kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

好業績も起爆剤にならず

2021-07-29 07:06:10 | 日記
日本電産に加え信越化学、日東電工、SUMCO年初からGW前まで好業績期
待から人気を集めていた成長株は決算発表を受けて軒並み値を下げる展開が
続いています。四半期決算で市場予想を下回ったことや市場予想を超える
決算でも通期業績を上方修正しなかったことなどが下げの理由として挙げら
れています。

しかし市場予想を下回ったとしても僅かだったり第一四半期決算段階で通期
業績を上方修正する企業はもともとそんなに多くありません。第一四半期決
算で上方修正が無くても中間決算での上方修正が期待できる銘柄もあるでし
ょう。要するに好材料が株価下落の背景には過去1年間株価が大きく値上がり
したこと。最近は調整局面になっているセクターに多くあるようです。

今はこのセクターは基本調整が続いていてどこかで底打ち反転するでしょうが
まだ今ではないということです。また好業績銘柄の多くは中国経済の急回復に
よる恩恵を少なからず受けていることで中国経済の減速懸念や中国政府が自国
のIT企業に締め付けを強めていることから中国でビジネスを展開している海外
企業も今後何らかの締め付けがあるのではないかという連想です。

国内では専門家の予想よりもコロナ感染者数の増加ピッチが速く国内景気の
回復遅れが懸念されています。一方65歳以上の感染者数は低水準に止まりワ
クチン効果が発揮出来ているのは明らかです。最近ではワクチン接種者数の
報道は感染者数の増加に霞んでいます。

27日時点では65歳以上の高齢者が1回目を終えた割合は85%、2回目を終えた
割合は70%、全体では1回目が37.4%、2回目が26.3%まで進んでいます。
また企業や大学等による職域接種は25日までに602万1245回その多くはワクチ
ン接種記録システム(VRS)に未入力で各種チャートに反映されていないと
みられていますから1回目を終えた割合は4割を超えている可能性があります。

しかし残念ながらまだ感染者数の5割を占める20代、30代や重症者割合の5割を
占める40代と50代の接種者はまだ少数です。最近ではワクチン不足の影響で
接種スピードは減速しています。接種の再加速が出来るのかがやはり感染者数
の抑え込みには欠かせません。「夜明け前が最も暗い」という格言があります
が、どうも明るさが確認できるにはもう少し時間が必要なようです。明日は
7月最終売買日です。今週も厳しい相場は続きそうです。
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