Peanut scale.....fly above the rest!

伝説のピーナッツ・スケール
原始的?もしかしてハイテク?な、ゴム動力スケールモデル

Nieuport Type XI 1914 No.2

2024-09-29 | PEANUT SCALE MODELS




尾翼のラミネートパーツは今のところ問題なく完成したのでここで一息!
したいところですが、1週間も放置しておくと「ところで今何作ってたっけ?」となってしまう今日この頃、机上の目に付く所に図面を置いておかないと危険です。

最後のラミネートパーツが主翼の翼端に残っているのでこちらも一緒に仕上げてしまうことに、それが済めば残るは胴体だけ。最近作っていない7気筒のロータリーエンジンがちょっと手間ですが何とかなりそう・・・

図面では「絵に描いた餅」的なイラストでそれらしく描いてありますがシリンダーとプロペラ周りはゴムの取り扱い、スラスト角の調整、その他色々面倒なことがあります。大きなカウルのついた多気筒エンジンの場合にはスラスト角を付けた時にカウルに接触しないようにする工夫、ゴムの取り回しを良くするために如何にノーズソケットの径を大きくするか、これはスラスト角の調整にもかかわってきます。このあたりで手を抜くと必ず後から後悔することになります。

図面を信用してサクサク作っていくとたまにリブの間隔なんか違ってたりする時がありますから方眼スケールでチェックしておきましょう。





主翼は細いスパーが2本、片側4本の張り線がサポートするのでそんなに頑丈にする必要は無いのかも。





翼端を除いて完成、胴体との取り付け方法は思案中です。





リブ間隔が狭いので後縁にガセット追加する必要は無さそう・・・





最後のラミネートパーツを翼端に接着します。





前縁との接続部分は強度不足と曲面がかなりきついので補強のバルサシートを入れます。
翼端が接触して一番壊す確率が高いのもこの部分です。





後縁接続部にもガセットを保険で追加しました。





ウム・・・これで今回作ったラミネートパーツはすべて使いました、そして翼関係はすべて完成です。

胴体は少し休憩してからにしますか、忘れない程度に・・・

         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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Nieuport Type XI 1914 No.1

2024-09-23 | PEANUT SCALE MODELS

ひ弱そうな薄いバルサシートを見つけると何故か「コレ、ラミネートに使えそうじゃね?」とか思ってしまう・・・ 間違いない!

ろくにどんな機体なのかも確認しないでとにかく曲線部分のコピーをしてボール紙に貼りつけ紙テープを用意して準備万端。これでこの「バルサ」が使い物にならなかったらどーするの・・・とか考えません、今はね。





水に濡らして引っ張ってみます。ここで簡単に切れなかったら次に昔は大量にあった35mmのフィルムケースに巻いてみます。それでも簡単に折れたりちぎれたりしなかったら先ずは合格とします。





薄くてもソコソコ頑丈なバルサでしたら水性ボンド系の接着剤を使いますが、軽くてフワフワ系のバルサは3枚のラミネートでも必要な強度が期待できない時は極薄の瞬間を使います。試しに両方で作ってみて乾燥後に強度をチェックしたりします。





今回は水性ボンドを使いましたが部分的に弱そうな箇所だけ瞬間を染み込ませました。





ラミネートしたパーツが出来上がっても一息つかないで実際に組み立ててみます。ここで外周に弱さを感じたらもう一度作り直し・・・





どうにか使えそうな予感!
でも紙貼りのテンションは程々にしないと危険な強度ではあります。





尾翼が出来上がった所で初めてゆっくり機体を見ます(えっ、今頃?)
おなじみのニューポールですね・・・ロジェさんからこの図面と一緒に送られ来たのは小さな三面図に実機のモノクロ写真1枚だけ。





そもそもニューポール11と言えば一葉半の「あの機体」が最初に思い浮かぶのですが。年代も同じ頃でわざわざ「1914」と念押ししている理由はそこにあるのかな?と考えます。有名な11の方は1916年1月の運用開始となっていますからそれより少しだけ早くこの機体は生まれたのでしょう。戦闘機として生まれなかったこの機体がどれほど生産されたのかも不明ですが実機写真は残っていますから同じXI(11)でも生い立ちはまるで違っていたのでしょう。
色々な書籍やネット上でもこの機体に関してはそれほど多くの情報を見つけることは出来ません。
それは良いことなのか?それとも先に進むのに苦労するのか・・・は考えようです。空想の部分をあたかも実在するように見せるのも腕の内と割り切って進めます。





折角ならこちらの「11」の方が良かったなんて今頃になって言わないでね。

えっ、ミューガル?
「マーキングの周りに金色の縁取りが入ってた」とか情報聞いたら当然手は止まります!
写真見ても明らかな形跡が確認出来なかったら知らなかったことにしよう・・・なんて思案中です。

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"THE GEE BEDE 4" Bill Hannan

2024-09-17 | PEANUT SCALE MODELS




我が家のクローゼットの中はピーナッツの完成機、最初の一歩が踏み出せない多くのキット、日頃使わない道具などが増え続け満室状態が続いています。三畳程度の細長い部屋ですが一番奥まで入って行くのも大変で足の置き場を考えながらアクロバティックな体形を維持しながら踏み込まないといけません。
しかしどうしても必要な物(今回はは丸い紙管に詰め込んである機体図面)がそこにあることが分かると決死の覚悟で潜入することになります。先ずは道を切り開いて足の置き場を確保しながら先に進みます。しかしこの作業がいつも長引くのはその途中で何かを見つけてしまい余計な時間を浪費して先に進むことをすっかり忘れそこから戻ってしまう悪癖です。いつもそんな状態ですから今回は少しだけ整理することにしました、この一年で一番暑い時期にエアコンの効かない秘境へ!

