どこでも官僚主義

2012-01-20 10:28:36 | 塾あれこれ
TVの海外ドキュメンタリ。

内容が勉強になるだけでなく、番組の作り方も
新鮮です。(逆に「懐かしい」のも)

中国のTVドキュメでも社会のありようを鋭くついた
ものなどがありますね。

そうすると日本は手抜きのドキュメンタリが多い
ということも分かってきます。
まとまった作品ならまだしも、ニュースの時間枠で
特集としてミニ作品がある場合はヒドイのが多いですね。


もちろん海外ドキュメをわざわざ日本で映そうというのだから
定評を得た作品がほとんどのハズで、それと比べるだけで
日本のTVドキュメがレベルが低いか、一概には言えないかも。

反対に海外物の弱点は「まるで映画みたい」
作り過ぎているように思われるものが少なくありません。
(淡々と)は受けが悪いのでしょうね。

すると「やらせ」の危険が潜む割合が高くなりそうです。
異文化でのヤラセは探り難いしねえ。


それはさておき(作品の意図は読めるので)
先日の海外ドキュメンタリ、シリーズもので
三つ星レストランの料理人が食の改善に挑戦するという
(ヤラセの入りやすそうな)番組でした。

飛行機の機内食とか病院の食事とか「不味さに定評有」を
何とかならないか、シェフが現場に乗り込むというものです。

乗りこんで来られる側は面白くありません。

出来るだけの最高のことはやっている、
レストランの食事とは条件が違う
現在の予算などからはこれが精一杯
(=イチャモンはやめてくれ、と言いたいようです)

と、聞く耳を持とうとしません。

私が乗りこむ側だったらプツンと来てしまう処ですが
成功する人は違いますね。
粘り強く打開し、最後は皆で笑顔の大成功。

ちょっと出来過ぎちゃうか、です。

ま、それは良しとして、最初の「現場」の反応ですね
「言われたことは100%きちんとやっている、
 上からの条件が変わらなければ無理」というのは
官僚主義の典型です。

私なら「君たちは作業をしてはいるが、仕事はしている
と言えない」と頭ゴナシでした。

現場から仕事を改善する努力を上にあげないでおいて
給料をもらい、不十分な仕事のツケはお客さんに押し付けて
平気、という神経が分からない。
(この場合だと入院患者にマズイものを食わせても
 100%やれることはやってます、という姿勢)

世界中どこにも同じことはあるのだなあ、と痛感します。

こういうところが世界の番組の面白さで
頭で推測するのではなく話のネタが増えるのです。


子供たちを官僚主義者に育てないように・・
具体的にどうするかが難しいところですが
少なくともまず、自分の中にある官僚主義をなくして
いかねばなりません。
気づかぬ所に潜んでいるんですよね。


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