kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

いつかはトヨタ

2013-12-03 07:01:25 | 日記
「いつかはクラウン」というトヨタのキャッチコピーは大衆車のカローラに乗って
いても将来は高級車であるクラウンへの乗換えを夢見るような憧れを当時表
現して永くクラウンの代名詞となりました。トヨタの高級車ブランドのクラウンも
昨年フルモデルチェンジしました。昨年ピンクのクラウンがCMで登場した時に
はマスコミ上で賛否両論が起きました。話題づくりという点では十分CM効果は
あったようですが。

今や環境車の代名詞になったHV車ではダントツの強さを誇っているトヨタ自動車
ですが11月の株価パフォーマンスという点では中堅メーカーである富士重工やマ
ツダに大きく水をあけられました。11月の月間上昇率がそれぞれ8.3%と7%で年
初来高値を先週更新したのに対してトヨタの上昇率は僅か0.3%です。年初来高
値6760円よりも380円安いレベルで低迷しました。

11月は大幅に円安が進み為替感応度の高い富士重工(輸出比率70%)やマツダ
(同80%)が人気化した訳は理解できますが、トヨタだって1円の円安が年間で
400億円の営業利益を押し上げると言われていますから会社の想定レート96円
から考えれば101円平均で考えても半期1000億円の収益押し上げ効果があり
ユーロ安も加われば過去最高益更新も期待できます。

まあリスク要因はトヨタが大きなシェアを維持しているタイやインドネシアの販売
減速です。しかし中国市場の復調や国内販売も駆け込み需要による底上げが
期待されますから株価はやはり割安です。

もっとも時価総額22兆円と日本企業ではダントツトップのトヨタ株は外国人投資
家の買いなくして一段の上昇は見込めないのかもしれません。このところのもみ
合いでも信用残高が1000万弱でほとんど10月以降変わりません。売買高も1000
万株を下回る日の方がほとんどです。2000万前後の出来高に膨らまないと上値
を追うのは難しそうです。

業績変化率やPERから判断すれば割安だと思うのですが、やはりポイントは外国
人投資家が買ってくるかどうかでしょうか。いつかはトヨタと期待している投資家
は多いと思うのですが。さて年末相場でトヨタの出番はあるのでしょうか。今日の
東京市場はNY市場安と一時103円台に乗せた円安との綱引きです。円相場との
連動性を強めている最近の東京市場ですから高く推移しそうですが、その中で
トヨタがどんな値動きをするかは注目です。
コメント
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