ゲートボール(GB)日記

まちなかの公園でGBを楽しんでいます。GBは老若男女一緒に楽しめる数少ないスポーツの一つです。まちびと

業者は住人を告訴する動き

2006年02月28日 | Weblog
私達の町では町の住環境保全を訴えたポスターを多くの家がフェンスなどに掲示しています。
それに対し宅地細分化を行なっている業者は営業妨害と主張し、必要なら裁判を起こして損害賠償を請求すると通告してきました。
弱い個人を狙って脅しをかけてきたのでしょう。

町の住環境保全を求めるのは町の住人の当然の権利と考え、住人は一人を除いて誰もポスターをおろしませんでした。
なおポスターを下ろした人は、ごたごたがいやと言いました。
不安になってしまったのでしょう。

それならと業者は先日ポスターを掲示している家の写真を撮っていきました。
告訴の準備をするのでしょう。
恐らく個人を狙って告訴してくると思います。

ポスターには町内会名が入っていますが、業者は町内会を告訴の対象にしないのではないかと予想します。
町内会を告訴の対象にすると事件が大きくなり、横浜市もマスメディアも無視できなくなるからです。

どのような形で裁判が起こされても住人側は受けて立つ予定です。
裁判所で町の住環境に関する住人の思いを十分に主張したいと思うからです。
成文法に対し合法だからと言って、町の慣習や未来を考えないのは、町を破壊する行為と思うからです。
自分の町を木と空間のない狭苦しい町にしたくないからです。
子孫によい住環境の町を残したいからです。

どうすれば町全体が町の住環境保全に心を熱くするかが重要です。
町が力強く業者の行動に反対することが重要です。

ネットワークの中心になっている大手不動産会社の反社会性を明確にし、経営方針を反省させることも必要です。
より多くの人々、地方自治体、中央政府がもっと真剣に現在の住宅基準は低すぎないか、木と空間のない東京の住宅密集地が日本の理想かと反省するようになってもらいたいと思います。

町の住環境については意識改革が必要

2006年02月25日 | Weblog


久しぶりに東京のある町を歩きました。
妻の祖父母が住んでいた町であり、結婚したとき最初にアパートを探した町であり、今娘が住んでいる町です。
昔からそうですが今も狭い宅地に宅地いっぱいに家が建っており、空間も木もありません。
大火や大地震があったら阿鼻叫喚の地獄と化すのではないかと不安を感じながら歩きました。

日本は経済力世界第二位で、都市部の住人の経済力は地方よりはるかに高いと聞きます。
それなのにどうして目の前の町はこんなにひどいのかと思います。
数軒がひどいのではありません。
町全体がひどい状態です。

貧しい国から来た留学生まで、あまりにも日本の都市部の住宅事情の悪さに呆れてしまうことが多いと聞きます。

私達の最低住宅基準の考え方に本質的な問題があると思います。
日本は土地が高い、狭い宅地は当たり前、広い宅地を求めるのは贅沢という考えがあるかもしれません。

税金が宅地の時価で計算されますが、都市部で普通に住むために宅地を持っている人にとってこれはひどいお話しです。
都市部では地方よりはるかに住環境が悪いのにはるかに高い固定資産税を払わなければならないというのは異常です。
都市部では広い宅地だと普通の人は税金を払うのに苦労します。

一度細分化された宅地は容易に広くなりません。
災害で町が破壊しても元に戻りません。
狭い宅地でも高価ですから所有者は所有を大切にするからです。

大資本だけが狭い宅地を買い集め、大規模な集合住宅をつくります。
ところがこの集合住宅はさらに町の住環境を悪くします。
周辺の住宅から光や空を奪い、町を暗くします。

住宅や町の住環境については日本人の意識改革が必要ではないでしょうか。
幸いこれから人口が減るそうです。
この減少を生かして最低住宅基準を上げてみてはどうでしょうか。

町を愛することができなかった

2006年02月22日 | Weblog
250㎡以上の宅地を持っている人は、業者に二分割二棟建売住宅の建設販売を認めると、業者は相場よりかなり高い金額で宅地を買ってくれるそうです。
つまり125㎡ちょっとの宅地で隣との境界から50cmのところに家の壁があるような総二階の住宅は、割高に売れ、収益性が高いということがわかります。

