マーくん、一軍へ

2013-12-18 16:16:11 | 塾あれこれ
野茂やイチローがメジャーに行く前から
プロ野球などの識者は日本の二軍化を憂いてました。

いまや完全にMLBの下請け。
日本にいるのは一流半以下の選手でしょう。

MLBに行って初めて一流の証明が得られるのです。

田中将大選手の移籍問題も個人の面と
日本野球と二面からとらえるべきです。

マーくんは一番良い時にチャレンジしたいでしょう。
多くの人が応援しますね。
上を目ざして頑張ってきたのですから当然の権利です。

プロの選手としても価値があるうちに稼ぐのがベスト。


ただ、メディアが移籍をとばかり言うのが
気にいりません。

日本のプロ野球全体としてどうか。

二軍は決定的でしょ。
じゃ、プロとしては良い選手を高い価格で提供というのが
これまた当然です。

それを上限を20億に決められてはたまらないでしょ。

一軍(MLB)は安くなってよいでしょうけれど
そこまで「米軍」のポチになるかね。

自衛隊と同じ構造になっています。

良いとこも儲けもアメリカが総取りに近く
おこぼれを子分が頂きます。

Sジョブズが日本びいきだったというのも
下請け=子分として宜しいからだったハズです。

色々なところに同じ構図が・・


おりしも沖縄が日米地位協定の改定を普天間の
条件として出しています。

今の日本政府には改定なんてできるわけがありません。

菅官房長官は会見で「いま言われたのでこれから・・」
などととぼけた話をしていました。

日本国全体のことじゃ!
今までもずっと問題であったのです。
ここで急に出た話ではありません。

日本国民のことを政治家は考えていないということかな。


TPP後の日本は大変なことになるでしょう。

下請は親分の言うことをきかねばなりません。

いくら聴いてても米中は頭越しに仲良くなります。
地位協定のように文句も言えません。

それでいて鳩山が、米国から中国へ視線を動かしただけで
内外からぶん殴られたことは記憶に新しいですね。

マスメディアも米国の提灯を持ちました。

で、親米路線に変えたら、今度は中国が圧力をかけます。

我が国の自主性はなく、間に立ってウロウロおろおろ。

『フィルムがない!』

2013-12-18 15:16:30 | 映画
エウジェニオ・カプッチョ監督『フィルムがない!』

傑作です。

横川シネマ、良い映画が見られます。
まったく知らない監督でしたが、良かった。

予備知識ほぼ0%で初めの1分くらいは、何だか
実験的な映画かと身構えましたが、シャレた
笑いの多い映画と分かり、楽しく見られました。

でも日本じゃまだウケが良くないのかなあ。


お金がない若者がどうにかして映画を作ろうという
物語を、センスよく描いて見せたものです。

本当に金がない若者のドキュメンタリかと思いきや
確かに金はないかもしれないけれど、シャレのめす!

画面はお喋りだけれど、筋はオーソドックスです。

虚実が折り混ざっているような気になりますね。

戦後イタリアのネオリアリズモ以来、ずっと続く
イタリア人の映画センスが光ります。

レトロなテイストの画面を現代の風景で再現し
上手い音楽で繋いでゆく才能は並大抵ではありません。

誇張によるマンガチックな部分も知的でした。


評論家ならば「世界の現実、人間の生、とは
かくもあらんとカリカチュアライズし・・」
などと言うかもしれませんが、監督は
それを笑うに違いありません。

「オレは見えるように撮ってるだけだ」