森林を破壊して整然と道路が整備された大規模な町と、自然の一部を必要最小限宅地化した町と比較すると、後者の方が心が落ち着く町のように思います。
私が住む町は森林を破壊して開発した大規模な戸建て住宅の町で人口は約2000人です。道路がよく整備され、電気、水道、下水、通信線が完備しています。しかし開発されてすでに約50年たちましたが、どうも無機質で落ち着きません。空から見ると大地は住宅で覆われている感じです。
中心部に4000㎡ちょっとのまちなか公園がありますが、近隣の要望で高木はどんどん伐採され、木なし公園になる方向です。つまりただの広場になる方向です。
高齢者が、高く売れるからと言って250㎡ぐらいの宅地を平気な顔で2分割して不動産業者に売って町を出るので宅地125㎡ぐらいの庭なし狭小住宅がどんどん増えています。町の無機質機化は進行中です。町を出る高齢者達は町のことを考えていません。町を愛していなかったのだと思います。美しい町だと思っていなかったのだと思います。
私が住んでいる町は大規模で整然としていますが、人々の心に町を愛する思いが育っていないようです。
どうすれば人々が愛する町にすることができるでしょうか。
安心安全な美しい町がキーワードではないでしょうか。人々が生きるのに必要なもの・サービスが容易に手に入ることが重要です。医療機関などに簡単に行けることが重要です。通勤に無理がないことも重要です。
近所は助け合う心が大切です。
そして町内会も人々も町を美しくしようとの思いを持っていることが重要だと思います。
美しい町は、美しい庭・家からなります。庭は道路からよく見えます。
道路からもよく見える美しい庭をつくろうと町内会も人々も考えるようになれば人々の町を愛する思いは大いに高まるのではないでしょうか。