『エレニの帰還』

2014-05-18 16:33:29 | 映画
テオ・アンゲロプロスの遺作『エレニの帰還』

不慮の事故で完成出来なかった三部作のうち
第二作にあたる作品です。

もしかすると(第二楽章)はアンダンテで
甘く美しい話にしてあったのでしょうか。

これだけ見ると彼の作品群の中では並み以下の
出来のように思われました。
なにしろ傑作ぞろいの監督でしたからね。


厳しい政治的状況の中のはかない人間像

余りにも短い人生

こんなテーマだと思うのですが、登場人物の描き方が
コマギレというか素材を投げてあるだけというか。

例によって見る側が「行間を読」まねばなりません。
引っ張って感情移入をさせてくれるわけではないので。

すると、私程度が埋める内容はどうしてもメロドラマに
なってしまうのですね。
戦後の日本映画によくあった戦争を背景にした
人間模様です。

下手をすると『君の名は』になっちゃう。


もちろん画面は美しい。
空気感がよくでる画面になっています。

ロケも抜群に上手い。
どうやって撮っているのだろう。

けれど今までのトリッキーなまでのカメラワークは
見えませんでした。

地下鉄の踊り場でのカメラワークくらいですかね。

個性を強調するのではなく、リアルさを出すための
カメラですから嫌味はありません。


期待が大きすぎたのでしょうね。
満足度は60点、ぎりぎり合格点


映画の帰りに三越広島店でイタリアフェア

ご他聞にもれずレベルは下がっていましたが
ミントシロップを売っていました。

広島では手に入りませんから「めっけもん」
このメーカーじゃなきゃ。

追伸
ついでに芦屋のアマレーナというイタリア菓子屋さんが
出店しておられる、そのクロスタータなるタルト?も
頂いてみました。

ん~、絶品。

さすが芦屋

こんなに味のバランスがとれているなんて。。。


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