情報通信研究機構(NICT)は、Beyond 5G/6G及び量子ネットワークに関して、国内外の研究機関などと連携し、研究開発を加速するため、Beyond 5G/6G及び量子ネットワークの技術が進展することにより実現することが想定される社会像・ユースケースや、それを実現するために必要な要素技術・研究開発ロードマップなどをまとめたホワイトペーパーを作成し公表した。
諸外国においては、2030年代のあらゆる産業・社会の基盤になると想定される次世代情報通信基盤Beyond 5G/6Gの研究開発が活発化している。わが国においても国際競争力などの観点から、Beyond 5G/6Gの要素技術をいち早く確立することが重要。NICTはBeyond 5Gの中核となる有線・無線ネットワーク技術などの研究開発を進めてきている。
諸外国においては、量子暗号や更にその先の量子ネットワーク(究極の目標として“量子インターネット”)に向けた取組が進んでいる。日本では2020年1月に「量子技術イノベーション戦略」が公表された。NICTは同戦略における「量子セキュリティ拠点」として、量子ネットワーク関連の最先端の研究開発を推進してきているほか、産学官協創の拠点づくりや人材育成の取組を開始している。
NICTは、2021年4月から開始する第5期中長期計画に基づき、ホワイトペーパーを踏まえて、国内外の研究機関と連携しながら、Beyond 5G/6Gや量子ネットワークに関する研究開発や社会実装に向けた取組を推進する。また、ホワイトペーパーは必要に応じてアップデートをしていく予定。(情報通信研究機構<NICT>)
同ホワイトペーパーは、下記Webサイトからダウンロード可能。
ダウンロードサイトURL:https://www2.nict.go.jp/idi/#whitepaper