kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

この上昇相場の主役は内需株

2015-01-29 07:38:32 | 日記
NY市場が291ドル安だったにも拘らず東京市場の寄付きは150円程度下落で
始まりましたがその後はじりじりと下げ幅を縮め大引けは27円高の17795円で
した。27日に逆転した日米の指数は東京市場が引けた28日時点でその差が
408ポイントまで広がりました。

日米の株価は写真相場でほぼ連動することがこれまでの傾向でした。27日の
東京市場が299円上昇したことを考慮すれば28日の東京市場は最低でも200円
程度の下げがあっても不思議ではありませんでした。しかし東京市場はNY安
に逆行するように上昇して引けました。この背景には何があるのでしょうか。

日米とも現在決算発表中です。米国のグローバル企業が原油安やドル高で
市場予想を大幅に下回る失望決算が続出しています。一方日本企業は円安
の恩恵もあり大幅な増益決算が多いようです。勿論原油急落の影響で石油株
や商社株などは大幅な利益減少を発表する企業もありますが、米国企業に比
べれば資源エネルギー株の占める割合が少ないということもあり影響は一部
の企業に止まっています。

日米の企業業績の明暗が指数の逆転後も差を広げた原因でしょうか。そんな
中で食品や電鉄など内需ディフェンス銘柄の高値更新が目立ちます。一般的
にはディフェンス銘柄は急激な成長は期待できなくとも安定した業績から外部
環境の不透明なときにマネーの逃避先になることが多くPERも市場平均並みと
言う水準で推移することが以前の姿でした。

ところが業界の平均PERは国際競争力の強い自動車で10倍代前半、電機では
10台代後半から20倍台前半、食品銘柄は20倍代前半から30倍台後半、電鉄は
20倍台から30倍前後といった具合でPERだけを比較すれば成長株は電鉄や食
品銘柄ではないかと思えるくらい食品や電鉄は高PER銘柄がほとんどです。

電鉄株には訪日外国人による利用客の増加という追い風がまた食品銘柄には
値上げの浸透による業績改善やアジアなど新興市場での収益拡大という材料
があるようです。決算発表が始まっていますが増益でも市場予想に届かなくて
大幅に下げる電機銘柄が多い一方食品銘柄では増益幅が小さくても一段高に
なる銘柄も多く風は食品銘柄などの内需株に吹いているようです。

もっとも29日には内需株物色が横に広がってきました。中には業績面で疑問符
がつくような銘柄もあります。今回の上昇相場の主役は内需株でしょうがそろそ
ろ慎重に対処したほうが良いのかもしれません。1月相場も今週で終わります。
月が変われば流れも変わるということも何度かありました。PERなど指標面では
ここからの上値を買い上げるにはリスクが大きいように感じます。


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