しかし行動途中、そこに積まれた懐かしい箱を発見!
(いつもの脱線・・・) 





自室に持って来て玉手箱を開くと・・・




自由なデザインで競う庄内のワンデザイン・コンテストにカリフォルニアからビル・ハンナンさんが送ってくれた機体、その名も"THE GEE BEDE 4"です。





航空便で郵送されてきた日時はスタンプが消えかかっているため読めません。庄内のコンテストが行われた年を調べれば解るのですがまだパソコンを使っていない手書きの時代でデータとして残ってはいないはず、探すには当時の古い「ピーテク」を調べないといけません。
郵送シールの年号には1989とか1990の年号が確認できますからおそらくそれから数年の間でしょう。1990年としても日本に住み着いて34年間生き長らえて来た機体、白い紙の部分は確かに焼けてはいますが、その作りは今でもガッシリしています。





私はヨーロッパやアメリカで開催された多くのコンテストに機体を送ってきましたが、その郵送競技のルーツとなる機体です。郵送競技においては機体だけの問題ではなく機体とは別に何が必要か?もちろんスケール競技の場合には実機のデータや色見本、そして三面図など資料の添付が必要となりますがそれ以外にも現地で実際に飛ばしてくれる代理飛行者にはどのように飛行方法を伝えるか、何か問題が起きた場合にはどのような調整が必要か等、英文で書き出さなくてはいけません。それらのお手本にしたのがこのハンナンさんから送られた機体でした。同じ時代にはフロリダのマイアミからも庄内のコンテストに数機が送られてきましたがこちらは全く参考にすることが出来ませんでした。当時は「モデルビルダー」誌のコラムニストをしていたハンナンさんですが、この雑誌社が開催したピーナッツの国際郵送代理飛行競技会 P.P.P.P.(Parsel Post Proxy Peanut)contestの幹事もされていましたから世界中から送られてくる機体を一番多く見ていた事も含め彼の几帳面な性格がこの箱の中に一杯閉じ込められていました。





ピーナッツを世に知らしめた伝説の入門誌「PEANUT POWER!」を発売するにあたり、ピーナッツ機の製作方法を紹介するための機体として選ばれたのがこのBD-4でした。ですからこの本の中に多く出てくる製作途中の写真はこの機体を使って撮られたものだと思います。そんな機体を当時の庄内ピーナッツが企画したワンデザインコンテストの為にわざわざ紙を貼り替え新たなデザインにしてレストアされ日本に送られてきた機体です。




(補修用の紙と注意書き)

一緒に入っていた手紙には・・・

1980年に「PEANUT POWER!」という本を出版するにあたり製作したBD-4のオリジナル機ですが製作時期はもう10年くらい古いかもしれません。当初は8グラムで完成した機体でしたが補修を含め垂直尾翼を作り替えたり、スパッツを追加したり、新しいマーキングを追加したので9.5グラムとなってしまいました。作り直してから風の強い日に一度だけテスト飛行を行いましたが、良い結果を得るにはもう少し調整が必要でしょう。
機体は右旋回で飛行しその飛行速度は速いです。滑空状態で頭から沈んでいくような場合には小さな粘土かおもりを尾輪のピアノ線に取り付けてください。
もしあなたが気になったことがあればゴムを変更したりそれ以外の事でも自由に試してみてください。この機体の平均的飛行時間は30秒です。私からの提案は最初に400回程ゴムを巻いて飛ばしてみてその飛行を観察し徐々にゴム巻きの回数を増やしていくことです。
古い機体ですが楽しんでください、そして返送の必要は無く日本で保管してください。
国際的なピーナッツのコンテストを主催してくれてありがとうございます、そしてすべてのメンバーの幸運を祈っています。

ビル ハンナン




(予備のプロペラ、ワッシャー、ピアノ線)

短時間でしたがこの機体を見ると楽しかった時代が懐かしく蘇ってきます。




(予備のゴム)

まあそんなわけでして・・・こんな時間の使い方が「飛行機が出来ない時」には癒してくれます。




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ところで数カ月前、ハンガリーの模型情報サイトに「ピーナッツ・スケール」を紹介する記事を依頼された友人が、「あなたのブログやユーチューブの紹介をしても宜しいですか?」という問い合わせがありました。お断りする理由もないし日本から遠く離れた地でピーナッツを楽しんでもらえるなら・・・という事で快諾しました。



F4F(ピーナッツ・スケール)の機体ルールと共にこんな内容でしたが色々な関連サイトのリンクが張られていましたのでまだ知らない人にとっては参考になったのではと思います。

そして時々このような現象が・・・全てとは申しませんが恐るべしハンガリー!



いよいよ Percival Mew Gull 行きますか・・・








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