kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

経済混乱で格差拡大

2020-04-29 10:10:23 | 日記
このところ大きな話題になっているのはパチンコ店vs自治体です。
大阪や東京で休業要請に応じないパチンコ店の店名を公表するこ
とに対してかえって開いているパチンコ店の宣伝になるといった
見方まで出てくる始末です。

休業要請に応じないパチンコ店の言い分は生活のためとかこれま
でパチンコ店でのクラスターが発生していないことや店内の換気
やパチンコ台の席を空けるなど感染症対策を十分に行っていると
いうものです。

もっとも県外ナンバーの車があるなど住民には不安が広がっている
こともあり行政側も引き続いて休業に応じるように説得中のようで
す。密集を避けるとかパチンコは不要不急ではないと言えます。
国民全体に感染症対策で不自由な生活を強いられていることでスト
レスが溜まっていることもパチンコ業界に厳しい目が向けられる要
因です。

株式市場は二番底懸念が囁かれるいる状況でも現状では底堅い値動
きを続けています。背景には新型コロナの感染者増加がピークを過
ぎ、経済再開への期待があるようです。WHOは拙速な再開は再び
感染者数拡大の懸念が消えないと警告を発していますが、欧州や米
国の一部の州では封鎖の解除が進んでいるようです。

経済再開を各国が急ぐのは景気の落ち込みや雇用が予想以上に深刻
だからです。コロナを抑え込めたとしても経済が壊れてしまえば結
果的に企業倒産の増加、それに伴う失業者の急増で自殺者が増加し
てしまえば元も子もないという考え方です。

封じ込めを取るか経済再開を取るか、コロナとの戦いは長期戦にな
るというのが現在のコンセンサスとなったことで今後は両方のバラ
ンスをどのように取っていくのかその時々でベストな答えを見つけ
るしかないようです。

今週から決算発表がスタートしました。発表を先延ばしする企業も
ありなかなか全体像をつかむのには時間がかかりそうです。コロナ
特需で恩恵を受けると大きく上昇した銘柄でもインバウンド需要の
消滅でトータルではマイナスだった花王や小林製薬、山パンなどは
一旦人気が離散するのでしょうか?

一方自動車などの設備投資に不透明感が懸念された銘柄でも落ち込
みが軽微で株価の堅調なところもあります。キーエンスやSMCなど
の高株価銘柄は収益力、自己資本比率、無借金経営など経済の混乱
期でも強さを発揮しそうです。好調時よりも不況時の方が企業間格
差が開きます。

自動車業界も環境が厳しいのは一緒ですが、抵抗力のある企業と無
い企業とで今後ますます差が広がりそうです。1千万台クラブと言
われていたVW、トヨタ、日産、三菱自、ルノー連合ではトヨタが
頭一つ抜け出す存在でしょうか。

日産、三菱自、ルノーは1千万台クラブから脱落する可能性が高く
3社とも収益力は急激に低下しています。既に弱者連合というレッ
テルが貼られそうな状況です。結局生産台数だけ数合わせしても
個々の企業が強くなければ意味をなさないのかもしれません。

次の更新は5月1日を予定しています。

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