決算発表は11日

ダウはFOMC後の急落、週末には雇用統計の発表を受け401ドル高と反発しましたが
市場の不透明感はまた強まったようです。今週は10日のCPIの結果次第では短期筋に
よる売買で上下どちらにも大きく振れる可能性はあります。

東京市場ではグロース株の代表格の一角であるエムスリーが大幅な減益決算を嫌気さ
れ大きく下落しました。FOMCの利上げ幅の縮小観測などでグロースセクターが物色
される場面がありましたが、業績で選別されることをエムスリー株が示しています。

米国市場でもグロースセクターのGAFAMが決算内容を嫌気され下落トレンドから抜け
出せないように業績面の裏付けを失った銘柄はグロース、バリュー株とも市場の厳しい
洗礼を受けるようです。日米ともグロース銘柄の多くがコロナ禍で追い風が吹き一段と
業績を伸ばしました。昨年の上昇相場を牽引しました。

しかし流石のGAFAMが業績の踊り場を迎えていることが今回の四半期決算で再度確認
出来ました。高い成長率が続けば正当化された高PERも業績が伴わなければ下方に収斂
することになります。高インフレを抑えることで急激な引き締めが経済の先行きに不透
明感を強めました。業績の内容によってグロース株の選別は当分続きそうです。

個人投資家に人気のあるSBGは米国のグロース株株安にも影響されず先週まで上値追い
を続けています。この上昇には海外筋の買いが指摘されていますが、どんな材料で買い
上げているのでしょうか。注目の決算発表は11日です。決算内容だけでなく孫会長の発
言が注目されます。