先週は米国市場の堅調さを支えに東京市場も堅調な展開でした。週明けの東京市場も
週末の米株高から上昇して始まりそうです。NYダウは金融引き締めの緩和への期待か
ら10月に続いて上昇トレンドを続けています。先週は小売り売上の好調に焦点が当た
り株高の支援材料となりました。
もっとも小売り各社は前倒しでクリスマスセールを始めています。消費者も目玉商品
を求めて早めに買い物を済ませる傾向があり商戦後半息切れ懸念も警戒されています。
また売り上げの伸びもインフレの影響で商品の値段が上がっていることが背景にあり
小売り各社の利益が伴っているかは商戦の結果が出るまで分かりません。
東京市場でも一時10月を越えた円安から今月は140円割れの水準の日も多くなりました。
輸出企業の想定為替レートも上期の円安を受けて130円後半から140円あたりに修正する
動きもあり足元の円相場を前提にすると円安効果はもう期待できません。
入国規制の撤廃や観光支援策への期待から10月に動きのあったリ・オープン銘柄も今月
は冴えない展開に戻ってしまいました。先週は日本代表がワールドカップでドイツ戦に
勝利したことでスポーツ用品企業や独占中継をしているサイバーエイジェントなど関連
銘柄が物色されましたが、短期筋中心の動きであり相場の持続力は永くはないでしょう。
週末には年明け以降も旅行支援の延長が決まりリ・オープンが買い直される場面もあり
ましたが、自律反発の域を出ない可能性もあります。このところ国内で拡大傾向の感染
者数がどうなるのか。その結果年末年始の旅行や帰省需要に影響します。来年以降も
インバウンドの戻りは期待できますが、関連銘柄の立ち直りは年明け以降になるかも
しれません。
NYダウが高値追いする一方、大手テック株のGAFAMが冴えないなど米株がさらに高値を
追うにはリード役の力不足も気になります。東京市場でも先週は値嵩株の不振の一方中小
型銘柄の堅調さが目立ちました。25日は年初来高値を更新する銘柄が152ありましたが
時価総額の大きな銘柄はほとんど見当たりませんでした。
騰落レシオが直近で120を越えているように幅広銘柄の底上げが相場を支えています。
もっとも物色対象が日替わりするような相場でもありリード役不足との懸念もあります。
現在は余り市場が注目していませんが、中国ではコロナ感染者の増加でロックダウンが
各地で行われるなど中国経済の行方に再び雲が広がってきました。日本企業の中でも
中国ビジネスで躓く企業も今後は出てきそうです。
次回の更新は29日を予定しています。
週末の米株高から上昇して始まりそうです。NYダウは金融引き締めの緩和への期待か
ら10月に続いて上昇トレンドを続けています。先週は小売り売上の好調に焦点が当た
り株高の支援材料となりました。
もっとも小売り各社は前倒しでクリスマスセールを始めています。消費者も目玉商品
を求めて早めに買い物を済ませる傾向があり商戦後半息切れ懸念も警戒されています。
また売り上げの伸びもインフレの影響で商品の値段が上がっていることが背景にあり
小売り各社の利益が伴っているかは商戦の結果が出るまで分かりません。
東京市場でも一時10月を越えた円安から今月は140円割れの水準の日も多くなりました。
輸出企業の想定為替レートも上期の円安を受けて130円後半から140円あたりに修正する
動きもあり足元の円相場を前提にすると円安効果はもう期待できません。
入国規制の撤廃や観光支援策への期待から10月に動きのあったリ・オープン銘柄も今月
は冴えない展開に戻ってしまいました。先週は日本代表がワールドカップでドイツ戦に
勝利したことでスポーツ用品企業や独占中継をしているサイバーエイジェントなど関連
銘柄が物色されましたが、短期筋中心の動きであり相場の持続力は永くはないでしょう。
週末には年明け以降も旅行支援の延長が決まりリ・オープンが買い直される場面もあり
ましたが、自律反発の域を出ない可能性もあります。このところ国内で拡大傾向の感染
者数がどうなるのか。その結果年末年始の旅行や帰省需要に影響します。来年以降も
インバウンドの戻りは期待できますが、関連銘柄の立ち直りは年明け以降になるかも
しれません。
NYダウが高値追いする一方、大手テック株のGAFAMが冴えないなど米株がさらに高値を
追うにはリード役の力不足も気になります。東京市場でも先週は値嵩株の不振の一方中小
型銘柄の堅調さが目立ちました。25日は年初来高値を更新する銘柄が152ありましたが
時価総額の大きな銘柄はほとんど見当たりませんでした。
騰落レシオが直近で120を越えているように幅広銘柄の底上げが相場を支えています。
もっとも物色対象が日替わりするような相場でもありリード役不足との懸念もあります。
現在は余り市場が注目していませんが、中国ではコロナ感染者の増加でロックダウンが
各地で行われるなど中国経済の行方に再び雲が広がってきました。日本企業の中でも
中国ビジネスで躓く企業も今後は出てきそうです。
次回の更新は29日を予定しています。