kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

再点検

2022-11-29 04:13:49 | 日記
やはり月末安は避けられないのでしょうか。8月と9月は中旬まで堅調な展開だった
日経平均は月末にかけて大きく下落しました。チャート的には二段下げのような形
になり7月から1ヶ月半で3000円余りの上昇分をすべて吐き出しました。

今回の上昇は10月3日の2万6000円割れからスタートしました。10月相場では一瞬
大きく下げる日もありましたが、何とか月末安は避けられました。しかし今週の
月末の3営業日は厳しい展開になりそうです。28日の取引では米国株高にも拘わら
ず、日経平均は120円安と2営業日連続で下落しました。

節目の2万8500円手前で上値の重い動きも目立ちます。このところ日経平均よりも
TOPIXの頑張りが目立ちますが、年初来高値銘柄を見ても幅広い業種で中小型銘柄
が顔を出しています。底上げ相場の背景には何があるのでしょうか。

米国の利上げ緩和が下値不安を軽減する一方、急激な引き締めの結果である経済悪
化とその先にある企業業績悪化が株価にどの程度影響するのか読み切れないのも事
実です。このところのダウの上昇も引き締め緩和と年末商戦での小売り売上の好調
を囃しての上昇でした。

しかし利上げペースの減速の先にある利上げ停止の展望が開けた訳ではありません。
市場が期待するような利上げ打ち止め時期は経済統計次第です。また好調なスタート
を切った年末商戦も小売り各社がセールを早めた影響もあり中盤以降の息切れも懸念
されます。そもそもこれだけインフレが進んだ訳ですから多少売り上げが増加しても
利幅が薄い可能性もあります。

夏相場も秋相場もスタート時点では売り方の買戻しが主因でした。しかも相場の主導
権はヘッジファンドのような短期筋です。彼らは中長期の経済見通しなどには無頓着
で足元のヘッドラインで相場を動かしています。中長期投資家が追随すれば息の永い
上昇相場になりますが、短期筋だけでは相場は短命に終わることもあります。

このところ米国でも中国のゼロコロナ下での感染拡大やデモの広がりが株価の重しに
なってきましたが、感染力の強いオミクロンの前ではそもそも中国のゼロコロナ政策
が行き詰まるのは目に見えていました。ゼロコロナ政策の綻びが中国経済の先行き不
安に顕著に出てきているのが原油価格です。

WTIは73ドルまで下落しています。楽観ムードが広がっていた市場にも俄かに雨雲が
覆い始めたようです。円相場もこれまでの問題無用の円安局面から明らかに変化がみ
られます。もう一度投資環境を再点検する時期に来たようです。
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