価手法確立に向けて、これまで地上研究、地上試験及び航空機の放物線飛行による低重力実験を通じて、予備的な検証を進めてきた。今後は、ISS長期滞在中の野口聡一宇宙飛行士により「きぼう」に設置された、固体燃焼実験装置(SCEM)による宇宙実験において、妥当性等の最終検証を進めていく。併せて、NASAを含む国際間の調整を通じ、今後の有人宇宙探査を含む活動への適用を目指す。(宇宙航空研究開発機構<JAXA>)

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「PowerPointでかんたん! 動画作成」(澤崎敏文著/技術評論社)

2021-04-28 09:35:48 |    情報工学

 

<新刊情報>

 

書名:PowerPointでかんたん! 動画作成~オンライン教材・授業動画・解説動画・プロモ動画を手軽に作って配信~

著者:澤崎敏文

発行:技術評論社

 PowerPointは、プレゼンに欠かせない標準ソフトだが、動画作成ツールとしても大きな可能性を持つ。新型コロナウイルス対策で、急遽オンラインでの授業や教材提供に取り組む学校をはじめとした教育機関は多くなった。自前のオリジナル教材を作ってオンラインで提供するのは難しそうと思う人も多いかもしれないが、PowerPointを利用すればオリジナル教材や授業・解説動画が「手軽」に「安価」に作成することができる。カメラやマイク付きのPCを使えば、講師の解説音声や顔出しワイプ画面を入れることも可能だし、スマホで撮影した動画の取り込みも簡単。描画機能やアニメーション機能を組み合わせてさまざまな動きのある表現も実現できる。実は教材づくりにもうってつけのソフトといえる(3D機能を使った3Dアニメも簡単にできる)。

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