kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

企業の成長も経営者次第

2010-10-28 14:01:53 | 日記
景気後退期には株式市場では以前はディフェンシブ銘柄として
不況に強く業績の変動の少ない食品、薬品、通信、電力、ガス
などが物色されてものです。またテレビ局の株も通信事業法で
新規参入が制限されていることから比較的安定した収益を上げ
られる業種として人気でした。

ところが最近の相場の新安値の常連は食品、薬品、電力、ガス
それに銀行株や証券株などです。建設株は公共事業の削減や国内
の設備投資の低迷からうなずけるのですが、他の内需株がこうも
連日安値を更新すると言うのは持ち合い株の解消売りを吸収する
投資セクターがいないと言う現実です。

またこれら内需株のほとんどは外部環境の激変とは無縁な業種が
多くそれだけ構造改革が遅れていることもあると思います。輸出
産業は為替変動や海外市場の開拓で鍛えられてきた輸出型産業で
年初来安値を更新する銘柄はほとんどなく、円高で反対にメリッ
ト受けそうな業種に多いのは皮肉なものです。

サッポロHとTBSは共通した部分がかなりあります。一等地に
不動産を所有している。かつては優良企業だった。買収の標的と
して株式を買い集められた。構造改革が遅れて業績が同業に比べ
てかなり悪化している。人も企業も逆風を受けないと強くなれな
いのでしょうか。トップは現在の業績低迷をどう考えているので
しょうか。優秀でないトップが座っている企業は社員も株主も不
幸です。

企業が成長するのも衰退するのも経営者の腕次第です。米国の
アップルや日本マクドナルド、コマツ、パナソニックなど崖ぷち
から企業を蘇らせた経営者がいなければどんな結果が待っていた
か、改革には大きな勇気と決断が要るものです。それを成し遂げ
られる経営者は一握りかもしれません。
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構造転換できない企業は買うべからず

2010-10-28 09:42:46 | 日記
ファイナンス発表で1割下落、増益でも市場の予想に届かなければ
急落、午前中堅調でも前引け後に始まるアジア市場が安ければ上げ
幅を縮めたりマイナスになったりする。これすべて中長期資金が
不在の東京市場を象徴しています。好材料が出れば証券会社のディ
ーラーやヘッジファンドなどの短期資金があっという間に集まり
急上昇する。一方、値動きが止まったり、わずかな悪材料でも急落
する。

ホンダやJSR、それに日立金属の値動きを見ていると商品相場の
ように乱高下する株式市場の姿がそこにあります。現物の売買金額
を先物の売買金額が超えたというニュースが出てきましたが、個人
投資家も個別銘柄でのリスクを避けて先物シフトが進んでいるよう
です。ますます個別株の商いが薄いところを持ち合い株の売りや
短期筋による先物の売買の影響が強くなります。

今後も持ち合い解消売りは続きそうです。その売りを消化して上昇
する銘柄を見つけるしか方法はなさそうです。第二のファナックや
富士重工は簡単には見つからないでしょうが。これからも金融や
建設などの内需株は投資対象から除外しようと思っています。
目先多くを期待できない国内景気と企業の構造転換が進んでいない
内需株はこれからも厳しい状況でしょう。

また、鉄鋼や化学なども一部の銘柄を除いて海外企業に比べて収益力
規模とも世界で優位に立てる企業は少ないので投資対象からはずそう
と思っています。
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