JA8MEMのつれづれ日誌

趣味のアマチュア無線での出会いやカメラ片手の散策の出来事を写真とともに綴るブログです。

廃校の体育館に並べられた“ひな飾り”...

2012-03-02 22:25:15 | 松前町・福島町
 3月に入って一気に春めいた感じを思わせる天気...。昨日の最高気温は+6℃、ちょっとして今年一番の気温?...、今日も+3度まで上がり気象台での積雪も61cmまで溶けたそうだ。お陰で我が家の前の道路は、グジャグジャで穴ぼこだらけ...、当面は車の出し入れは慎重にしないと...。
                        
 所用で急遽松前町へ...。それでも雪が降っているわけでもなく、道路が凍結しているところもないし、春めいた津軽海峡を眺めながらのドライブは快適だ。しかし、道路沿いにはまだまだ雪の山が...。

     
 所用を終え帰りは、福島町白符地区にあるチロップ館に立ち寄らせてもらった...。チロップ館は廃校になった福島町白符小学校を活用し、古いおもちゃや郷土資料を展示しており、この時期は家庭で飾られなくなったひな人形を集め、町民に見てもらおうと並べられている...。

 
 玄関を入るといろんなおもちゃやポスターなどともにひな人形が出迎えてくれる。声を掛けたが何方も出て来てくれなかったが、「右手に曲がると体育館があります」の案内板に従い侵入...。

                          
 体育館にはいると、30組はあるだろうひな飾りに圧倒されながら、ひとつひとつ眺めながらシャッターを押させてもらう...。と、「火を入れていないので、寒いでしょう。」と修理中というぼんぼりを手に、館長の熊谷さんが恐縮そうに声を掛けてくれた。そういわれるとひな飾りに夢中になり寒さも忘れてしまっていた...。

 
 熊谷さんの話によると、昨年、押し入れにしまい込まれている娘さんにと買ったひな飾りをたまに飾ってあげたいと思ったのがきっかけで、そんなしまい込まれた人形もあるのでは、とチラシを作り近所の方に提供を呼びかけると、町内だけでなく函館や札幌からも「ぜひ飾って欲しい。」と20組ほど集まり、丁寧に修復して教室に飾ったという...。

                           
 今年はさらに増えたこともあり、体育館に集めての展示...。赤い毛氈の上に人形が並べられきらびやかな空間を醸し出している。熊谷さんも「体育館に集めたのだが、どう見映えよく展示すればいいのか試行錯誤の中でやっている。だいぶ慣れたので、来年はもっと見映えよく飾れるので、来年も寄ってください...。」と誘われる...。

    
 飾られているひな飾りは「古いものは80年は経っている...。」という代物もあるという。また、50年前のものは頭に乗せられている冠の作りが違い、古いものほど手が込んで繊細に作られているそうだ。ひな飾りを提供してくださった方から、今年は人形に供えてとひし餅やひなあられを贈ってくれた方もいたとのこと。

 

                           
 その後、管理人室にお邪魔をしたが、ここには昔の古い掛け時計、怪獣やウルトラマンなどのおもちゃ、プラモデル、ポスター、プロマイド、真空管ラジオ、ステレオそしてカメラなど熊谷さんが集めたというコレクションが所狭しと並べられている。

 熊谷さんは、お菓子屋さんに修行した後独立、その後は酒屋さんを営んでいたという経歴も紹介してくれた。そんな中で集められたコレクションを子供たちが手にとって遊んでくれればと話していたが、その子供たちが少なくなって白符小学校が平成20年に閉校、地域で子供の姿を見ることも少なくなったという。

 チロップ館ではひな飾りの他に武者人形も飾られ、この後鯉のぼりも展示するなど5月中旬まで行われている。松前の花見見物の帰りでも立ち寄ってはいかがかな...、楽しめると思うけど...。ちなみに「チロップ」とは、白符はアイヌ語のチロブが語源で、鳥の多いところという意味とのこと。


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