戸塚駅東口の駅前はずいぶん前に再開発されましたが、最初からつぎはぎ細工のような統一性のない狭苦しい構造でした。
部分を担当した複数の設計者が全体構想を検討せず、部分間の微調整だけ行なったからだと思います。
駅前の土地が狭かったので、1階をバス停、2階を広場にしました。
この考えはよかったと思います。
そしてその土地を囲んで三つビルが建設されました。
これらのビルは駅に近くて非常に条件がいいと思いますが、うち二つは人々があまり行きません。
店が入っていますが、何か暗くて拒絶的で、人が行きたい、入りたいと思う構造になっていません。
1階の歩道や折角の2階の広場に広々と開かれていないからです。
道路は、車で送り迎えする人が非常に多いのですが、車が停車できる場所が狭く、道路の脇にいつも車がびっしりと並んで停車しています。
土木建築はかなりの規模ですので予算はあったと思います。
設計において全体構想が弱かったと思います。
できてしまった町をまた再開発することは容易なことではありません。
今戸塚駅は西口の駅前の再開発が行なわれています。
東口の失敗を反省して全体構想を大切にして町づくりが行なわれるといいのですが、どうなるでしょうか。