“夏の夜を満喫”．．．松前・あじさい祭り

　松前町で松前神社宵宮祭にあわせての“あじさい祭り”が開催される．．．。先日、所用で松前を訪ねた時はアジサイは咲き始めで、「見ごろはあじさい祭りのころ、祭り見物かたがた来ればいいでしよう．．．。」と誘われ、図に乗って車を走らせた．．．。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　知内町の道の駅「しりうち」を過ぎると霧雨が降り出し、峠にはいると雨粒も大きくなる．．．。諦めようと一度は車をＵターンさせたが、「ここまで来て帰る？．．．、ラーメンを食べてこよう．．．。」と再び松前町に車を向けた。ところが、白神岬を交わすとそれまでのドンヨリした曇り空が青空に変わり、松前公園に着くと日差しも強く暑い．．．。

　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　祭りが始まるまで公園内のサクラの木の下に咲くアジサイを撮りまくる．．．。見ごろの過ぎた花やこの暑さに嫌気をさしている花もあるが、まずまずの花見頃．．．。でもアジサイは雨の中でしっとりと咲いているのが一番かも．．．。今度は雨の日に？．．．。

　
　あじさい祭りは、松前神社境内の広場で開催される。すでに屋台村でビールなどの飲み物や焼きそば、焼き鳥、ツブの串焼きなどの食べ物が飛ぶように売れ、用意されていたテーブル・椅子も足りずに途中で追加するほどの大盛況．．．。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　夕日が落ちると神社の野外神楽殿で大漁祈願、地域の発展、家内安泰などを祈願する「松前神楽」が奉納される．．．。夕闇にかがり火が灯される中を福田舞（ふくだまい）、二羽散米舞（にわさごまい）など四座の優雅な舞いが披露され、ビールを飲みながらの観客から大きな拍手が送られていた．．．。

　
　「春はサクラ、夏はアジサイ．．．」と始まったこのあじさい祭りも今年は７回目．．．。実行委員の方から何処からと訪ねられ、函館からと答えると「わざわざ来てくれてえ．．．。祭りは年々賑やかになっているのんだ、来年も是非来てけれやあ．．．。」と誘われた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　確かに大勢の町民や札幌からのツアー客も松前の“夏の夜を満喫”しているようにも見える。祭りはこの後、民謡と歌謡ショー、ジャンケン大会、大抽選会と続く．．．。残念ながら松前神楽で帰ることにしたが、夜が深まるにつれて神社やお城、アジサイもライトアップされて幻想的な雰囲気に包まれるという。そんな話に後ろ髪を引かれる思いで茜色に染める松前の海を横目に見ながら函館に戻った。来年、もう一度行っちゃうかも．．．。



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