kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

我慢の夏

2024-07-30 07:04:37 | 日記
4月以降続いた下限3万7000円、上限3万9000円のボックスを6月後半一気に抜けたのですから
下値は最悪3万9000円で止まると考えていました。しかし4万2000円超えが強引な動きだった
反動でしょうか、4月中旬以来の3万7000円台半ばまで下落しました。これだけ7月相場が乱高
下した記憶はありません。

海外投資家が主導した上昇相場と急落相場は海外短期筋主導の動きでしょう。上昇過程で言わ
れたように海外長期投資家はまず流動性の高い先物のポジションを高め次に現物株に置き換え
る取引をするという解説には今回の暴落で疑問符が付きます。大幅買い越しから一転売り越し
に転じた素早い動きは海外投資家でも短期筋が仕掛けた相場だったのかもしれません。

余りにも急激な下げで個人投資家も高値で取り残さ可能性もあります。3万8000円前後は値ごろ
感のある水準という見方もあります。カギは今後発表される決算でしょうか。良好な決算が発表
されれば投資家に一定の安心感をもたらします。

代表的な輸出株でも大幅な円安で上方修正が期待されますが、日産の決算で明らかになったよう
にトヨタやホンダのように売れ筋のHVのラインアップが無い企業は苦戦しています。中堅メー
カーのSUBARUもマツダもエンジン車主体です。日産が特殊なケースなのか両社の決算が注目
されます。

ルネサスエレクトロニクスの失望決算で明らかになったように産業分野の回復は遅れているよう
です。ファナックなどFA企業の決算がどのくらい中国景気の影響を受けているのか要注目です。
オリンピック開幕前に大きな亀裂が入った株式市場です。当面は決算内容を見ながらの底入れと
回復のキッカケを掴みたい所です。

週明け29日の東京市場は売り込まれた半導体銘柄などが売られ過ぎの反動で反発し指数の大幅上
昇に繋がりました。今週は日米の中央銀行の会合を控え売買が手控えられる傾向が強くなりそう
です。今後も値動きの荒い取引が続きそうです。予想外の大幅下落で投資家の警戒心は強く決算
発表をキッカケにV字回復とはいかないでしょう。

需給面では3月高値の期日がこれから本格化します。過去2週の急落で一定程度の値幅整理は終わ
ったところもあるでしょうか。戻れば売りという繰り返しがしばらく続くかもしれません。
猛暑の夏、投資家は暫く投資の世界でも我慢が強いられそうです。
コメント
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