“科学技術書・理工学書”読書室―SBR―  科学技術研究者  勝 未来

科学技術書・理工学書の新刊情報およびブックレビュー(書評)&科学技術ニュース   

●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「WHAT IS LIFE? 生命とは何か」(ポール・ナース著/ダイヤモンド社)

2021-04-16 09:33:23 |    生物・医学

 

<新刊情報>

 

書名:WHAT IS LIFE? 生命とは何か

著者:ポール・ナース

訳者:竹内 薫 

発行:ダイヤモンド社

 生きているっていったいどういうことだろう?ノーベル生理学・医学賞を受賞した生物学者ポール・ナースが「生命とは何か?」という大いなる謎に迫る。「細胞」「遺伝子」「自然淘汰による進化」「化学としての生命」「情報としての生命」の生物学の5つの重要な考え方をとりあげながら、生命の仕組みをやさしく解き明かす。

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●科学技術ニュース●日立、知能ロボットシステム開発のスタートアップ企業Kyoto Roboticsを買収

2021-04-16 09:32:51 |    ロボット工学

 日立製作所は、知能ロボットシステム開発のスタートアップ企業であるKyoto Robotics(キョウトロボティクス)株式会社の全発行済株式総数の約96%を取得し、子会社化した。

 新型コロナウイルス感染症拡大を受けて自動化ニーズが急激に高まる中、日立グループはKyoto Roboticsの買収により、ロボットの3次元ビジョンおよびAIを活用した制御システムといった高度な独自技術を獲得することで、ロジスティクスおよびFA分野における自動化ライン全体のロボットSIをワンストップかつスピーディーに提供することが可能となる。

 さらに、ロボットSIを核に現場から経営までをデジタル技術でつなぎ全体最適化するトータルシームレスソリューションを実現し、顧客の事業価値の向上に貢献できる。

 Kyoto Roboticsは、2000年の創業以来、ロジスティクス・製造現場の完全自動化をめざして、人間と同じように物体を3次元ビジョンで「認識」し、AIを活用した制御システムで「考えて、運ぶ」ティーチングレス・マスターレスの知能ロボットシステムの開発を行ってきたスタートアップ企業。

 知能ロボットを支える独自開発技術として、「目」の役割をする高度な画像処理技術をベースとした3次元ビジョンシステムは、99.99%の物体認識率を誇り、「脳」の役割をする高精度な積み付けアルゴリズムやモーションプランニングのAI技術は、さまざまな荷姿や積載状態に対応したロボット制御を可能にする。

 こうした高い技術開発力から、幅広いロボットメーカーとのパートナーシップを有し、ロジスティクス・製造現場において、多種多様な形状・質量の対象物を扱うことからロボットによる完全自動化が、難しいパレタイジング、デパレタイジング作業を中心に、国内で400台以上の納入実績がある。(日立製作所)

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●科学技術ニュース●理研、将来の入力を予測するために最も有益な成分を抽出する教師なし学習手法を開発

2021-04-16 09:32:20 |    人工知能(AI)

 理化学研究所(理研)脳神経科学研究センター脳型知能理論研究ユニットの磯村拓哉ユニットリーダーと数理脳科学研究チームの豊泉太郎チームリーダーの研究チームは、将来の入力を予測するために最も有益な成分を抽出する教師なし学習手法「PredPCA(予測主成分分析)」を開発した。

 同研究成果は、自動運転や医療診断など、解の一意性や精度保証が重要な状況における予測の信頼性の保証に役立つことが期待できる。

 未経験のテストデータに対して学習結果を一般化することを「汎化」と言い、時系列予測の汎化は、人工知能や脳科学における重要な課題。しかしこれまでの手法では、汎化性能が悪いことや最適でない解に陥ってしまうといった問題があった。

 今回、同研究チームは、予測不可能なノイズを効率的に除去しつつ、解が一意に定まるような最適化方法によって、テスト予測誤差を最小化する手法を数理的に導いた。

 PredPCAを用いると、訓練データ数と入力次元が十分大きい場合に、入力信号を生成する外部システムの隠れた状態変数やパラメータを高い精度で同定できる。例えば、動画から予測の汎化に重要な隠れた特徴を抽出することが可能。

 同研究では自己回帰に焦点を当てたが、PredPCAの枠組み自体は任意の関数の回帰問題における汎化誤差の最小化に利用できることから、さまざまな実世界アプリケーションが考えられる。

 特に、PredPCAは、ニューラルネットワークによる構成が簡単で、計算コストが低いため、ニューロモルフィックデバイスによる大規模並列実装に適している。数学的に保証された最適な汎化戦略として、PredPCAは、脳が行う汎化のメカニズムの解明や、信頼性の高い説明可能な人工知能(explainable AI)の開発への応用が期待できる。(理化学研究所<理研>)

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●科学技術書・理工学書<新刊情報>●「Web配信の技術」(田中祥平著/技術評論社)

2021-04-16 09:31:40 |    通信工学

 

<新刊情報>

 

書名:Web配信の技術~HTTPキャッシュ・リバースプロキシ・CDNを活用する~

著者:田中祥平

発行:技術評論社

 HTTPキャッシュ、リバースプロキシ、CDNなどWeb開発で大切な「配信」の技術。 重要な技術ながら、現場では知見のあるエンジニアが少なく、なんとなくで運用されていたり、導入が遅れていたりする。同書では、HTTPキャッシュの基礎から解説し、一冊でしっかり配信が学べる。速くて落ちないWebサイト/Webサービス/Web APIの実現はもちろん。キャッシュ事故やセキュリティ上の問題を防ぐのにも役立つ。 

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