ゲートボール(GB)日記

まちなかの公園でGBを楽しんでいます。GBは老若男女一緒に楽しめる数少ないスポーツの一つです。まちびと

東京電力福島第一原発の状況

2014年12月21日 | Weblog
事故当時、東京電力福島第一原発4号機は定期点検中で使用済み燃料棒と未使用合わせて1535本が4号機建屋内のプールに保管されていました。
ところが4号機建屋でも水素爆発が起き、建屋は倒れそうな状態になりました。
原因は3号機で発生した水素がベントラインを通じて4号機建屋に入り、爆発したと言われています。
3号機と4号機は排気塔を共用しており、当時ベントラインが通じていたかもしれません。
この水素爆発でプールが破壊しなかったことは本当に不幸中の幸いでした。
危うく日本は助かったという感じです。

建屋は補強しましたが、また大地震が来れば建屋が倒れ、今度こそプールが破壊する恐れがあり、急いで燃料棒をより安全な場所に移す必要がありました。

最近の東京電力の報告によると、全燃料棒を取り出し、別の敷地内にある共用プールおよび破壊を受けていない6号機建屋内のプールに移し終えたそうです。
これで4号機の危険は去りました。

次に急ぐべきは1号機のプールにある燃料棒392本、2号機のプールの615本、3号機のプールの566本の移送です。
来年行う予定だそうです。

1-3号機では原子炉内の燃料棒がメルトダウンを起こし、圧力容器を貫通して下に落下したと言われています。
周辺はものすごい放射能で溶融体の状態は全くわかっていません。
放射性物質は大気中に飛散しているようではありませんが、溶融体が冷却水や地下水と接触し、放射性物質による放射能汚染水が生じて、海や地下に拡散しているのではないかと思われます。
非常に危険な状態が続いています。

政府は前面に立って放射能漏洩を防ぐと言ったのですが、汚染水の拡散防止については凍土壁をつくるといういうアイデアが疑問視されてから何一つアイデアを出していません。
専門家が検討中とは思いますが、恐らくお金がないという理由で専門家の考えを採用できず、拡散防止が遅れているのだと思います。
放射性物質は地下水で拡散し、地下の土石に吸着されたり、海に流出したりしているのでしょう。

福一問題は時間と自然が解決してくれるということはありません。
安倍晋三総理が最高責任者となって事故原発処理処分に取り組むと「お約束」したのだからまじめに取り組んでほしいと思います。

景気より安全確保の方がはるかに大事と思います。
それから現代は不景気と言うより、政治のまずさが問題だと思います。
生きるのに必要なもの・サービスの提供が足りないのではなく、受けられない人が増えていることが問題ではないでしょうか。