kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

株不足は買いか?

2010-10-25 16:11:24 | 日記
折に触れて株式市場では信用取り組み好転を株価上昇の材料にします。
確かに買い残高は将来の売り要因です。また売り残高は将来の買い要因
です。最近では市場環境の悪化から信用買い残高がピークからかなり減少
しました。個別銘柄でも大手不動産株などは売り残高が買い残高を上回る
株不足状態です。

確かにメガバンク3社などは先高期待の大きさから下げる過程でも押し目
買いから買い残高が高水準なこともあり、それが嫌気されて上値の重い
状況が続いています。特に今年の高値をつけた4月以降は日経平均が下が
る状況でも全体の買い残高は増加していったことが夏以降の需給面の重
しになったことは明らかです。

それがようやく9月以降信用買い残高の整理が進みだしました。2兆円余
りに膨らんでいた信用買い残高は10月初旬には1兆5000億円弱まで整理が
進みました。個別銘柄でも上記の不動産株や商社株、自動車株などの
信用買い残高の減少が大きくなっています。中には株価上昇過程で買い
残高の減少、売り残高の増加で信用倍率が1倍を下回る銘柄も増えてき
ました。

確かに売り残高が増えて株不足になると売り方は苦境に立たされます。
一部の投資家は損を覚悟で買い戻す行動に出るでしょう。しかし、今
までの株価の動きを追っていくと信用取り組みのピーク前後が株価の
天井とも一致しているケースが遥かに多いことに気づきました。要する
に取り組みの好転で売り方の締め上げだけで天井知らずの上昇には繋が
っていないのです。このことから取り組みの良さだけでだけで上値を買
いにいくのはリスクが大きいということを肝に命じたほうが良さそうで
す。
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相場は選別の局面へ

2010-10-25 09:51:08 | 日記
目先、円高も小康状態になるかもしれません。確かに今月末には
85円台に戻った時に為替予約を取りそこなった企業の円買い需要
が見込めるので80円割れて15年前の高値を更新するだろうと言う
見方もあるでしょうが。80円割れからどんどん円高に進むでしょ
うか。投機筋だって円の売り持ちはいずれ買い戻して利益確定を
するでしょう。今は買い戻すタイミング待ちかも知れません。

まあ今はっきり決め付けるのは危険ですが、少なくとも日本株に
対しては想定できる範囲の円高ならば大きなショック安は避けら
れそうです。確かに最近の相場の質は余り良くありません。連日
三桁を超える年初来安値銘柄がある訳ですから。日経平均で感じ
るより持ち株の懐具合は厳しい状況です。

企業業績も第一四半期が予想以上の数字を挙げながらほとんどの
企業は円高懸念や世界経済の不透明を理由に通期の見通しを据え
置きました。今週から本格化する決算ではかなりの企業は下期の
想定レートを円高方向に見直しでしょうが、新興国の成長もあり
想定範囲の業績に落ち着くのではないでしょうか。多分に期待も
込めてですが。

今後のポイントは来月のFOMCを境に流れが変わるかです。
もし市場の予想以下の内容になればニューヨーク市場は下げる
可能性は高いでしょう。その場合追加緩和期待から上昇してきた
商品市場も調整をむかえるかもしれません。その場合円を売って
いた投機筋からの買戻しが入り円安方向に振れる可能性が大きく
なります。東京市場はニューヨーク市場安と円安の綱引きになり
ます。その場合やや円安のメリットが勝り東京市場は上昇という
のが私の見立てです。

ここで重要なのは銘柄選びです。やはりここは円高抵抗力が強く
新興国で売り上げを伸ばせる企業。国際競争力が強い企業から
選ぶのが王道のようです。






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