kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

ソフトバンクは救世主か

2018-07-20 06:52:51 | 日記
19日の東京市場はファーストリテイリングとソフトバンクGが引っ
張る形で2万3000円の大台回復が期待されましたが、買いの勢いは
続かず午後の取引ではマイナス圏で推移する時間帯が多く大引けは
5営業日振りに小幅下落しました

ファーストリテイリングは12日からの急騰で3年ぶりの高値圏まで
上昇したこともあり利益確定売りで2%弱の下落でした。一方ソフ
トバンクは値を保ち1%弱値上がりしました。年初から下げ基調が
続き6月までは全く蚊帳の外でした。

しかし7月以降V字回復しています。特に米大手投資ファンドのタ
イガーグローバルが4~6月期に2本のヘッジファンドを通じてソフ
トバンク・グループの株式に10億ドル(約1100億円)投資したとい
うニュースが伝わると提灯買いを誘い急騰しました。この勢いが続
けば昨年10月以来の1万円回復も見えてきました。

ソフトバンクGは通信子会社のソフトバンクの予備申請を今月出しま
した。順調に審査が進めば年内にも上場する見込みです。ソフトバ
ンクGは上場に伴い3割強の株式を売り出し2兆5000億円規模の資金
調達を予定しています。

市場では子会社の株式売り出しで財務が安定してソフトバンクGの
資金繰りが改善することで力を入れている投資事業に一層積極的に
取り組めると囃しているようです。通信会社から投資会社に変貌す
るソフトバンクに成長株として期待が高まっています。

目先はまだまだ人気が続く可能性があるでしょう。ただし今後気を
付けなければならないことがあります。上場すれば時価総額は7兆
円程度と予想されます。これだけの時価総額の企業ですから指数に
連動するファンドに一定の組み入れに動くでしょう。しかし通信セ
クターの割合を一定に保つためには他の企業の株を売る必要があり
ます。

NTTやNTTドコモ、KDDIそれにソフトバンクの通信セクターに属して
いますからソフトバンクがIPOを果たせば機械的な売りが出てくるこ
とが考えられます。短期的には需給面での重しになる可能性もあり
ます。7月相場では間違いなくソフトバンクが相場の牽引役の1社に
なっています。しかしこれまでのそうであったようにいくら人気銘
柄でも必ず陰りは出てきます。人気は循環するのです。

1万円の大台は大きな節目です。米大手投資ファンドが購入に動いた
のは株価が低迷していた時です。このところの値上がりでファンド
は十分な利益が見込めます。もしファンドが売りに動けば追随買い
を入れていた投資家は一斉に売りに回ることも考えられます。そろ
そろ強弱感が分かれる水準なのかもしれません。


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