そこでいわゆる不動産業者の中にはこのような建売住宅の建設販売に注力しているところが多いと思います。
大手不動産会社の中にもネットワークをつくり、このような建売住宅を積極的に進めているところがあります。

しかしこのような不動産会社は、本当に住む人のことや、町の住環境を考えているか疑問です。
狭い宅地はやがて人々の嫌うところとなるからです。

町の住環境保全を訴えたポスターをある方に、家のフェンスにでも掲示してほしいとお願いに行きましたらその人が、面白いことを言いました。

「あら、そんなに高く買ってくれる業者がいるの。
私も売る時はその業者に買ってもらいたいわ。
でも、広い宅地を買いたくて買い、広い宅地で生活を楽しんできた人が、売る時は二分割を認めるなんて矛盾してるわね。
自分のこととお金のことしか考えてないのよ。
町を愛することができなかったのよ。
そういう人にターゲットを当てて商売を考える業者も問題ね。
そんな業者になめられたら大変だわ。
ポスターはるわ。」

狭い宅地は減らした方がいい

2006年02月19日 | Weblog
私は貧乏な家庭に育ちました。
宅地は約100㎡の借地で、境界から家の壁まで50cmもないほぼ総二階の家でした。
子供心に狭苦しいと思いました。

ですから広い宅地の家に住んでいる人が、宅地125㎡ちょっと、境界から50cmのところに家の壁がある総二階の家を、「いいと思うよ」と言うのを聞くと、この人は他人のことを考えていないと思います。
金持ちが、貧乏を、「いいと思うよ」と言うのに等しいと思います。

今は自動車を持つことが普通ですから駐車場に約15平方メートルは使うでしょう。
残る敷地は約110㎡になります。
私の子供の頃の借地と同じです。

住宅の最低基準として低すぎると思います。
これでは町は住宅が密集し、美観が失われるだけでなく、防災上も危険だと思います。

貧乏は減らした方がいいというのと同じ考えで、狭い宅地は減らした方がいいと考えるのが健全ではないでしょうか。

横浜市の長期ビジョン(素案)について

2006年02月16日 | Weblog
横浜市都市経営局が長期ビジョン(素案)をつくりました。
20年後の横浜の都市像を描いたものです。
その中に「市民の知恵がつくる環境行動都市」という言葉があります。

町の住環境も環境の一つですのでまず従来の横浜市の町の住環境行政について書いてみます。

横浜市は昔から市街化調整区域、市民の森などを設け、雑木林の保全に注力してきました。
また昔は町の住環境保全・改善に熱心でした。

しかし、町の住環境については、いつしか理想を失い、建築は民法、建築基準法に違反しないならいいということになってしまいました。
その結果、町は家が密集し、森、林、木、空間、住宅の釣合いが失われました。

ある政党がせめて丘の斜面ぐらいは林や空間で残そうと提案してきましたが、それも否定され、今は斜面まで住宅でおおわれてしまいました。

予算を重点的に使った「みなとみらい地区」は森、林がない無機質な商業と娯楽の町です。
「暮らしやすい快適なまち」ではありません。

今でも横浜市は、「横浜は環境の港を目指します」などと言い、「環境の市民の町」という概念を確立することができないでいます。

横浜の町の住環境は落ちるところまで落ちた感じがします。
とするとこれ以上は落ちませんから、これからは改善が期待できるかもしれません。

幸い20年後には人口が大幅に減っているかもしれませんから、劣悪な住宅から取り壊しが進むでしょう。
生じた空間を活用して都市計画のやり直しをすることは可能です。

住んで気持ちがいい町は、木、空間、住宅の釣合いが重要ではないでしょうか。

横浜市は長期ビジョン(素案)の中で、「一人ひとりが環境問題を考え、行動するとともに、様々な主体が協働して取り組むことが重要です」と書いています。
そのとおりですが、まず横浜市が、従来の水準の低い町の住環境行政を反省し、市民の協力を得て夢のある住環境行政を実行すべきだと思います。

「みなとみらい」ではなく、「しみんのまちみらい」が重要だと思います。

美しい町は気持ちがいい

2006年02月13日 | Weblog
今は冬ですからそれほどではありませんが、庭はちょっと放置しておくと草ぼうぼうになります。
草取りをして庭を美しく保っておくことは結構大変なことです。

