kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

何故ソフトバンクばかりがモテル

2013-12-07 11:48:02 | 日記
今週初め東京市場は年初来高値を更新し1万5749円まで上昇しました。一方
日経平均採用の255銘柄のうち5月高値を更新できない銘柄は半分以上の132
あります。今回の大幅上昇が一部の銘柄の大幅高でもたらされた上昇と言う見
方は妥当のようです。

その中でも筆頭格はソフトバンクです。ソフトバンクの5月高値は20日に記録した
6100円です。そこから多くの銘柄と同じように下落を続け6月7日には4850円の
安値を付けました。そのあとは適度な押し目を入れながら上昇を続け米投資ファ
ンドのサード・ポイントの株式大量取得が明らかになると上昇基調を強めました。

その後は外資系証券会社中心に投資判断の引き上げが相次ぎ上昇に弾みが
つきました。そして今週は野村證券まで目標株価10050円と言う数字を出してき
ました。まるで証券各社が勝ち馬に乗るような投資判断の引き上げが続くと言う
奇妙な状況です。

確かにソフトバンクは外国人投資家が好むような積極的なM&Aや孫社長の
カリスマ性もあり最もホットな日本企業には違いありません。しかし5月高値
から比べても半年間で43%、年初来安値2882円では3倍です。この間の大幅
上昇で日本企業ではトヨタに続いて時価総額2位まで上り詰めました。

スプリントの再建計画は予想以上に進んでいるようです。また米ヤフーへの
投資からスタートした孫社長の企業を見る目は確かなようです。それがアリバ
バへの投資へと続いています。ソフトバンクの投資事業はかなり成功確率の
高いビジネスです。一方スプリント買収で合計10兆円を越えた負債があり今後
目論見どおりスプリントの業績が上向かなければソフトバンクの財務リスクが
顕在化することもありそうです。

時価総額1位のトヨタと2位のソフトバンクを比べるとPERはトヨタ12.84倍ソフトバンク
23.24倍と倍近い開きです。その差は期待値の高さかもしれませんが、業績の振幅が
激しい市況産業ならともかく業績が為替相場に左右されるという点を考えても差が
開きすぎです。トヨタのPERは市場平均の15倍に届かず過小評価されソフトバンク
はプレミアムがついているというのが正直な評価でしょうか。

株価と言うものは美人投票ですから多くの投資家がそう感じなければいくら自分が
そう思っても教科書通りにはなりません。しかしこの歪みはいずれ解消するのでは
ないかと期待しています。

お知らせ
9日は所用のため更新はお休みします。代わりに明日(8日)は更新します。


コメント
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