JA8MEMのつれづれ日誌

趣味のアマチュア無線での出会いやカメラ片手の散策の出来事を写真とともに綴るブログです。

函館の歴史を“ダイジェスト版”で...函館野外劇

2015-08-09 21:27:46 | 五稜郭公園
 函館の夏の風物詩「市民創作・函館野外劇」...、市民によって綴られる函館の歴史物語「星の城、明日に輝け」の第28回公演が五稜郭公園を舞台開催されている。と、いってもこれまでの五稜郭公園の壕に作られた水舞台の上ではなく、五稜郭タワーアトリウムと一ノ橋前広場と郭外に舞台を移し、しかも日中40分にまとめた“ダイジェスト版”で、観覧無料の投げ銭方式での募金公演...。

                                 
 これまで舞台となっていた特別史跡五稜郭の石垣が崩落に伴う修復工事中とあって使用できないためだが、これまでのような華やかさや迫力には欠ける印象は否めないものの函館の歴史絵巻を演ずる出演者やスタッフの皆さんの一生懸命さは十分に伝わってくる...。

    
 テーマ曲「星のまちHakodate」に合わせてコロポックルが登場...。函館の歴史を長老とコロポックルが案内する

                               
 ヤマタカの屋号を帆に掲げた北前船で豪商・高田屋嘉兵衛が箱館を港町としての歴史を作り、択捉島に漁場を開くなど箱館の発展に寄与...。

    
 アメリカから黒船とともに来た「ペリー提督」...。その後、開港を求めてイギリス、ロシア、フランス、中国など世界各国から次々と箱館に集まり、「日本のハコダディ」として知られるようになり、箱館は一躍国際都市となっていく...。

 箱館を守るべく「武田斐三郎」が7年の月日をかけ築かれた、西洋式築城五稜郭...、しかし、この五稜郭を有名にしたのは後の箱館戦争....。
                                
 (ここで会場はアトリウムから広場に移る...。)五稜郭を舞台に起きた箱館戦争。榎本武揚率いる旧幕府軍は、ここを拠点に新政府軍と戦う。新撰組土方歳三もこれに参戦し、大きな戦果をあげるが、新政府軍の弾に倒れた...。活動弁士語る戦いの経過と結末...、間近に見る戦闘シーは迫真の演技を見せてくれ、見物客からは大きな拍手がわき起こる...。

    
 時代は変わり函館は北洋漁業のお陰で遠洋漁業の基地となり賑わいを見せ、度重なる大火により落ち込んだ市民を取り戻すため開催された港まつりは函館に活気を取り戻す...。
                               
                                   
     
 確かにこれまでの音と光を駆使し、五稜郭の利点を生かした舞台装置や演出が出来ずにちょっと物足りなさがあった。しかし、そのハンデに負けずに続けていくことが来年以降の「函館野外劇」に繋げられることではないかと思う。これまで28年間続けられ、しかもすべてが市民ボランティアで運営されている。これは函館の誇りでもあり財産だ。しかし、“函館野外劇”は来年以降も実施できるか未だ不透明だというが、地域おこしのためにもいつまでも引き継がれてほしいと願い、些少だが募金箱に気持ちを置いてきた...。

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