自分の庭ですらこうですから町を美しく保つことは非常に大変と言えます。

町を歩いているとやはり美しい町は気持ちがいいものです。
この町の住人でよかったという気持ちが生じます。
そして私の町という意識が生じます。

私の町はときどき大勢の人が集団で散策しています。
美しい町として有名らしく、周辺の町から見学に来るのだそうです。
問題が起こって困っているのに見学に来てくれる人がいるなんて、ちょっと複雑な気持ちです。

住人の2/3以上が住環境に関するある水準の価値観を共有しているならば、その価値観を大事にして、町の住環境を保全しようというのは健全な動きではないでしょうか。

その運動によって町の住環境が維持されるということは、これからも住人が、この町の住人でよかったという気持ちを持ち続けることを意味しています。
また運動は、まだ町の住環境に無関心な人に町について考えていただくきっかけになるかもしれません。

町を美しく保つには、美しい町を重視する雰囲気が町になければ不可能です。

一軒問題の家ができると問題の家は周辺に広がる

2006年02月12日 | Weblog
125㎡ちょっとの宅地に壁が境界から50cmしかない総二階の家(問題の家)を建設するとどのような問題が生じるかここでちょっとまとめてみましょう。

1. 隣家は境界から壁までの距離を1mないし1.5mとっているのに、問題の家が50cmしかなかったら隣家が受ける圧迫感および不公平感は非常に大きい。隣家は不愉快に思う。

2.隣家にはそのほか、 開放感が減る、日当たりが悪化する、騒音が聞こえやすくなる、火災が起これば延焼しやすいなどの実害がある。

3. 問題の家の隣家の宅地評価が下がる。

4. 問題の家の宅地は家と駐車場で占められ、庭らしい庭がつくれず、草木のない家となり、周りの庭がある家との調和がなく、町の住環境を悪化させる。

5. 広い宅地の家はごみ置き場としてフェンスの外側を提供することができるが、問題の家は、道路側が駐車場になっていることが多く、ごみ置き場を提供できず、周りの人々に不公平感を与える。

6. 問題の家を買った人は、当初は比較的安く買えたと喜ぶが、やがて家の狭苦しさと、家の周りの狭苦しさに不満を持ち、より広い宅地の家に移りたいと考える。

7. また、どうしても周りの広い宅地の家と自分の家を比較するのでみじめな気持ちになる。子供がどうして私の家は小さいのかと言ったりすると、もっと頑張って広い宅地の家を買うべきだったと反省する。

8. また、どうしても不愉快に思っている隣家の心を感じてしまい、隣家との人間関係が悪くなる。

9. 条件がよくないということで将来隣家の宅地も分割され、問題の家が建設される恐れが大きい。するとそのまた隣家の宅地もやがて分割されるという具合に、問題の家が広がっていく恐れが大きい。すると町はゆとりのない町となり、美しくない町、住みにくい町になる恐れが大きい。

大手不動産会社の社会的責任

2006年02月11日 | Weblog
大手不動産会社には二種類あります。

1. 町の住環境を重視していることをPRして売り上げを伸ばそうとする。
2. 町の住環境を軽視し、今売れるものに注力して売り上げを伸ばそうとする。

私達の町で問題を起こした会社は一級建築士事務所ですが横浜の小さな会社です。
この会社は大手不動産会社のネットワークに所属しています。

このネットワークは三層構造になっています。

まず、宅地の取得は大手不動産会社のネットワークの名前を利用して行います。
宅地を売る人は、大手不動産会社の名前を聞いて信用し、売ろうとしますが、実は買う会社は第二層に位置する会社です。
そして具体的に建売住宅を建設するのは第三層の会社です。

私達はまず大手不動産会社と交渉しました。
すると買ったのは私ではない、買った会社に町の人々の意見を伝えておきますという無責任な回答でした。
自分は町の住環境についてどう考えるという哲学がありませんでした。
自分のネットワークに所属する会社はいかにあるべきかということについても哲学がありませんでした。
恐らく第二層、第三層の会社がネットワークの名前を利用する手数料を取れればそれでいいということでしょう。

つまりこの大手不動産会社は町の住環境を軽視し、今儲かればいいと考えている会社です。

このような会社は早晩信用を落とし、町の住環境を重視する大手不動産会社に負けるでしょう。
現代では社会的責任感のない会社は没落すると思います。

ごたごたはいや

2006年02月10日 | Weblog
「美しい町並みを守ろう」といったソフトな文言のポスターをフェンスなどに掲示していたのですが、営業妨害だから法的措置をとるとか、損害賠償を請求すると業者から通告がありますと、ポスターをおろしてしまった人が出ました。

