JA8MEMのつれづれ日誌

趣味のアマチュア無線での出会いやカメラ片手の散策の出来事を写真とともに綴るブログです。

“函館野外劇”「星の城 明日に輝け」...

2014-08-11 23:35:49 | 五稜郭公園
 函館の夏の夜を彩る市民創作“函館野外劇”「星の城 明日に輝け」...、今年は「五稜郭築造150年記念公演」と銘打っての開催で期待を寄せられていた。しかし、国の特別史跡五稜郭の石垣崩落などの影響で、継続が危ぶまれていたが、幸い、舞台を箱館奉行所裏の広場に移して開催にこぎつけた...。

    
 7月11日から10回上演の予定で始まり、その内に時間を見つけて...、と思っていたが気がついたらあと2回限りの上演と聞き、今日慌てて会場を訪れた。台風11号の北上で天気が崩れるのではと心配したが、夕焼けと上空には会場を照らす満月の月が輝く...。

 開演の午後7時30分までに大勢の観客が詰めかけ、用意されたパイプ椅子が一杯となり、急遽舞台の前にブルーシートが敷かれたが、それでも足りずに立ち見の観客も...。
                              
 物語は主に幕末から明治維新後の歴史ドラマ...、西の空も闇に包まれると進行役の「コロポックル」が舞台の袖から現れ、コロポックルたちの「星のまちHakodate」の大合唱とともに舞台を照らすレザー光線の怪しい動きは幻想的な光景を醸し出す...。

  
 ヤマタカの屋号を帆に掲げた北前船で豪商・高田屋嘉兵衛が箱館を港町としての歴史を作り...。

                       
 アメリカから黒船とともに来た「ペリー提督」...。その後、開港を求めてイギリス、ロシア、フランス、中国など世界各国から次々と箱館に集まり、箱館は一躍国際都市となっていく...。

  
 箱館を守るべく「武田斐三郎」が7年の月日をかけ築かれた、西洋式築城五稜郭...、しかし、この五稜郭を有名にしたのは後の箱館戦争....。

                              五稜郭を舞台に起きた箱館戦争。榎本武揚率いる旧幕府軍は、ここを拠点に新政府軍と戦う。新撰組土方歳三もこれに参戦し、大きな戦果をあげるが、新政府軍の弾に倒れた...。活動弁士語る戦いの経過と結末...、クライマックスの殺陣は迫力があり見応えがある...。

     
 街の名前は「箱館」から「函館」に変わり、幾度の大火や戦火にも立ち上がり、函館は港町として繁栄を続ける...。

                                  
 フィナーレは出演スタッフ全員が舞台に揃い「星のまちHakodate」の大合唱。観客席もペンライトをかざし、舞台と観客席が一つになって感動を分かち合うとともに、この大合唱は、函館がいつまでも光り輝いてほしいと願いを込めて唄われている......。

 
 確かに今回の“函館野外劇”、水舞台や内堀が使えず船などを使った特色ある演出ができずに今ひとつ迫力に欠ける面は否めなかったが、プロジェクションマッピングと呼ばれる技術で立体スクリーンに映し出す演出や観客席の目の前が舞台ということもあって、殺陣のシーンは出演者の息遣いを感じ取れるほどで、観客も一緒に戦っている気分にさせられる...。

 これまで27年間続けられ、今では 国内最大級の野外劇、しかもすべてが市民ボランティアで運営されている。これは函館の誇りでもあり財産だ。しかし、“函館野外劇”は来年以降も実施できるかまだ不透明だというが、地域おこしのためにもいつまでも引き継がれてほしい...。



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