kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

OLCとSUMCO

2022-02-08 06:38:07 | 日記
オリエンタルランド(OLC)の10年来高値更新、一方半導体ウエハー大手の
SUMCOの年初来安値(2000円割れは1年4か月ぶり)は何を意味しているの
でしょうか。JR4社や空運2社の株価はオミクロン株のピークが見えない中で
も先週から上昇基調です。

オリエンタルランドは2022年3月期の業績を上方修正しましたが、それでも
58億円の赤字で2期連続の赤字決算です。オミクロン株の感染拡大を受け先月
21日から再び入場制限の強化をしました。コロナ前の状況に戻るのはいつに
なるのかまだ見通せません。

一方SUMCOの決算発表は9日に予定されています。ウエハー最大手の信越化
学の決算からの連想では既に終わった2021年12月期に続いて今期も増益トレ
ンドは続きそうです。半導体不足が正常化するのは当初よりも時間がかかり
そうで同社にとっては追い風です。

相場は相場に聞けという格言にあるように「相場はどの方向に向かうのか」を
見極めるのが最も重要です。決算発表が済めばその情報は既に多くの投資家
が知っていることです。投資で成功するには隠れた情報を見つけ出しその先
を想像ですことです。

赤字決算企業が高値更新、一方今期も前期に続いて増益予想であろう企業の
株価が安値に沈むという一見不思議な出来事にこそ相場の目に見えない流れ
があるのかもしれません。

経済再開銘柄の代表格のOLCは非日常生活を味わえるコンテンツを持ってい
ます。インフレで人々の財布が締まる状況でも値上げできるだけの魅力があ
りインフレの中でも勝ち組の筆頭の一つなのかもしれません。そうでなけれ
ば現在の株価を正当化できません。

一方巣籠り消費の盛り上がりもあり半導体不足からその関連銘柄は過去2年
近く人気の中心でした。目に見える業績欄からは下げる要素は見当たらない
ように感じます。

しかし現実に株価はSUMCOのように安値を付ける銘柄もあり冴えません。株
価下落が多くの見通しよりもはやく半導体需給の逼迫が沈静化するサインだと
したら短期的にはシリコンサイクルが復活し需要が落ちることもあるのでしょ
うか。答えはまだ出ませんが株価の先見性を重視するならあり得ないことでは
ないかもしれません。

コメント
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