kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

買うべし、売るべし、休むべし

2018-10-30 06:40:56 | 日記
先週の大幅下落は個人投資家にとってダメージが長引くことになり
そうです。個人投資家が好んで売買するマザーズ市場の下落は1部
市場以上に大きくなっています。マザーズやジャスダック市場など
の小型株の場合上昇幅の大きいのですが、また下落幅も大きくなる
傾向があります。特に短期売買を志向している個人投資家の場合値
幅の大きい新興市場銘柄を好みます。

それだけに新興銘柄の下げは個人投資家の投資余力を低下させます。
勿論個人投資家にも色々な投資家がいます。現物投資でじっくり下
値を拾い投資期間も年単位で考えています。しかし頻繁に売買する
投資家に比べてその影響は大きくありません。短期売買の投資家は
米国の中間選挙後の株高のアノマリーを期待して10月の2日の年初
来高値から下げる過程で押し目買いを膨らませてきました。10月19日
時点で信用買い残高は4000憶円増加しました。

先週は1348円とほぼ全面安だったことから19日現在10.17%だった
評価損は一段と膨らんでいることが予想されます。先週大幅安する
中で信用残の値ごろ感から一段と増えているのか、それとも見切り
売りが膨らんで減少しているのか結果が気になります。

勿論今後相場が急回復すれば救われる可能性もあります。また過去
のケースから評価損が15%程度まで悪化すると相場が反転すること
から先週大きく悪化したとしてもそれは底入れのサインになるかも
しれません。しかし過去5年の傾向ですから上昇相場が続いている
という前提条件が付きます。

もし今回の大きな下げが世界的な景気低迷のサインなら今までとは
違った対応が必要です。そんなに深刻になるほど世界の景気は悪化
しないという見方もあり経済の専門家の間でも意見は割れています。
今回の株安が景気に対して弱気心理に拍車をかけている部分もある
でしょう。

日米市場ともこれだけ大きな亀裂が相場に生じた訳ですから例え立
ち直るとしてもある程度の時間が必要です。現状では順調に回復し
たとしてもとても2万4000円には届かないでしょう。相場には有名
な格言がいくつかあります。その一つに「買うべし、売るべし、休
むべし」というのがあります。これは結果論ですが2万2000円を割
り込まず反発した先々週の動きから下げ止まったと判断して買い向
かうのは賢明な投資ではなかったようです。

相場に変調を感じたら値幅ではなく期間で買いの判断を下すべきで
す。通常の調整なのかそれとも大きな下げの前兆なのかは時間が経
過した後でないと判断できません。週明けの米国株も上下の変動が
大きいままです。値幅の大きい場合は相場の方向性が定まらないか
らです。週明けの東京市場も朝高で始まった後下げに転じ下げで終
わりましたが、値幅は350円と小さくはありませんでした。

投資の世界には「買うべし、売るべし、休むべし」という格言があ
ります。プロの投資家のように運用競争でしばらく休むという選択
肢はありませんが、個人投資家ならそれも可能です。頻繁に売り買
いを繰り返せば失敗も増えます。状況次第で買い、売り、休むとい
くつかの選択肢が取れる個人投資家の特典を使うべきです。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 唯一の希望 | トップ | ソフトバンクGに忍び寄る影 »

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事