学生最後のときに

2009-06-23 10:03:11 | 塾あれこれ
大学生最後の12月、沖縄へ旅行にいきました。
以下その時の話などですがきっと量が多めに
なると思います。
(続く)形式になりますがご容赦下さい。

昔の写真も探せばどこかにあるとは思いますが
ミニで撮ったものですからいつもの写真以上にダメ
でしょう。
見つけても使えないなら時間の無駄、探しません。
若かりし私をご紹介できなくて・・へへ


少し前、日差しが強い道の向こうにご婦人がおられました。
私が向かうのと同方向のようです。
遠目にも年配の方特有のO脚です。
(母も晩年そうでした)

気になったのは上半身がかなり左に傾いていること。
それで歩けるか?

すぐに理由が判明。
押していた自転車が電柱で見えなかったのでした。

その所為でしょう、かなりゆっくりと歩いておられ
距離があったのにすぐ追いつきました。

追い抜く時に自転車にかけた手がチラと見えましたが
とても外を歩ける健康状態には見えませんでした。

(なぜ、わざわざ大変な自転車を?)
と考えましたが声もかけることなく過ぎてしまいました。

私が追いつくより先にご近所の方と挨拶をされていたから
このあたりに住んでおられるのでしょう。

多分買い出し。
ご老人が持っておられるコロコロみたいなキャリアー
を多分お持ちでない、やむを得ず昔の自転車で
というところでしょうか。

ごくゆっくりでも自分で歩いておられる人に見知らぬ
者が声をかけるのは失礼です。

「オバアサン、大丈夫?」
そう口にする気持ちが分らないのですが、私冷たい?


少し先が治療に行く病院=私の目的地です。
国道の信号がある角、という良い立地ですね。

済ませて表に出て驚きました。
病院の日陰に腰をかけられる場所があり先ほどのご婦人
が座っておられます。自転車を立てかけて。

やっとここまで来た、ここで休んでおかないと、という
感じでした。
髪は櫛けずったあとも見えず、ただうつむいて。

ただの傍観者ということが嫌になる瞬間。
そうしてそれを飲み込んで立ち去る後味。


そのとき40年近く前の老女を思い出しました。

何が似ているというわけでもありません。
こういう風に何の脈絡もないことが浮かんでくるのは
(カンレキのチカラ)以外の何者でもありませんね。

所は沖縄、石垣島。
畑をまっすぐ伸びるバス道。
バス停の前に一軒だけぽつんとある雑貨屋。

(つづく)


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