kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

餅つき相場

2016-12-16 08:24:50 | 日記
15日の海外市場で円相場はついに118円台に乗せました。FOMCで
利上げが決定すれば昨年のように円高に転じるとの見方もあったよ
うですが、まだまだ円安トレードは継続しているようです。この勢いだ
と年内120円説を一笑に付す訳にはいかなくなったようです。

日経平均も週初の見通しでは既に3000円近く上昇したこともあり利益
確定売りで頭を抑えられることも考えられます。下値では出遅れたセ
クターや日銀ETF買いも見込まれ1万9000円固めになるのではないか
という見方もありましたが、1万9000円を越えても株高は続いています。
結局円も株も警戒はしながらも勢いについていくしかない状況です。

一方円ベースではなくドルベースでは違った風景画がみえます。日経
平均を円ベースでみれば15日まで8連騰していますが、ドルベースで
は4営業日で2ドル下げています。15日に円相場は117円台に乗せた
にも拘らず日経平均は20円高と小幅な上昇に止まったためにドル建
て日経平均は3.59ドル下落して163.85ドルになったことが大きかった
ようです。急激な円安に日経平均が追随出来なかったようです。

先週も海外投資家は5625億円と1年7ヶ月ぶりの大幅な買い越しでし
た。おそらく今週も高値追いの主役は海外投資家の大幅な買いで間
違いないでしょう。彼らの買い越しが続く限り東京市場の上昇トレンド
は崩れることは無いでしょう。もっともどこまで日本株を買い続けるの
か。トランプ・ラリーが期待先行な動きなのは誰しも考えていることな
のでどこかで一気に反動が来るかも知れず市場心理は明るさを増し
ていても一方で不安も消えません。

経済紙の記事にもそれ年内2万円が射程に捉えたという景気のよい
ものではなく現在の株高に隠れているリスクに関する記事が目立ち
ます。海外投資家の前のめりな投資姿勢とは裏腹に国内投資家は
安全運転モードを保っているようです。高値警戒感が強まるほど資
金の動きは早くなり物色銘柄も日替わりになります。一昔前はこの
動きを「餅つき相場」と呼んでいました。

餅つき相場とは「餅をつく杵のように上下に荒い値動きをする年末特
有の相場。年末を控えて市場参加者が減少し薄商いになる中、年末
の換金売りや新年に対する期待感などが交錯して相場の値動が大き
くなることがある。」だそうです。餅つき相場と割り切って相場に参加す
るのも善し、あるいは来年前半の波乱に備えて資金を温存するのも
善し。どんな投資が自分に合っているのかだけです。
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