一時期、アダルト関連ですが、電子メールや葉書で変な請求書を送ってきて支払いがない場合は法的措置をとると通告してきた業者がいました。
ほとんどの人が、身に覚えがなくても不安さらには恐怖を感じたと思います。

この人も不安さらには恐怖を感じたのでしょう。

町の住環境を守ろうという気持ちを表現しているだけだから問題ない、業者の脅しにすぎないと説得したのですが、ごたごたがいやだからポスターは掲示しませんと言われて説得に失敗しました。

こればかりは無理は効かないと思いました。

幸いほとんどの人がポスターを掲示し続けてくれているので住環境保全に関する町の住人の熱意が業者に伝わるのではないかと期待しています。

形式だと思いますが、業者は住民説明会を行ないたいと言ってきました。
いくら住人が反対しても業者は合法だという言い方で話し合いには応じないでしょう。
しかしいかに住人が住環境保全を重視しているか感じてもらうため説明会を受け入れる予定です。
できるだけ多くの住人が集まって思いを業者にぶつけるといいと思います。

ところで業者の方は当然、宅地2分割・境界から50cmの総二階の住宅賛成と発言する人を動員するだろうと心配する声が出ました。
それはそれで構わないと思います。
双方が大いに論じることで、町の住環境問題に関する住人の意識が高まることはいいことだと思います。

ところでこのブログにコメントがないことをある人に話しましたら、みんな自分のことで精一杯だから他人ことや町のことなんか考える人はいませんよとの冷めた返事が返ってきました。

本当にそうかなあと思いながら今日のブログを書きました。


町の住環境に夢を持とう

2006年02月06日 | Weblog
2月5日のブログに書いたように、住環境保全に関するポスターを町の住人が自分の家のフェンスなどに掲示したところ、業者から、ポスターをはずさないなら営業妨害で法的措置をとり、損害賠償を請求するという通告がありました。

住人が不安に思っているだろうと考え、代表らが住人を回ったところ、やはり何人かが損害賠償を請求されたらどうしようと不安をいだいていました。

しかし大方の人は、

1. 町の住環境保全のどこが悪いのか、業者に請求権利はない、
2. 営業妨害というが、営業妨害の文言はない、しかも業者はまだ建設も販売もしていない、
3. 業者によってよき町の住環境が損なわれる恐れがあり、損害を受けるのは住人だから、本当に業者が宅地の細分化・建設・建売販売を実行したら反対にこちらから損害賠償を請求したい、
4. すでに不愉快な思いをしている、慰謝料を請求したい、
5. 町内会名のポスターなのに町内会に話し合いを申し入れず、損害賠償請求の通告で個人を脅すのは社会性の乏しい業者の常套手段である、

などと述べ、ポスターの掲示を続けるとのことでした。

念のため弁護士と相談しながらさらにポスターの掲示を増やすことにしました。

社会性の乏しい業者と対抗するには到底個人では不安に陥ってできません。
行政の支援がありませんから、住人がまとまって団結し、住環境保全運動は正当との自信をもって取り組むことが重要です。

住人の約75%が宅地の細分化・境界から50cmの総二階の住宅建設に反対な訳ですから住人の住環境保全運動は別に個人の欲深なエゴではないと思います。

すでに町の中にできてしまった125㎡ちょっとの宅地の家に住んでいる方の中にも、買う時にはお金がないからしょうがないと思って買ったが、長い目で見るともうちょっと広い宅地の家の方がよかったと言って、町内会の住環境保全運動に賛成してくれている人がいます。

私は子供の頃(約50年前)100㎡ぐらいの宅地で壁が境界から50cm弱のほぼ総二階の家で育ちました。家の中も外も狭苦しくて、子供心にも、もうちょっとゆとりが欲しいと思いました。

それから50年もたったのに未だに日本の最低住宅基準が宅地125㎡、境界から壁までの距離が50cmというのは低すぎるのではないでしょうか。
政府(中央・地方)も住宅産業も、あまりにも町の住環境について夢がなさすぎると思います。
人々もまだまだ町の住環境を軽視しているのではないかと心配です。