去日の『芋たこ』で泣くか?

2007-03-11 11:37:51 | 塾あれこれ
カモカのオッチャンの妹晴子さんの結婚話です。
これで泣けて泣けて。明るい話なのに。
我ながらヘンですね。

どうも老人力がついてきているようです。

子供のころ、お年寄りが「まあ大きゅうなられて」と
涙ぐまれた。
こちらは照れくさいような嬉しいような。

その老人の心境に近づいているものと思われます。

生徒には見せられませんね、ドラマで泣いてる・・

この老人力、何年か前からめきめきと付いてきました。

『ネバーランド』
映画館で声を上げて泣いてしまった。オイオイとです。
カミサンはもう2度と一緒に映画は見ないと。

昨日もTVを見ながら泣く私にカミサンは???
「なんでこんなところで泣くン?」
ヘンだと言って大笑いしています。

うむ。そうなのですが。

あの晴子さんがついに結婚、とそれで泣けるのです。
超ノメリコンデいる証拠ですね。
「その気持になれる」力、これが老人力の一つです。

長川千佳子さんの脚本はすご~い。
箱書きを徹底しているのか、天才肌なのか。

毎週3~4の話を組み合わせて一つのテーマを描きます。
ほう、こういう結び付け方か、と毎週感心します。
いずれも懐かしい良くあるよね、という話なのですが
ワザとらしさの感じられないよく練った脚本です。

たとえば話別に脚本に色をつけてみればその細かさ
神経の使い方が分かるハズです。同じパターンにしない
のです。3つパラレルに話を進めて最後に一気に纏める
とか、一つ一つ話を上にのせてゆくとか・・・

しかも「そのころマチコは・・」などと話を切り替える
つなぎかたが上手い。
僕らシロートは画面のカットつなぎには上手下手を気に
します。ナルセのツナギとか、クロサワの手法とか。
本のつくりまでは分りづらいけれどプロが見たらきっと
すごい技術があるのだろうと思います。

『甘辛しゃん』の脚本家らしいのですがあの時は演出の
ヒドさなどばかりに腹が立って本まで目が行かなかった
ですねえ。


今週はカモカのオッチャンが死ぬらしい。

今までこのドラマでは死を直接に描きませんでした。
死後の空白感がじわっと染みる、とか完全にとばして
しまうとか。

女学校の友達は戦争終了近くに長崎へ疎開した。
その後すら触れられていません。

それも悪くはないがと思っていましたが、多分今週で
たっぷりと描くために今までサラリと表現してきた
のでしょう。さすが。

もうすぐ終わり。寂しいですね。


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