仕事始めの日に札幌の知人から「新年の挨拶回りで函館に行くので付き合って...」との電話...。しかし、生憎と既に予定を入れていたこともあり丁重に断りを入れたが、「それじゃ、昼ランチだけども新年会代わりで一緒に...」との誘いがあり、お伴することとした...。
待ち合わせた場所は、創業130年という老舗レストラン...。西部地区の坂道の中腹にあるレトロな建物で、本店の旧館は国登録有形文化財になっており、メニューもカジュアルな洋食から本格的なフルコースまで幅広く、特にカレーはイギリス風、フランス風、インド風など世界のカレーが楽しめ、市民はもちろん観光客にも人気があるレストラン...。
新年の挨拶もそこそこに、「ここは、天皇・皇后両陛下が食べられた鴨カレーが人気なんでしょう...」と既にレクチャーされているらしく、メニューに目を落としながら「天皇と同じではあんまり失礼だけど、やっぱり“自慢のカレー”だよね」と値段も手頃な「明治の洋食&カレーセット」をオーダー...。
ほどなく運ばれてきたトレー...。トレーの上に乗せられた料理を係の方が一品一品丁寧に説明してくれる。折角の説明も馬の耳に念仏ですぐ忘れてしまうのだが、カップに入ったコーンポタージュスープ、明治の洋食盛り合わせには蟹クリームとミートコロッケ、海老フライ、ビーフシチュー、カレーはイギリス風で中辛、それに野菜サラダと特性のお菓子も添えられている...。
「旨いね!!...」といいながら口に運ぶが、カレーの薬味も豊富で、定番のらっきょうや福新漬けの他にピーナッツ、オニオンスライスなどを好みでトッピングでき、さらに、小さじ半分で3倍の辛さを味わえるというレストランオリジナルのスパイスでカレーを楽しめる...。
食事の後、アイスクリームとコーヒーでゆったりしながら知人からの今年の方針なんぞを聞かされたが、これも馬の耳に念仏ですっかり忘れてしまう有様...。それでも、度々お邪魔するレストランの宴会場で食べる料理とは、またひと味違った料理をランチで味合わせてもらい満足満足...。勘定は?...に知人は「いいよ、今日は新年会だから...」だって、ゴチになります...。
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