ゲートボール(GB)日記

まちなかの公園でGBを楽しんでいます。GBは老若男女一緒に楽しめる数少ないスポーツの一つです。まちびと

苦労して満州国をつくったのだから

2014年12月09日 | Weblog
戦前の日本の大陸侵略は非常に荒々しいもので、1932年には満州国を建国しました。
列強は厳しく日本を批判しました。
しかしつくったものは潰さないと日本は列強に対抗し、1933年には国際連盟を脱退しました。
アメリカ、イギリスなどは経済制裁を加えてきました。
資源がなければ大陸侵略を続けることはできません。
ついに日本は1941年太平洋戦争を開始し、1945年アメリカに完敗し、侵略した土地はもちろん、昔から日本のものであった島嶼もとられてしまいました。

日本は原子力の平和利用ということで原発を苦労して開発してきました。
放射性物質の管理はむずかしいとわかりながらも、放射能漏洩が起こらないことを祈りながら原発稼働をやってきました。
ところが2011年東京電力福島第一原発が大地震・大津波を受けてメルトダウンを起こしてしまい、大規模放射能漏洩を起こしてしまいました。
この原発が大津波で電源を喪失し、メルトダウンを起こす恐れがあることは予測されていましたが、東京電力も当時の原子力安全委員会も大津波は来ないと思って対策を講じませんでした。
めったに起こらないメルトダウン対策にお金を使うと発電コストが上がるというのが対策をしなかった理由です。

ほかの原発はどうでしょうか。
どの電力会社も発電コストが上がるので安全対策は嫌がっています。
現在の原子力規制委員会の安全基準は、電力会社が経済的にできる対策を求めるものです。
それ以上の安全を要求すると政府の原発再稼働の方針を実行できなくなるからです。
つまり原発は依然として危険です。
安全になっていません。

本音は、苦労してつくった原発を今さら廃止できないということです。
満州国に較べれば原発の廃止くらいたいしたことはないと思うのですが、それができません。

日本の民族性に大きな問題があることがわかります。
苦労してつくったものに命をかけて執着することです。
命が一番大事と言うことがわかっていません。
冷静な判断ができません。

大金をかけて原発を推進してきたのは政府であり、自民党です。
政府と自民党は自分がやってきたことが間違っていたとは思いたくありません。
電力会社、原発会社、金融機関と一緒になって原発再稼働に死にもの狂いになっています。
裏が読めない人々は政府を信じ、政府の犠牲になります。

アベノミクスも同じです。
苦労して安倍晋三内閣がやってきたことです。
途中でやめる訳にはいかないと思っています。
経済縮小、貧困層拡大、経済混乱の兆しが見えても、もうちょっと、もうちょっとと言って大失敗するものです。