エウジェニオ・カプッチョ監督『フィルムがない!』
傑作です。
横川シネマ、良い映画が見られます。
まったく知らない監督でしたが、良かった。
予備知識ほぼ0%で初めの1分くらいは、何だか
実験的な映画かと身構えましたが、シャレた
笑いの多い映画と分かり、楽しく見られました。
でも日本じゃまだウケが良くないのかなあ。
○
お金がない若者がどうにかして映画を作ろうという
物語を、センスよく描いて見せたものです。
本当に金がない若者のドキュメンタリかと思いきや
確かに金はないかもしれないけれど、シャレのめす!
画面はお喋りだけれど、筋はオーソドックスです。
虚実が折り混ざっているような気になりますね。
戦後イタリアのネオリアリズモ以来、ずっと続く
イタリア人の映画センスが光ります。
レトロなテイストの画面を現代の風景で再現し
上手い音楽で繋いでゆく才能は並大抵ではありません。
誇張によるマンガチックな部分も知的でした。
○
評論家ならば「世界の現実、人間の生、とは
かくもあらんとカリカチュアライズし・・」
などと言うかもしれませんが、監督は
それを笑うに違いありません。
「オレは見えるように撮ってるだけだ」
傑作です。
横川シネマ、良い映画が見られます。
まったく知らない監督でしたが、良かった。
予備知識ほぼ0%で初めの1分くらいは、何だか
実験的な映画かと身構えましたが、シャレた
笑いの多い映画と分かり、楽しく見られました。
でも日本じゃまだウケが良くないのかなあ。
○
お金がない若者がどうにかして映画を作ろうという
物語を、センスよく描いて見せたものです。
本当に金がない若者のドキュメンタリかと思いきや
確かに金はないかもしれないけれど、シャレのめす!
画面はお喋りだけれど、筋はオーソドックスです。
虚実が折り混ざっているような気になりますね。
戦後イタリアのネオリアリズモ以来、ずっと続く
イタリア人の映画センスが光ります。
レトロなテイストの画面を現代の風景で再現し
上手い音楽で繋いでゆく才能は並大抵ではありません。
誇張によるマンガチックな部分も知的でした。
○
評論家ならば「世界の現実、人間の生、とは
かくもあらんとカリカチュアライズし・・」
などと言うかもしれませんが、監督は
それを笑うに違いありません。
「オレは見えるように撮ってるだけだ」