kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

バークシャーとSBG何が違う

2022-02-04 05:50:02 | 日記
マイクロソフトやアップル、アルファベットの大手テック銘柄はいずれも市
場予想を越える決算で株価は大きく反発しました。一方メタ(旧フェイス
ブック)は減益決算を嫌気して急落しました。未曽有の緩和相場が転機を迎
えたこともあり大手テック株の動きも収益による選別は確実に進んでいるよ
うです。

業績好調でもバリエーションが異常に高い銘柄には下押し圧力が掛かり続け
ることも予想されます。まして成長期待だけで人気化したハイテク銘柄も赤
字決算が続いている銘柄には尚更厳しい目が向けられそうです。

ビジョンファンドの大口投資先であるクーパンやウィーワークも反発しまし
たが、両社とも赤字決算を続けていることが影響しているようです。まして
ディディは中国政府の規制をもろに受け米国上場を廃止することもあり先行
きは見通せません。上場時の三分の一の水準ですが、今回の反発局面でも蚊
帳の外です。

またSBG本体で保有しているアリババ株は反発したとはいえ高値からの下落
率は5割を超えています。米国の大手テック銘柄と比べるとその人気離散は明
らかです。中国政府の様々な締め付けで成長期待が大きく後退したことが原
因です。SBGの含み益も大きく減少しました。

保有株の含み益に比べて時価総額の評価が低すぎるというのが孫会長の主張
でしたが、実現益と含み益では大きな違いがあるということを今回露になり
ました。

同じ投資事業を本業とするバークシャー・ハサウェイが保有する大手テック株
はアップルだけです。そのアップルはGAFAMの中でも今回最も下げ幅が少な
かった銘柄です。また日本の五大商社株を2019年から2020年にかけて5%取得
しましたが、今では2割を超える大きな利益になっています。

投資事業でも上場株の中で成長性よりも安定性を重視するバークシャー・ハサ
ウェイに対して未公開株という成長期待は高いがハイリスク・ハイリターンの
投資が主体のSBGの投資手法が大きな違いがあります。金融政策が転換期を迎
え成長期待の高い株がもてはやされた時期は過ぎ同じ成長株でも確実に利益成
長が明らかな銘柄に利があるように思えます。

創業間もない米YAHOOに投資し巨額な利益を上げ日本ではボーダフォンを買収
して通信事業に乗り出し、これも大成功を収めました。現状では大きく含み益を
減らしたとはいえ中国のアリババへの投資は孫氏最大の成功案件です。しかしビ
ジョンファンドを始めてからどうも孫氏の目利き力は曇ってきてしまったように
感じます。決算発表は8日ですが、さてどんなことを語るのでしょうか。
コメント
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