Peanut scale.....fly above the rest!

伝説のピーナッツ・スケール
原始的?もしかしてハイテク?な、ゴム動力スケールモデル

さよならジョジョ...Farewell Jojo

2012-11-05 | PEANUT SCALE MODELS

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2004年に開催された庄内夏のコンテストは「オートジャイロ」がテーマでした。

まだまだ未知の部分が多い「ゴム動力のオートジャイロ」でしたが、飛行に関するノウハウや実機の資料、模型の参考写真等を海外の方の協力によってこのコンテストを成功させることが出来ました。
ビル・ハンナンさんもその中の1人でしたが、彼が尊敬するオートジャイロの達人、フランスのジョルジュ・ショーレさんを紹介してくれました。
それから文通が始まり、彼の新作が完成するといつも写真と図面を送ってくれ、今年の6月にも新作機の写真やフランスでテレビ放映された彼の記事が送られて来ました。残念ながら庄内のオートジャイロ熱は冷めてしまいましたが、彼とは年数回のコンタクトは取っていました。

そのジョルジュさんが亡くなられたという悲しい知らせをハンナンさんから受け取りました。
ここに彼のご冥福をお祈りいたします。

We were saddened to learn that our French friend Georges "Jojo" Chaulet has passed away.
We had known him for many years, starting with letters, and, in 1975, actually meeting him in Paris. Later, he came to California, and one of the photos shows him in my Escondido workshop.
Joan and I were fortunate to have visited with him more times in France, and continued  sharing letters with him.  As you may know, he was a very successful writer of children's books, and had a wonderful sense of humor. He was also fond of cats!
Jojo was an especially creative model builder, often trying-out original ideas, and having a special interest in autogyros and other unusual aircraft.
We are so grateful for our many friends, including you, and realize how important it is to appreciate everyone while we may.
Very best regards,
Lovingly,
Bill and Joan

(ピーテク126号の記事から引用します)

「世界に広がるオートジャイロの輪」                           Jiro Sugimoto
 こんな機種を選んだばっかりに・・・・なんて、ジャイロを作って飛ばしてみても飛ばない人、いませんか?。このイベントのニュースは海外でも驚きの目で見られています。オーストラリア、アメリカ、フランスなど模型世界の電脳コネクションで色々な人から問い合せが来ました。中でもフランスのジョルジュ・ショーレさんはおそらく世界一の「ジャイロおたく」かもわかりません。彼の写真は以前アメリカとフランスの雑誌で見かけた事があります。
ビル・ハンナン氏の友人でもあり、今回日本でオートジャイロの競技をするというのでたくさんの資料を送ってくれました。彼はフランスの有名童話作家で、彼の日本語翻訳本が出ているということも知りました。歴史的な古典模型やヘリコプター、そしてオートジャイロが生活のすべて!という程の熱狂的なビルダーです。ジャイロもゴム、電動モーター、エンジンの動力源を使いF/F、R/Cのジャンルにもこだわらず、形態もエンテや水上機(もちろんジャイロのです)までこなす達人です。
 ジャイロの理論的解明も進んでいるようで雑誌にはその解説もされていますが、残念ながらフランス語!ですから私には・・・・。

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最初の手紙には「ビルからオートジャイロの練習会リポートを送ってもらいました。夏に開催することを知り、おめでとうの言葉を贈ります。20年程昔になりますがビルからあなた達がジャイロに興味を持っていることは知っていましたし、コンテストでも時折ジャイロ機の参加があることも知っています。今回、あなた達が興味を示すスケールジャイロ機の資料を送ります。機体は私がデザインしたデハビラント・シェルバCー24です。またCー40の図面も描いていますので写真や資料が必要でしたらぜひご連絡下さい。私は現在まで100機近いゴム動力のヘリコプターと、195機目!のジャイロを作っています。この4年間はずっと電動のジャイロ機に熱中しています。ご存じのように私は童話作家で200近い作品を書いていますが、そのうちの2作は日本語にも翻訳されています。半世紀近くオートジャイロを作り続けていますが、私のゴム動力機は25秒以上飛んだことがありません。あなた達の素晴らしい結果に期待しています。」

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 世界にはジャイロ1本勝負で他の模型には興味がない人もいると知りました。これほどまでにジャイロにのめり込んでいる人がいて、そして熱いエールを送ってくれる事に感動してしまいます。彼にとってもおそらく広い世界にそう多くはいないと思われる「ジャイロを作って楽しむ人間」がいることをうれしく思ったのかもしれません。そんな期待に答える事が夏休みの宿題だと思っています。その宿題なのですが私の場合、最終の塗装で苦しんでいます。重量増加と戦いながら、それでもパイロット乗せる! これってスケールマニアのサガなんでしょうか。今年も本番初飛行の機体が1機出来そうです。

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庄内ピーナッツ2004年オートジャイロコンテストより

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