kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

変われる企業が生き残る

2020-06-02 06:01:04 | 日記
欧米を中心にコロナ対策最優先から経済との両立を模索する段階に
突入しました。日本も先週緊急事態宣言が全国で解除になりました。
しかし感染者ゼロが続いていた北九州市で突然クラスターが発生す
るなど感染再拡大の不安は残ります。

何故北九州市の感染者が急増した28日以降も隣接する大都市福岡市
では感染者は30日の1名の発生に止まっています。北九州市の感染
拡大の要因はどこにあるのかまだ解明されていません。感染者があ
る日突然急増するのがこのウイルスの特徴です。コロナ以前の日常
が戻るのにはまだまだ時間がかかりそうです。

週末には企業の夏のボーナスが減少するというニュースが出ていま
した。新型コロナの影響をもろに受けた4月以降の経済の落ち込みを
考えると冬のボーナスは夏以上に落ち込むことは目に見えています。
ある調査によると消費を減らす項目には外食や旅行が上位を占めて
います。高額な耐久消費財である自動車販売への影響も気になります。

実際に経済が再開されることで改めて様々な業界への影響が数字と
して出てきます。政府の大規模な財政支出の支えがあるとしても直
ぐには回復しない分野は少なくありません。コロナを機に働き方や
人々の行動が大きく変化する可能性も指摘されています。業界によ
って泣き笑いが出てきそうです。

東京市場は2万2000円手前まで先週戻しました。予想外の大幅高は
嬉しい誤算でしたが、買戻し主導の相場ならそろそろガソリン切れ
も気になります。しかし米中関係の悪化など悪材料にも株価は反応
しません。市場の格言にあるように「まだはもうなり」なら上昇は
目先は続くことになりそうです。

それにしても経済再開だけでこれだけ一方的な株高が続くものなの
でしょうか。再開出来たとしても本格回復には程遠いと状況が続く
ことは疑いようもありません。それでも市場の答えは株高です。
海外投資家の売りは相当巨額な金額まで膨れ上がり買戻しはまだ
続くのでしょうか。

日本のお家芸だったカメラや複写機分野は典型的な需要構造の変化
で市場縮小が止まりません。コロナは落ち込みを大きくしただけで
売り上げが急減したのはそれだけが原因ではないことは明らかです。
衰退して市場から無くなった商品は数多あります。

フロッピーディスクやワープロは完全に過去の遺物になってしまい
ました。フロッピーはパソコンの記憶媒体として広く普及しました
が、メモリー半導体にその地位を奪われました。ワープロはパソコ
ンソフトに取って代わられました。技術革新に伴い新商品が誕生す
れば消え去る運命の商品も出てきます。

企業が生き残るには例えかつては会社の屋台骨を支えた事業でも時
代の変化で衰退が進むとしたら果敢に事業の組み換えを行うことで
す。やはり変われない企業は投資先として魅力に欠けます。バリュ
ー株よりも成長期待の高い企業が好まれる状況は続きそうです。
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