JA8MEMのつれづれ日誌

趣味のアマチュア無線での出会いやカメラ片手の散策の出来事を写真とともに綴るブログです。

豊漁豊作を祈願し“水ごり”...木古内町・寒中みそぎ祭り

2016-01-13 21:38:47 | 木古内町・知内町

 木古内町の佐女川(さめがわ)神社で行われる神事「寒中みそぎ」...。この神事「寒中みそぎ」は天保2年(1831)年から続き、行修者と呼ばれる4人の若者が街の繁栄を願って厳寒の海に飛び込み、ご神体を清めるという伝統行事...。


                                                                                         
 神社周辺は風もなく穏やかな天気ながらも車の車外温度計は-4℃...。カメラ片手に一緒に見学されている方は、「最近は雪も少なく寒さも厳しくないが、昔は-10℃の中で“水ごり”した若者もいたと聞くので、まだ楽だべさあ...」とその言葉も厳しい。それにしても防寒具を身につけた見学者は身体を丸めている。

                  

 「みそぎ祭り」は今日の参籠(さんろう)報告祭で始まる...。4人の行修者が“水ごり”で心身を清める鍛錬にはいることを報告し、神前でお祓いを受け、氏子らが玉串を捧げ、豊漁や豊作を祈願...。神前に向かい手を合わす4人の若者はさすがに緊張しているようだ...。

                                                                   

 午後7時...、本殿から鳴り響く太鼓の音に合わせ4人の行修者は、さらしを噛みしめ、白い下帯姿にずきん姿で本殿からの階段をゆっくり下りてくる...。
 

     
  行修者は境内の一角に作られたわらが敷かれた“水ごり”の場に...。腕を組み膝をついた行修者の背中に、別の行修者が「いくぞう!!...」、「おう!!...」と気合いを入れた掛け声とともに冷水をかけ身を清める...。防寒服を着込み集まった50人ほどの町民からも若者達の勇ましい姿に、大きな歓声が送られていた。

                              

 一度行修者になったら4つのご神体を毎年変えて海に入る「海中沐浴」するので、必ず4年間は務めなければならない。しかし、これまで途中で止めた行修者はいないという。今年初めて選ばれた行修者は17歳の高校2年生...。

                                                                                                                                               
  “水ごり”を終え拝殿に戻ったが、再び階段を下りてくる。拝殿の扉が開かないと「“水ごり”が足りない」と再び石段を下り水ごりを繰り返す...。15日までの3日間、昼夜を問わず数時間おきにこの“水ごり”は行われるが、行修者の若者4人にとっては「試練の3日間」になりそうだ...。この試練を乗り越えた4人の若者は、15日に木古内町の前浜でご神体を抱き「海中みそぎ」を行う...。

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